プレゼント
身長の低い順で狐娘、ドワーフ、人間、エルフ、ゴブリン、魚人がいました。
そこは雪があまり降らない原っぱです。
少女達は輪になって待っている。
「雪だー」
狐娘が空から降ってきた雪を見て叫ぶと、少女達は可愛い狐娘をみて笑顔になりました。
今日はクリスマスなので、人間の親が魔法で雪を降らして、少女達のいる場所は雪で遊べる状態です。
皆はプレゼント交換をするため、集まる前に体や服の中へプレゼントを隠していました。
プレゼント交換をする方法が、雪でプレゼントを包んでから空に向かって投げた後、見つけた人がプレゼントを貰える宝探しだ。
人間は黒い服を着た茶髪の可愛らしい少女で、胸が大きいのでプレゼントの木の実を胸の間に隠しています。
人間の少女が持っている木の実は、親にお願いをして作ってもらった物で、食べた人がキスをして相手の唾液を口の中に含めると、異種族の同性でも数秒で子供を作れるというものだった。
狐娘は髪の毛が黒色で、体にリボンを巻いただけの服を着ていて、人間の事が好きだけどプレゼントを持ってきていません。
緑色の服を着たエルフは鉱石に似た花をポケットに入れています。
ドワーフは花のような鉱石を茶色の服にあるポケットに隠していました。
葉っぱの服を着ているゴブリンは誰が貰っても喜ぶように甘いお菓子を持っています。
魚人は青い布で作られた服を着て、フサフサでフワフワの髪になるワカメを口の中に隠していました。
少女達が一斉に背を向けて、積もった雪でプレゼントを包む。
同時に団子を作り終えると、皆は合図を待ちます。
降っていた雪が止み、空から雲は消え、暖かい光が地面の雪を溶かし始める。
雲が消えた瞬間、狐娘と人間以外は空に向かって雪球を投げた。
狐娘はミサイルのように人間の方向へ飛び、人間が狐娘に向かって雪玉を投げる。
雪玉が狐娘の顔に当たると、狐娘は中身を噛んで半分に分けた。
半分は狐娘の口に入り、もう一方が狐娘に押されて人間の口へ入る。
狐娘が両腕で人間を抱きしめると、人間は飛んできた狐娘に押し倒された。
「私がプレゼントだよ」
狐娘が人間に告白してからキスをすると、二人の顔は真っ赤になる。
(やばい、このままだと私のお腹が膨らんじゃう)
人間は自分の体に起こる危機を回避するために息を吹き、狐娘の唾液と木の実を自分の唾液とともに空気で押し返した。
狐娘の口にある木の実は相手の唾液で溶ける。
そして、口の血管と実の液を繋ぐ道を作るために、木の実が二人の唾液を膜の管に作り替え、溶けた実は膜の管と口の血管を通って体中の血管を汚染した。
実の液が赤ちゃんの部屋付近に集まると、血管を使って部屋の外側から内側に力を入れて揉みほぐす。
狐娘の卵を作る場所に液が侵入し、卵をぐちゃぐちゃに潰した。
実の液は粉々になった卵を球にした後、少量の液を分離させて卵の核にする。
卵を作り終えた実の液が赤ちゃんの部屋に卵を運び、部屋の中で人間の唾液を卵にくっつけて、融合させた。
人間と狐娘の特徴を持った12匹の赤ちゃんが、12秒で12ヶ月かかる成長をとげる。
「苦しい……」
お腹が内側から拡張されている感覚を体で感じるまで、狐娘は体の変化に気付かなかった。
「重いよ」
乗っかっている狐娘の体を人間が横に転がして立ち上がると、魔法の門を出現させてから狐娘の頭を引っ張って自分の部屋に連れ込む。
「子供達を同時に産んでね」
「た、す、け、て」
狐娘は頭を引っ張られたことで、過去に起きたつらい思い出と今の状況が重なって、恐怖で震えている。
狐娘が人間を好きになった、今から1年前の出来事。
狐娘がプレゼントを探しに自分しか知らない洞窟の中へ一人で行った。
そこには女の悪魔がいる。
悪魔が動物の臍にキスをすると、動物の骨は溶ける。
そして、溶けた骨が臍の穴から出て、悪魔は臍にキスをして溶けた骨を食べるのだ。
悪魔の吸う力が強くなると、動物の骨が全て吸われる。
骨を食べられた動物は5感だけが残って動けない状態になった後、女の悪魔が残った肉を揉む。
悪魔の趣味は食べ残しの玩具で遊ぶことだ。
狐娘は洞窟の危険性を知らないまま、悪魔と遭遇した。
身長が2メートルぐらいある悪魔はピンクの髪に草の服を着ていて、ハートの尖っている部分が先端になっている細長い尻尾を1本、ピンク色の上を向いている角は2本も生えている。
狐娘が会話をしようとしたが、悪魔は獲物の言葉を聞かずに狐娘の頭を掴んで、引きずりながら洞窟の奥へ運んだ。
人間が狐娘の跡を見つけて助けに来るまで、狐娘は体を袋に改造されて、臍と口と股から洞窟にいた蟲と蟲の卵を大量にいれられている。
その後、人間が魔法で洞窟を消して、中にいた悪魔を調教して持ち帰り、魔法で狐娘の体を治してから家に帰した。
狐娘は色々な恐怖を忘れるために、人間を好きになって恋をしたが、頭を引っ張られるたび、悪夢のように思い出してしまうのだ。
その所為で狐娘の助けを呼ぶ声は4人に届かないぐらい小さくなり、空中に投げたプレゼントを4人が見ている時に襲うという人間の完璧な判断で、人間以外は狐娘の体が連れて行かれる瞬間をみることはなかった。
4人は好きな人が投げた物を空中で取って着地をすると、皆が周りを見渡してプレゼントの確認をする。
