『恋愛』って何だっけ?──辞書と『なろう』のすれ違い
エッセイ大好き。鶴舞麟太郎です!
最近、いや、ここ数年か……。『異世界恋愛』ジャンルの勢い、半端ないっすよね。
いきなりですが、皆さんに問います。さて『恋愛』とは一体何なのでしょうか?
私の愛してやまない『新明解国語辞典』、その中でも特にカッ飛んでいることで有名な『第3版』を引いてみましょう。
【恋愛】特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒に居たい、できるなら合体したいという気持を持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる(まれにかなえられて歓喜する)状態
※ちなみに最新の第8版では「特定の異性」が「特定の相手」になり、「合体」も消えて、ずいぶん無難になりました。
面白表現はさておき、一般的には、
「相手と一緒にいたいという特別な感情を抱き、苦しんだり歓喜したりする状態」
これが『恋愛』だと考えられています。
さて、辞書的な意味を押さえた上で確認しましょう。
ここ、『小説家になろう』の恋愛ジャンルの作品。本当に『恋愛』してますか?
あ、ジャンルミスもあるでしょうから、ランキング上位の作品に絞りましょう。
……どうでしょう。それらの作品は、全部『恋愛』してますか?
「ざまぁしてる?」
「悪役令嬢がいる?」
「婚約破棄された(した)?」
ふむ。それらは『恋愛』でしょうか?
考えていただいたところで、結論を言いましょう
Q:恋愛ジャンルランキング上位の作品は、『恋愛』をしてますか?
A:『恋愛』している。
「え!?」と思った方も多いかと思います。なにせこれだけ引っ張っておいてこの結論ですからね()
ですが、ここで、ぐうの音も出なくなるほどcoolな理由を示そうじゃありませんか!
理由:多くの読者が『恋愛』だと認めているから。
いや、私個人としては、「あんなの絶対、『恋愛』じゃねぇだろぉぉぉ!!!!」と思ってるんですよ?
でも、あんなに多くの読者様に支持されてるってことは、きっと、「アレは『恋愛』じゃない」って考える私たちの方がマイノリティなんですよ。
ですから、近い将来、辞書の『恋愛』の項目に『ざまぁ/ざまあ』や『悪役令嬢』、『婚約破棄』なんかが記載されることになるんでしょう。
ここまで読んで違和感を覚えた方へ。
あなた、恋愛ジャンルにある「辞書的には恋愛していない作品」を、まさか評価していませんよね?
もししていたなら、あなたはあなた自身の手で、
「『恋愛』という言葉に新たな意味を付け加えることに成功している」
ということになります。
おめでとうございます!
補足1
どうにかするためには、一昔前の『異世界転移/転成』みたいに『悪役令嬢』や『ざまあ/ざまぁ』『婚約破棄』なんかを別ジャンルにするしかないんじゃないかと真剣に思ってます。まあ、無理でしょうけどね……。
補足2
色々なところで書いていますが、私、作者様方のことを批判してるわけじゃないです。だって、現状で適切なジャンルの選択肢が無いんですから、作者としては、それっぽいテイストがあるところに突っ込むしか無いじゃないですか。
で、『ざまあ』はともかく、『婚約破棄』は婚姻という恋愛に近しい要素がありますし、『悪役令嬢』に至っては『異世界恋愛』のキーワードに入ってます。さらに、多くの方が『恋愛』を選んで成功している以上、自分もその道を選びたくなるのは当然で、責めることなんて私には出来ないです。
さて、補足も済んだところで、いつものヤツを。
本作に対して言いたいことがある方! 200字以上の感想を書くんだったら、その思いを自らエッセイを書いてぶつけてみませんか? こんな作品の感想欄にいっぱい意見を書いたって、読むのは私と+αだけ。ほとんど誰の目にも触れませんよ?
それならば、自作を投稿した方が、議論の活性化のみならずエッセイジャンルの活性化にもつながって、一石二鳥なんです!
お願いします。ぜひ、そうしてください!!
あなたの素晴らしい主張を、ぜひ、たくさんの方に読んでもらおうではありませんか!!
なお、私、新着短編エッセイに関しては全て目を通しておりますので、書いていただければ必ず読みに行きます。
反論・擁護エッセイお待ちしてます!




