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十八話

 いろんなことがあって今私は最強の敵と対峙している

 どうもアリア・リュゼクリスです


 このお年頃にストレスだとか不衛生だとかホルモンバランスだとか

 食生活のみだれで起こる最強の敵ニキビがたった今

 私の肌に出来ているのが確認されたのです!


 誘拐騒動の後、私達が無事と分かって両軍共引いたのはよかったのですが

 ラムサス王子やトルティエ第一王女やお母様にまで怒られて

 疲れきった私にはもう限界だったのでしょう

 自室に戻った瞬間ベッドにダイブして寝てしまいました


 そして起きたら次の日の朝になっていました


 昨日は本当にいろいろなことがありましたね

 そんなことを思っていながら鏡を見たらこのニキビがあったのです!


「あわわ…どうしましょう!く……薬わ……!」


 私があたふたしていると後ろから突然声をかけられる


「お嬢様落ち着いて下さい!治癒魔法を使ってみてはいかがでしょうか?」


 メリッサは真後ろから冷静な判断で私にアドバイスする


「わ……分かりました!やってみます!

『ひーる!』ど……どうですか?メリッサ!消えました?」


 メリッサは顎に手をあてながら目を細めニキビのあった場所をみる


「お嬢様おめでとうございます!ニキビは消えました!」


「やったぁぁぁぁぁ!私はついに最強の敵を克服しました!

 ありがとうメリッサ!これで私の顔に敵はいません!」


 私は嬉しさのあまり思わずガッツポーズをしてしまう

 するとメリッサは少し呆れたように微笑み、私に話しかけてきた

 私は喜びの余韻に浸っていたため、少し間抜けな顔をしていたと思う


「お嬢様…最強の敵はニキビなどではありませんよ……」


 メリッサは何を言っているのだ?

 お顔の最強の敵はニキビではないというのだろうか!?


「最強の敵は年を取るにつれて牙をむくほうれい線です!

 こちらはヒールなどではきっと治すことは出来ません!」


「ひーるで治せない敵……ですって……!?」


 私は絶望したほうれい線は魔法をもってしても克服できないのだ


「ほうれい線が牙をむいたら一体どうすればいいのでしょうか……?」


 メリッサは私の肩に手を置き、まるで子供を諭すような優しい口調で語りかける

 その目はとても澄んでいて綺麗だ

 しかし、なぜか恐怖を感じてしまう そして、彼女は口を開く


「お顔の筋肉を鍛えましょう!あと食事をとるときは両方の歯で噛みましょう

 片方で噛む噛み癖はほうれい線を生みますよ!」


 彼女の真剣な表情に私は圧倒されそうになる そして、私は思う……


 なんて素晴らしいメイドを持ったのだと


「ありがとう!メリッサ!私はまだまだ可愛さへの探求が浅かったよ!」


 こうして2人で可愛さの持続の厳しさを痛感しながら


 私たちは仲良く朝食をとり、身支度を整えて久しぶりの学園へ行くのだった



「おーっほっほっほ!皆さんおはようございます!」

 豪華なキラキラを添えてクラスのみんなに挨拶をする


「「「おはよー」」」


 みんなに今日の私の可愛さの様子を確認させながら席に着く


「おーっほっほっほ!フィーナさんライラ様おはようございます!」

 豪華なキラキラを添えて挨拶する


「おはよう!アリアさん!」

 キラキラを添えてライラ様が挨拶を返してくれた


「おはようございます」

 フィーナさんは普通に挨拶を返してくれる


 この二人はいつも仲良しだ 私も混ざりたい


 そんなことを考えていた時、私の名前を叫ぶ声が聞こえてきた


「アリア様ぁ~!!」


 え!?誰の声!? 私が教室の入口を見るとそこにはエイシア様がいた

 エイシア様はこちらに向かって走ってきている

 エイシア様が走ってくるのを見て私は咄嵯に逃げる


「な…なんでエイシア様、あなたがここにいるんですか!?」


 私は必死に逃げようとするが エイシア様に腕を掴まれてしまう

 あわやエイシア様に完全に捕まりかける

 するとラムサス王子がエイシア様に向かって闇の魔力を放つ


「おい、神聖王国第一王女!その手を離せ!」


 ラムサス王子が放った闇魔法は見事に命中した

 だが、エイシア様は離れないそれどころか平然としている


「その程度の威嚇で離れるほど私の愛は軽くありませんわ」


 そう言ってさらに私に抱き着いてくる


「ちょ……!離れて下さい!ていうか、なんで抱き着くのですか!」


 私の言葉を聞いても全く引き下がらないので突き飛ばす


「いやん!アリア様のいけず!」


 変なこと言ってるエイシア様を横目に

 ラムサス王子を見るとわなわなと震えている


「俺は女だろうが手加減などせぬぞ?」


 そういってラムサス王子は魔力を高めている

 この人教室で戦闘でも行うつもりなのですか!?


