新しい物語の始まり
「すいません、お先です」
俺は童部紡
社会人歴は2年目で、まあ少し慣れて来たところだが……
「はぁ、しんどい……」
俺が就職したのは所謂ブラック企業らしく、サービス残業に休日出勤はいつもの事だから俺は疲れ切っていた。
だからその日も、少しふらつきながら帰路についていた。
――ガンッ!
頭に強い衝撃を感じた俺が後ろを振り替えるとうさぎの面を着けた黒ずくめの男がいた。
「っ! お前……は……?」
うさぎ面の男は答えなかった。
しかし、その時男の着けているうさぎの面が嗤った気がした。
「……ん、なんだ?」
部屋は真っ白で、寝ぼけた俺の目には眩しく、状況の把握に少しの時間が掛かる。
ゆっくり周りを把握して行くと、俺以外にも人が居た。
「俺みたいに誘拐されたのか?」
疑問はあるが、頭がまだズキズキ痛む俺はその場に立ち尽くしていた。
すると俺を襲ったうさぎ面とはまた違う、豚のお面を着けた女(体格で判断)が部屋に投影された。
「あー、マイクテス。んん!
私は豚ちゃんデス! 皆さんをここにお招きした……まあ主催側デスネ。なんで招いたとかはなしですよ? 理由なんかないデスシ……」
奴は……豚は俺たちを適当に誘拐しここに集めたらしい。
……いや、迷惑だな、本当に。
「それじゃあ説明しますからメモお願いシマス」
豚の話を要約すると……豚のってなんかアレだな。
豚ちゃんの話を要約すると俺たちはこの空間でのみ使える特殊な力を与えられたらしく、それを使い殺しあってもらう、ってことらしい。
……わからん!
「貴方達に与えた力は後ほど確認して見てくだサイ。それぞれの部屋の本に記されてマス」
そう言い残し豚ちゃんは消えた。
かと思うと俺達のいた部屋が光りだし、思わず俺は目をつぶった。
次に目を開けると俺は……いや、俺たちは寮?の前にいた。
「あ、補足デスが皆さんにはここで暮らしてもらいマース! 共同生活……まあ頑張ってネ」
一瞬豚ちゃんが現れるが直ぐにまた消えた。
俺が混乱していると1人の男が話し出した
「あの、部屋は決まってるみたいですし、力?とやらも気になりますから……今日はもうそれぞれで考える時間にして、明日皆で話し合いませんか? 多分僕達は味方になると思うんです! 共同生活させるくらいですし!」
男の言葉に周りは戸惑いながらも同意を示した。
いや、デスゲームなのにそんな優しいのか?
という言葉は胸に秘めて置いた。
「えーっと、本だったっけ?」
部屋は普通の一人暮らし用って感じだった。
キッチンやトイレ、風呂などもあるから結構広いから家賃があるなら場所にもよるけど高そうだった。
部屋を見渡すとすぐに本は見つかった。
机の上にあまりにも雑に置かれたその本の題名は……
「MIX? 聞いたことない題名だな……」
中を覗くが何も書いていない、まっさらなページばかり。
おかしくない……?
「俺だけまさか特殊な力ってやつ無しな訳……?」
冷や汗が垂れる
「いやいやいや! 題名があるって事はつまり内容もある訳で……」
いや、いくら言い訳しても意味ないな。
「俺、力ないかも……」
あ、アハハ……
絶望感と、ブラック企業を抜け出せた……?
安心感でメンタルはグチャグチャだが……とりあえず
「頑張ってみるか……」
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