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第一話

初めての作品ですので、お見苦しいと思いますが、温かい目で見ていただけますとありがたいです。

遥か昔、このアースドラゴ大陸は、1つの国であった。

その国は、天災、疫病、飢饉により人々が苦しんでいた。

しかし、天より超能力を与えられた5人の賢者が現れ、人々を救った。

その後、賢者たちは、それぞれ国を作り、人々の苦しみから守り続けた。

それが、今の5つの国である。

賢者たちの超能力は、今ではギフトと呼ばれ、変化しながらも子孫に受け継がれている。

ギフトを受け継いだ子孫は、今もそれぞれの国を統治し、守り続けている。

[アースドラゴ史]


ーーーーー

ーーー

今、私はギルガルド王国とオランテス王国の国境の森で、宝探しをしている。


「姉さま、そろそろ帰りませんかー?」

弟のルーファスが、斜面の下から帰りを促してきた。


「んーあともう少し、ルーは先に降りてていいよー」


「早く帰らないとヴァルに抜け出したことバレますよ」


「バレないように帰るから大丈夫だよ」

と返して宝探しを再開する。


(んーここら辺があやしいな…)

草を掻き分けるとそこにはお目当ての宝が生えていた!


「あっ!!やったー!あった!あったよルー」


「…なにがあったんですか?」


「これよこれ!」

私は後ろを向くとそこには鬼と真っ青な顔のルーがいた。


「へぇーそれはいったい何ですか?」


私は冷や汗をかきながら質問に答える。

「…えっと、こっこれはハゲに効く薬に使うキノコで…」


「で?」


「…ほらっヴァルこの間ハゲそうって言ってたじゃない?家臣を労わるのも上の者の勤めというし…」


「…そのハゲる原因を作っているのは誰ですかね?」


「ごめんなさい私です。」


「労わるのであれば城から抜け出すのではなく、俺を連れて出かけてください」


「えっーだってヴァルを連れて行くと木登りもダメ、崖もダメってうるさいじゃない」


「当たり前じゃないですか!あなた様はこの国の王女殿下なのですよ!」


そう、私はこのギルガルド王国の第一王女アスセナ・シューヴァル・ギルガルドである。


先ほどのルーと呼んでいた弟は、ルーファス・シューヴァル・ギルガルドといい、この国の第一王子である。

弟は、癖っ毛がある茶髪で、くりっとした緑眼を持っている。

癖っ毛なので、よくもふもふしたり抱きしめたりしてしまうが、最近はあまりさせてもらえなくて悲しい。


そして、目の前にいる鬼…じゃなくヴァルことヴァルベルト・フェレストは、私の護衛兼側近である。

黒髪に赤い目を持っていて、私と一緒に剣の稽古や私の身の回りの世話をしてくれている。

前までは一緒に木登りとかしていたのに、年を重ねるごとに小姑化している気がする。


私は、この2人とヴァルベルトの実家があるフェレスト辺境伯領にお忍びで来ていた。


ちなみに、お気づきの通りヴァルベルトは、フェレスト辺境伯の子であり、兄がいるため次男坊である。


「わかったから…抜け出したことについては謝るわ。でもヴァルベルト声が大きいわ。ここにはお忍びで来ているのよ。」


「なにがお忍びですか、麓に住んでいるじいさんにまでバレてるのに」


「えっスカーフで頭隠して、村娘の格好までしたのにバレてたの!?」


「そりゃそのスカーフから出てる赤髪に緑の目、そしてその背負ってる薬箱と腰にある剣!それが何よりの証拠ですよ!この国の人で姫様の噂を知らない者はいませんよ」


「なっなに?噂って…」


「この国の王女は、燃えるような赤い髪に森のような目を持ち、悪き者を剣で払い除け、背負っている薬箱で人々を救ける女神のような存在って噂です。」


「なっ!そんな噂どこから!?」

(そんな噂があるなんて恥ずかしすぎる)


「たぶん北部とかじゃないですか?よく隣国からちょっかい出されて姫様が救援に行くじゃないですか。……でも女神って…ククッ」


「恥ずかしいのはわかってるから笑わないで!」


「フフッ、ルーファス様はどう思います?」

ヴァルが横にいるルーファスに聞き始めた。


「僕に振らないでくれ…」


「もう2人ともこの話はやめましょう!」

(もう恥ずかしいくて穴に隠れたい気分だわ)


「はいはいじゃ帰りますよー」


私たちは帰り支度をし、山を下ろうとしていると少し離れたところから金属音が聞こえた気がした。






最後まで読んでいただきありがとうございました。

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