「んも~めんどくさい……

 あなたに私の愛を上げるから少しおとなしくしてなさい!」


 そう言ってラムサス王子にエイシア様は魅了の魔法を放つ


「これであの男は大人しくなりましたさぁ二人で愛を…」


 すると、突然目の前に闇の壁が現れる

 そして、その壁に阻まれたエイシア様は地面に倒れる


「俺は魔導帝国の王族だぞ…?このような洗脳魔法は効かん!」


 どうやらラムサス王子はこのような類の魔法に耐性を持っているようだ

 この戦いどうにか止めなければ…と思いながら辺りを見渡すと

 興味津々な眼差しで戦いを見ているソフィア先生の姿があった


「ソフィア先生!見てないで止めてください!」


 私が大きな声で呼ぶと、ビクッとしてこちらに振り向く

 しかし、何も言わずにまた視線を戻す

 私はそんな先生に走って詰め寄り思い切りチョップをかける


「そぉい!」


「へぷち!」


 ソフィア先生は可愛い声で鳴いた


「痛いぞ弟子よ!あぁせっかく王族の戦いを見れると思ったのに!仕方がない

 二人ともケンカするなら他クラスへ転入させるぞ!」


 すると二人は喧嘩をやめる 流石はソフィア先生である

 騒動も収まり皆席に着く……

 なぜかエイシア様が私の隣の席を他の生徒から強奪して座っている

 これが王族の力というものでしょうか…

 そしてソフィア先生が教卓に立ち話し始める


「えー本日よりこのクラスに新入生が来ましたエイシア様自己紹介を!」


 エイシア様は立ち上がり笑顔で言う


「私は神聖王国第一王女エイシア・ゴールド皆さまよろしく~」


 その瞬間クラスの男子生徒が一人を除いて全員顔を赤く染めている

 え・・・?可愛い私の挨拶であなた達

 顔を赤く染めたことないよね?ないよね?

 クラスの男子へ憤りを感じていたところ

 エイシア様はこっちを向き話しかけてきた


「そして~アリア様のしもべです!」


 その発言にクラスは騒然となる

 当の本人である私はエイシア様の発言を聞き、固まってしまっていた

 この人変態だああああああああ!











 授業も終わり昼食になる今日は学園の食堂で食べることにした

 そして、いつも通りの席につきそれぞれ食事をとる


「アリア様の料理おいしそう~」


「なんでエイシア様がここにいるんですか?」


「アリア様のおそばにいるためですよ?」


「はぁ……まあいいですけど」


「いいんだ!?」

 ライラ様が驚きながら聞いてくる


「アリアさんすごいね……」

 フィーナさんもビックリしているようだ


「アリア様~私が食べさせてあげましょうか?」

 そう言ってエイシア様はウィンクしてくる


「はぁ……それくらい自分でします」


「では、お食事を頂きましょうか いただきます!」


「「「いっただっきま~す!」」」


 私達は昼食を平らげる・・・がエイシアさんは小食なのか少ししか食べていない


「エイシアさん少ししか食べていませんけどおなか空いてないのですか?」


 私は疑問に思いエイシアさんにそう話しかける


「いえ、そういうわけではなくて~あっ!」


 カランカラン


 エイシア様は持っていたスプーンを地面に落としてしまった


「まぁ大変、スプーンを落としてしまいましたわ~

 アリア様よろしければスプーンを貸してくださいませんか~?」


 エイシア様はそう言って私に両手を差し出してくる

 なんかニヤニヤしているのは気味が悪いけどスプーンを落としたのであれば

 貸してあげても構わないでしょう

 するとエイシア様は私が渡したスプーン両手で握り

 火照った顔で私を見ながらそのスプーンを舐めた


「間接キッス」


 へ・・・変態だああああああああああああああああ

 この人本物だああああああああああああああ

 もうやだあ 私はこの時確信した この人は危険だと

 その時だった私の後ろから殺気を感じる

 恐る恐る振り返るとそこには ラムサス王子がいた

 ラムサス王子が怒りの形相でエイシア様に向かって歩いてくる


「貴様……!殺す!」


「あら?私に何か用かしら?ラムサス王子」


「黙れ!この国から出て行け!」


「それはできないわ」


「なぜだ!」


「だって私、アリア様のものだから♡」


 エイシア様はそう言って私に抱き着いてくる

 私は即座に突き飛ばす


「離れてください!」


「ひどいん!」


 エイシア様はそう言って泣きまねをする

 そんな時、ラムサス王子はさらに怒りの表情を浮かべている

 このままでは本当にエイシア様を殺しかねない 何とかしなければ!

 ライラ様とフィーナさんに助けを呼ぼうとしたのだが……

 なぜか二人とも顔を真っ赤にしてうつむいている どうしてしまったのだろう?


 すると、ソフィア先生がやってきた

 ソフィア先生は私と目が合うとウインクを飛ばしてきた

 そして、何事もなかったかのように食事を頼んでいた……さすが師匠である


 こうして私は二人のケンカを止めるために食堂で奮闘するのであった

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