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超人誕生  その一  ~僕はだぁれ~

初投稿です。地味に投稿するのでよろしくお願いします。

<1> 超人誕生編


 ~ 超人生活 初日(月) 朝 ~ ニケの街 秘密結社ギルティ 実験室



「テセウス!ねえテセウス!起きて!」


 状況が掴めない……。

 僕はいつの間にか寝てたのか?ここは何処だ?

 誰かに肩を揺すられている……体を起こそうとした。でも起きられない!?

 段々意識がハッキリしてきて周りを見回す。手と足を鎖に繋がれて体を手術台?見たいな物に固定されている。

 えーとこの状況はなんだろう? 

 そしてテセウスってのが僕の名前?合ってるけど合ってないそんな不思議な感じ。  

 


「術後の副作用でまだ状況が呑み込めないのはわかるけど、貴方の手術は成功したわ!取りあえず拘束を解くわね」



(ああ、ここは秘密結社ギルティの実験室だったな……)


 僕の肩を揺すっていた科学者風(白衣&眼鏡)の女の子は、ミント博士だ。

 博士と言うには全然威厳の無い、白衣じゃなく普通の服装ならアイドルで上位に入る可愛さだろう。……アイドル?

 そして、僕はさっき『ヒーローオンライン』を開始したはずだ。


(……?)


 なんだか認識に大きなズレがあるような気がするが、ミント博士が鎖を外してくれたので手術台から起き上がる。

 体を見回すと、体の各所に不思議な模様が書かれている。

 そうそう……さっき僕は改造手術をされたんだった……。


「そこの棚にテセウスの装備があるわ。それに着替えてちょうだい。」

 初めて見る装備のはずだが、不思議と馴染みの在るまたおかしな感覚だ。


「他の皆は?そして僕は問題なかったの?」


 ミント博士に自然とその質問した後、ボーッとした頭がだんだんハッキリしてきた。

 えーと、僕は今、何するんだ?他の皆?手術?ヒーローオンライン?突如、この違和感の正体が判明した!



 僕は天瀬英雄あませひでお『ヒーローオンライン』の決定ボタンを押した……。

 そして先ほど、改造された『テセウス』でもある。

 何を言っているかわからないと思うが、僕もわからない……。



 信じられない!僕は、先ほどまで遊ぼうとしたゲーム、ヒーローオンラインの世界に居るっぽい!!



「……他の皆は残念だけど精神を支配されてしまったわ。成功したのは貴方だけなの……」


 ミント博士が悲しそうな顔をしながら、僕に声をかける。

 彼女は僕達の実験担当者であり、脱出計画の立案者でもある。

 だが7人居た仲間の内、成功したのが僕だけとは……。これは此処を脱出する難易度がかなり上昇しているだろう。

(ああ、そうだ……よりにもよって戦闘能力が一番低い僕が成功者とは……。)(そういえばリアは?リアもこちらに来てるのだろうか?)


 色々博士には聞きたいことがある。だけど博士に心配させない様に、僕はいつもの?様に軽口を叩く。


「全員失敗してないだけましですね!俺が倒せば良いだけですよ!俺は最後の希望だ!」


 テセウスの時の記憶があるので、僕は「テセウス」でおかしくない様に言葉を紡ぐ。


「貴方の軽口でほっとするとは、可笑しなものね」


 よかった少しミント博士が笑ってくれた。苦笑に近いかもだけど。

 ヒーローなら女の子を悲しませては行けない。

 取りあえずこれからどうするかだけど、


「これから一週間、改造後の力のコントロール訓練が始まるわ。改造体毎に性能が違うからその間は個別の訓練になるの。その間は問題は無し。能力を使いこなす為にもこの訓練は必須よ」


 新しい力のコントロールか……。成長すれば強いと思うけど時間が掛かりそうだ、果たして間に合うのだろうか。ミント博士に聞こうとしたが、彼女は続けて説明した。


「その後に集団での訓練になるわ。でもそれをすれば貴方が精神支配を受けてない事がばれてしまうから、脱出するのは個別訓練が完了した後、つまり一週間後になるわ」


 一週間で取りあえず戦える様に頑張るしかないか……。


 僕をを心配してくれるミント博士には悪いが、ボロを出さないように状況を整理する時間が欲しかった。

 ……自分が2人分の記憶を持ちつつ、1人の人格で融合している感覚はどうにも混乱させられるものだ。

 僕はだれ?私は何処?頭の中が改造手術を相まってグルグルしてくる。

 そんな僕を見て博士は手術による記憶の混乱と受け止めた様だ。


「訓練開始まで後一時間あるわ、ここに来てから手術開始前までの貴方の日記がそこにあるの。それを見て記憶を整理して」



 そう言ってミント博士は実験室を出て行った。


 そして僕はまず、さっきまでの天瀬英雄としての記憶を振り返った。




見切り発車で投稿しました。いろいろミスがあるかもですが、頑張ります。

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