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夏生詩集

青い痣

作者: 夏生

ルーズリーフのファイル

ほんの数ページに書かれた

気のない文字の連なり


あと少し学びたいと

最後の我が儘通したのは

社会が怖かったから

おぼろげな夢をまだ

見ていたかったから



自分の考え

あるつもりで進学して

最初の授業で真っ向から

意見聞かれて

何一つ言えなくて


十二年間

何を詰め込んできたのか

わめいたところで

遅い遅い「15の夜」に

傾けてくれる耳はなく


好き勝手に時間を食んで

自分のために動いて

理想と無知のチャンポンで

世の中語って歩いていた


どうしようもない、と

言われた時

どうしようもない、とは

思わなかった


青い痣

指さされるまでは

青い痣

蹴られるまでは









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