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ルルとココ  作者: Rita
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ルル1

私たちはルルとココ。


2人は誕生日が2日違い、お家も二軒隣り、赤ちゃんの頃からいつも一緒。


周りから「双子みたい」ってよく言われるよ。


そんな私達ももう11歳、小学6年生。


そんな私達の何気ない日常をちょっとだけお見せしちゃうね。





私は柏木ルル。


読書が大好きで、毎朝図書室に行って新しい作品を借りるのが日課。


最近では街の大きな図書館に行くのが楽しみでしょうがないの。


でも、ピアノの練習もしないといけないから、あまり本ばかり読んでいられないのが悩みなの。


私のお母さんはピアノの先生で、お家でピアノ教室をしているの。


私も赤ちゃんの頃からピアノを触っていたみたいで、3歳の頃から本格的に習っているの。


最初はお母さんに習っていたけど、小学校に入る頃から少し遠いところにある先生のお宅まで行って習うようになったの。


その先生は少し厳しいけど、とてもいい先生よってお母さんは言ってるわ。


確かに素晴らしい先生ではあるけど、きっと私のお母さんの方が楽しいレッスンをしてくれると思う。


でも実の娘には教えにくいんでしょうね。


今は週に1回、その先生のお宅にいって、それ以外の日は毎日うちのピアノで練習しているの。


たまにサボりたくなる日もあるけど、1日でもサボるとすぐに先生に見破られてしまうから、私は毎日練習してる。


怒られたくないから、っていうのもあるけど、サボると後で私が大変だからっていうのもある。


ピアノは毎日の練習の積み重ねだから。


課題曲が上手に弾けるためには毎日練習しなくちゃいけないの。


でも、やっぱり一番続けられる理由は私は本当にピアノが好きだから。


ピアノを弾いていると、嫌なことを忘れられるし、とてもスッキリするの。


これを読んでくれている読者さんは同い年の子が多いのかしら。


だったら、私の気持ちわかってくれるかな。


11歳の日常って結構大変なのよ。


嫌なこと、例えば同じクラスの男の子にからかわれたり、ね。


この間ね、私がお昼休みに本を読んでいたんだけど、高木くんっていうジャイアンタイプの男子がその本のタイトルをみんなの前で大きな声で発表したの。


たまたまその時は「お母さんは宇宙人」っていう本を読んでいたからみんな大笑い。


その後数日は私を見かける度に「あ、宇宙人の子供だー」ってからかわれて大変だったのよ。


本当に男子って幼すぎて嫌になってくる。


あとは幼ななじみのココを違う子に取られちゃったような寂しい気持ちになったり、小学生の悩みは色々と尽きないものなのよ。


あ、自己紹介から話がだいぶ逸れちゃったわね。


私って人前ではシャイでなかなか話せないんだけど、頭の中ではたくさんお喋りする子なの。


家族はお父さんとお母さん、私の3人家族。


でも、ココとずっと一緒に育ってきたから全くひとりっ子でいう気がしないの。


ココってすっごく足が速くて運動神経抜群で、性格もはっきりしていて友達も多くて、かっこいい女の子なの。


シャイでドジな私とは正反対。


ココは私が男子にからかわれたら、すぐに守ってくれるの。


ほんとに頼もしい女の子よ。


あ、また話が逸れちゃったわ。


女の子ってそうよね、すぐに話が脱線しちゃって結局何を言いたかったのか忘れちゃうの。


きっとそれは歳をとっても変わらないことなんだと思う。


だって、私のお母さんとミミさんが話してるの聞いてたらいつも話が全く違う方向に向かっているから。


ミミさんというのはココのお母さんのこと。


私のお母さんとは大学生の時からの親友で、結婚した時も出産した時もほぼ同時なの。


家も2軒隣だし、ほんとすごいよね!


しかも子ども達まで仲良しなんだから。


こんな偶然ってある?


何か深い縁を感じるんだよね。


というわけで、今日はこのくらいでおしまい!


続きはココ、自己紹介お願いね!



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