「狐娘と人間は?」
2人が消えたことを皆が疑問に思って顔を見合わせた。
「はぁー。また-? 人間が狐娘を誘拐したのかな」
エルフが頭に手を当ててため息を吐き、エルフとドワーフ、ゴブリンと魚人が二人ずつ手を握って、人間の家へ歩き始める。
目的地になっている木の家に到着すると、エルフとドワーフが繋いだ手でドアを叩いた。
「狐娘と人間いませんか?」
エルフは大声で叫んだ。
すると、人間と同じ外見で身長の高い人が出てきた。
「まだ帰ってないよ? どうかしたのかい?」
人間の親は不思議そうに尋ねる。
「プレゼント交換中に二人が行方不明になりました」
人間の親にエルフが事情を説明した。
「はぁ……また、あの子に迷惑をかけているのか。あのバカ娘は……狐娘の親の所へ行ってみな。何か知っているかもしれないわ」
それを聞いた親はため息を吐いて、エルフ達に二人のいる場所を知っていそうな人物を教える。
エルフ達の目的地が人間の家から狐娘の家に変わり、4人は人間の家の隣にある家へ移動した。
「狐娘と人間はいますか?」
狐娘の家に4人が到着して、人間の家と同じようにドアを叩いて確認をすると、狐娘を大人にした姿の女性が出てきた。
「皆と遊ぶって言って出て行ったけど? あってないの?」
「プレゼント交換をしてる時にいなくなったのです。どこにいるか知っていますか?」
狐娘の親は疑問に思って聞くと、ドワーフが事情を説明する。
「人間の家の隣に家があるでしょ? この家の反対側ね。2人だけの家を作りたいって言ってそこに二人だけで家を建てていたわ。そこにいるかもしれないね」
4人は親の言葉を聞いて、2階建ての家へ向かう。
「はいるよ」
4人が扉を開けると、十字架にはりつけられた女の悪魔と狐娘がいた。
後10センチだけ足が伸びれば地面に足をつけられる高さで拘束されている。
2人は服を着た状態でお腹が膨らんでいた。
2人のお腹がへこむと服の下から白い卵が出て、数秒でお腹の膨らみは元に戻る。
幸せそうな顔でニワトリと同じ無精卵の卵を産んでいた。
さらに、胸に搾乳機、お尻から出てくるものは魔法で小麦粉に変えられて、体の外に尿が出ると砂糖に変わる。
4人が2人の姿を見て驚いていると、人間と狐娘にそっくりの子供が奥の部屋から12人も現れる。
2人が搾乳機の瓶を交換して、狐乳と悪魔乳の溜まった瓶を運び。
1人は砂糖の入った袋を交換して運ぶ。
1人が小麦粉の袋を変えてから持っていくと、残りの人は卵を1個持って奥の部屋に戻る。
子供たちの背中を見て跡をつけるように4人も奥へ進んだ。
奥の部屋は食堂になっていて、子供たちは食材を運び、人間が料理を作っていた。
調理場が扉の反対側にあり、食べる場所は扉と調理場の真ん中にあって、正方形の机1個と大量の椅子が並んでいる。
「もう来たんだ。もうすぐできるから座って待ってね」
人間が料理している姿を椅子に座って見ていると、あっという間に10分が過ぎる。
「おまたせ」
子供たちはホールのケーキ2個を人間に渡されて、机の中央にケーキを置いた。
体で食材を作らされていた者達を人間が連れてくる。
「好き好き好き」
目をハートにしている2人は両腕を使って、人間の片腕を1本ずつ抱きしめていた。
皆が席に座ると、人間はケーキを分ける。
「いただきます」
狐娘が声を出して食べた瞬間、幸せな夢から目を覚ます。
人間とお揃いの服をきている狐娘は人間と喧嘩をして、仲直りのためにプレゼントを探しに洞窟へ行ったら、悪魔に骨を食べられて、体を丸呑みにされていた。
そして、狐娘は胃とは別の場所にある悪魔の肉壁に四肢を飲み込まれ、空気に触れている場所が頭と胴体だけになり、気持ち良さと栄養を与えられて、生かされている。
気持ち良さが限界に達すると、体はピクピクと痙攣してしまう。
気持ち良さは解消されずに溜まっていくと、痙攣の間隔が短くなり、狐娘の体が踊っているように見えた。
悪魔は体内にいる狐娘の声や動きなどを楽しみにして、狐娘の精神が壊れて動かなくなると、幸せな夢をみせて精神を回復させていた。
人間は狐娘の帰りを待っていて、狐娘を助けに来る人は誰もいない。
悪魔に捕まってから十年が経過すると、親と同じ姿に成長した人間が狐娘を助けにきた。
悪魔の中にいた狐娘は、成長が止まっていて子供の姿だ。
人間が悪魔を倒して調教した後に、狐娘を吐き出させて、意識がないのを確認してから、1人で作った2階建ての家に2人を連れ去った。
人間は白のベッドに悪魔の胸が上になるように寝かして、その上に狐娘を仰向けで乗せると、自分はうつ伏せで寝る。
2人の胸に挟まれた狐娘は苦しそうに四肢をバタつかせた。
「あうぅあうあう」
悪魔が骨を返したことで、狐娘は動けるようになっているが、10年も言葉を話していないので言葉を忘れている。
「助けるの遅くなってごめん」
人間は謝った後に狐娘の唇にキスをして、狐娘は涙を流した。
(初めてのキスはあの子としたかったのに……あの子の親に取られた。あ、でもそうしたら私があの子のお姉ちゃんになるのかな?)
狐娘が言葉を話せない状態で誤解をしたまま、3人は幸せに暮らしました。