青い痣
ルーズリーフのファイル
ほんの数ページに書かれた
気のない文字の連なり
あと少し学びたいと
最後の我が儘通したのは
社会が怖かったから
おぼろげな夢をまだ
見ていたかったから
自分の考え
あるつもりで進学して
最初の授業で真っ向から
意見聞かれて
何一つ言えなくて
十二年間
何を詰め込んできたのか
わめいたところで
遅い遅い「15の夜」に
傾けてくれる耳はなく
好き勝手に時間を食んで
自分のために動いて
理想と無知のチャンポンで
世の中語って歩いていた
どうしようもない、と
言われた時
どうしようもない、とは
思わなかった
青い痣
指さされるまでは
青い痣
蹴られるまでは