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プロローグ
初めての作品ですので、お見苦しいと思いますが、温かい目で見ていただけますとありがたいです。
ここは、ギルガルド王国とオランテス王国の国境付近
紅葉しかけている木々を夕陽が黄金色に照らしている。
パカッパカラパカラパカッ
2頭の馬が木々を避けながら全走力で走る。
その後を山賊が乗った何頭かの馬が追いかけている。
「兄さん!速く!追いつかれてしまいます!」
「ハァハァ…これ以上は…体が…お前だけでも先に…」
「そんな!諦めないでください!」
逃げている僕の腕に矢を掠める。
「くっ…ここまでかな…」
諦めかけたその時、後ろから呻き声と叫び声が聞こえた。
後ろを見た瞬間、何かが飛び、上を見ると自分に向かって飛んでくる少女が見えた。
ドンッ!
少女が乗った衝撃に耐えていると背後から鈴のように綺麗な声がした。
「こんにちは!旅人さん!ご機嫌はいかが?」
その声に僕は、後ろを振り返る。
僕はあの日、夕陽のような髪と森のような目を持つ妖精に目を奪われた。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。