181(ラスト)
俺は気が付くと、雲の上に居た。雨雲じゃない? 神様…………。
神々しい光が近付いてきて、人型になる。
「青年、南木曽よ。お疲れ様」
「神様。元の神に戻ったの?」
「悪魔神は給料が安いしな。テオブロもルシファーも事実上、死んだ。悪魔神でいる意味も、もうない」
「俺は、テオブロに勝てたんだな?」
「そうじゃ。テオブロがスサノオノミコトを月読で召喚した瞬間に、お前の勝ちじゃった」
「奇跡が起きたんだな」
「テオブロに、ソウの守護神情報を渡さなかった、ワシも褒めてもらいたいものじゃ」
「ありがとう、神様。それにしても、テオブロが天照で極楽浄土と繋いだ時、羽が溶けた。どうして?」
「テオブロは半妖じゃった。天国と繋いでも、地獄と繋いでも、全回復は見込めない。それで仏教の極楽浄土と繋いだが、天使悪魔にとっては劇薬じゃ。もう1つの奇跡が起きたな」
「もう天使悪魔は侵攻してこないか?」
「向こう数万年は大丈夫じゃよ。アリエル、ウリエル、ガブリエル等のセラフィムが居るが、攻めては来ないだろう。圧倒的に、ソウが強い」
「それだけ、神道魔法がヤベーって事だな」
「そうじゃな。……そろそろ起きろ。戦勝式典が始まるぞ」
俺は起きると、御輿に担がれていた。ゆっさゆっさと、ラークバロン公国の城下町を練り歩く。沿道には沢山の市民が花を持ち、歓喜に沸いてる。
――俺は世界を救ったとして、惑星大統領の座に着いた。紛争や迫害などを監視して、圧倒的魔力で解決する。
俺は暇を見付けては、旧スカイレインを乗り回し、世界一周を続ける。ティファを横に乗せて。
「ねえ、ソウ」
「なんだい?」
「ただ、遊ぶために世界一周する訳じゃないでしょ?」
「そうだよ。失われた大陸、アメリカを発見するのさ」
「アメリカ?」
「前世で最も繁栄した国だ。サルベージすれば、色々な発見があるだろう」
「デート感覚で来なくて良かった」
「何十機の空挺、船、魔法車が俺達を視ている。どの道、デートにはならないね」
『ソウ先輩! こちらアツシ。例のアメリカ大陸がありました。空挺から目視出来ます!』
「よくやった!」
「本当にあるとはね〜」
「これから更に忙しくなるぞ。着いてきてくれ、ティファ」
「うん!」
俺とティファは、自然とキスをする。
――終わり――




