ソラに青いめておやめてよ、すたーらいとぶりんがー!
ある日、結界のある空間が歪んだ。
そして、メテオが光り輝くライトブリンガーを流星群にさせているように空間に広がる。
「メテオやめてよー!」
うん、言ってみたかったたけだ。
パニマの強力な結界が視覚的に解けたと判明しただけです。
攻撃魔法が実装された訳ではないです。
結界の外からは見えないんだなコレ。
結界の内側からだと、私をビックリさせたいが為だけにパフォーマンスしやがります。
そう、今回が初じゃない上に、段々派手さか増してます。
心臓に悪いんですよコレ。
まぁ慣れましたが。
「ただいま〜愛しのマニ…ぶへら!
な、ナイス腹パン…グフッ。」
「あのさぁ、流石に帰還遅すぎ!
私束縛されるのも、軟禁放置られるのも嫌いなんだけど。
後、君が居ない間女神様達がパニマの事訪ねて来たわよ。
早く逢いに行ったら?」
マニの声はワントーン低い。
やはりと言うか、パニマの監禁取り込みヤンデレ風味には気付いて居る様で、機嫌が悪い。
「あ、あのマニさん?」
「私、パニマの妻になっな記憶無いんだけど。
あんた女神様達に何て説明したのよ!」
パニマは何だが分からなかったが、閉じ込め過ぎて色々不興を買った事だけは判明した。
おふぅ、どうしよう。
パニマがオロオロ言い訳を論ずるが、機嫌の悪いマニは聞いてくれなかった。
一応、パニマの加護持ちを救う為の長期不在だったのだが。
男嫌いが悪化しているのも、パニマのせいでは無いとは言い切れないのも事実だった。
「じゃあ行ってきまーす!」
そう言って、上機嫌にマニは一人転移して行ってしまった。
軟禁?の鬱屈を晴らすべく、ほぼ半日ネチネチと文句を言っていたので、マニはスッキリしたのか、パニマ達から暫く距離を置く宣言をして、プイッと一人旅行に出かけてしまったのだ。
因みに、今回ゼファーはとばっちりで共に距離を置かれています。
そこに残されたのは、燃え尽きたパニマと納得行かないゼファーの姿である。
二人は気付いて無いが、行って来ますと言ってる辺り、ちゃんと帰る気持ちがあるのだが。
狼狽える野郎2人は気付いていなかった。
「さーて、何処に向かいますかね。」
ふわふわと空中散歩を楽しみながら、マニは空を見上げた。
見渡す限り海。
頭に叩き込まれた世界地図を思い出しながら移動する。
行った事の無い大陸。
地球で言う赤道みたいなオアシスのある地域が近い。
まずはそこに向かう事にした。




