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ちっちゃな恋とかどうですか?

君の一番近くに

作者: 天川 奏

 「好きな人できると、何か自然と好きな子の近くに行きたくなるよね。」


 幼馴染の君に言われて、少し首を傾げる。


 「ん~・・・そう?」


 「僕はそうだな。」


 何で急に、こんな話をしてくるのだろう。

 君にも、好きな人ができたの?


 何も言う事が出来ず、聞きたいはずの事とは違うことを口にする。


 「へぇ~・・・じゃあ、行ってこれば?」


 「え、良いの!?」


 なんだ。 そんなにあっさり行っちゃうんだ・・・


 「・・・・・うん。」


 「やった!」


 そう言ったのに君は動かないし、とくに言うことも無く沈黙がおりて、何かわからない不安を誤魔化す為に手元にあったシャ-ペンを手に取る。


 変わらず君は、なかなか動こうとしない。


 「・・・どうしたの? 好きな子のところ、行かないの?」

 

 そう聞くと、君は少し笑って、


 「・・・だってもう、ここに居るから。」


 って。


 「え・・・」


 「君が、僕の好きな子だから。」


 ほんとに・・・


 「・・・バカ。」


 私も君が好きだよ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 青春だなァ。 シンプルで話がわかりやすくてバカップルで面白かったです。(まだ付き合ってない) 私は好きな子と繋がっていたいです。 どんなかたちでもいいから。 その子の事をそばで感じられたら…
[一言] 短くてシンプル。 だけど、そのシンプルさのおかげで邪念一つ無い真っ直ぐな想いを表現できていたと思います。そしてなにより微笑ましくて、可愛かったです! 次の作品も期待しています!
[気になる点] 一般的に三点リーダー(…)は(……)と表記するそうです。真偽の程は他サイト様などでお調べください。 [一言] 始めまして。 人間、ここぞと言うときに中々素直になれないものです。ですが、…
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