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十一話

 今日は学園もお休みということでフィーネさんと一緒に

 ライラ様のお屋敷へ遊びに行くことになった

 第二王女というだけあってとても大きな屋敷に住んでいる

  屋敷の門の前で馬車から降りると


「ようこそおいで下さいました。」

 と執事が出迎えてくれた。


「ごきげんよう、私はアリアと申します」


「私はフィーネと申します」

 2人で挨拶をする


「これは、丁寧にありがとうございます。

 私はこの家の執事をしております、クラウスと申します」


「それでは、こちらへどうぞ」

 私たちが通された部屋にライラ様がいた


「よく来てくださいました、歓迎しますわ」


「お招きいただき光栄です」


「堅苦しいことは無しで行きましょう。お茶でも飲みながらゆっくりしましょう」


「わかりました」


「ところで、どうして私たちを呼んでくださったのでしょうか?」


「ええ、それはアリアさん光の魔法を教えてくれる約束したでしょ!

 だから呼んだの!」


「ええ!覚えていて下さったんですか!」


「当たり前じゃない」

 ライラ様の無邪気な笑顔を見て思わず顔が綻ぶ


「嬉しいです!」


「あの私はどうして呼ばれたのでしょうか?」

 フィーネさんが不安げに聞いてくる


「フィーネさんを呼んだのはアリアさんと二人だけだと

 話が脱線して練習にならないと思ってね。」


「そんなことないですよ!」


「そんなことあると思うけどね」


「むぅ〜」

 どうやらライラ様は私をいじるつもりらしい

 私はふと魔術の授業のことを思い出す

 魔術には光の属性があるということは光の魔術も存在するということだ

 光の魔法を使えないのなら光の魔術をまず覚えればいいのではないのだろうか


「ライラさん、フィーネさん、

 光魔法が使えないのなら光の魔術を覚えればいいのではないのでしょうか?」

 私がそう提案すると二人は驚いた表情をしていた


「アリアさん光の魔術を知らないの?」

 ん?光の魔術ってそんなポピュラーな存在なの?

 どういうこと?と不思議そうな顔をしているとフィーネさんが照明に指をさす


「アリアさん、あれが光の魔術ですよ」

 なんとあんな身近に光の魔術があったなんて!


「知らなかったです……」


「はぁ〜、ほんとうにアリアさんって変な人ね」


「えっ?」


「まあいいわ、教えてあげる」


「お願いします」


「光の魔術は光を灯す魔術と闇の魔術は光を消す魔術よ」


「光を消す?」


「そう、例えばこんな感じで」

 そう言うとライラ様は机から懐中電灯のようなものを取り出した


「これは、ライトっていうの。これのスイッチを押すとほら明るくなるでしょ?」

 確かに明るい


「これを消せば……」

 ライラ様がそういうとライトは消えてしまった


「すごいですね!」


「そう、これが光の魔術よ。光の魔術は主に魔道具で利用されているの。」


「魔道具ですか?」


「そう、例えばこのライトとか。

 他にも火をつけたり、水をだしたりできるものもあるわよ」


「魔術って便利なんですね~」


 ソフィア先生…魔法じゃ魔術にはかなわないですよ

 世界は魔術で成り立っています魔法の完敗です


「それでは光の魔法もさっきのライトみたいにぱ~っと光らせればいいんです!」

 私は自信満々に答える


「それができれば苦労しないんだけどね……」

 もっと簡単なイメージはないだろうか


「そうです!簡単にイメージできる方法を思いつきました!」

 そう言って窓を開けて世界を照り付ける太陽を指さす


「あれをイメージすればいいのです」


「はい?」


「太陽の光を想像するんです」


「え?無理だよ……だって眩しいじゃん」

 うーん、人にイメージを伝えるってこんなに難しいのね




「疲れたわ少し休憩しましょう」


「はぁー魔法って難しいわねー

 私もお姉さまみたいに光の魔法使えるようになれるのかしら」


 そう言ってライラ様は部屋に飾られている大きな絵画を見つめる

 そこには金髪碧眼で長い髪をした女性がこちらを見て微笑んいる

 恐らくこの方がライラ様の目標にしているトルネティアの第一王女なのだろう


「大丈夫ですよきっと使えます」


「本当かしら」


「はい、諦めなければ必ず」


「そうだといいのだけれど」

 ライラ様は不安げに俯いてしまう


「ねぇ、フィーネさんはどう思いますか?」


「えっ!?」

 急に声をかけられてびっくりしていた


「ごめんなさいね、驚かせちゃった」


「いえ、気になさらないでください」


「フィーネさんは光の魔法に興味あります?」


「興味はあると思います。」


「思う?」


「はい、私は魔法を習ったことがないので、

 魔法がどんなものなのかわからないんです」


「そっかぁ、なら一緒に魔法の練習をしましょう!」


「ありがとうございます!」


「さて、魔法の練習をするわよ!」


「よろしくお願いします」

 こうして3人で魔法の練習を始めるのであった






 昨日は非常に楽しい休日であった今日は平日なので学園に行くのである

 たまにはみんなが学園で勉強をしているときに学園をさぼって

 家でゴロゴロしてなんとも言えぬ優越感に浸りたいという欲求が働くのだが

 鉄の掟のこの世界の勉強をするを破ることになるのでそれは自重しているのだ


「お嬢様、古代語の勉強ははかどっておりますか?」


 馬車から降りて教室へ向かう途中でメリッサから

 今一番聞きたくない古代語という単語を投げかけられる


「まあまあかな……」


「それは良かったです。これからも頑張ってくださいね」


「うん、わかった」

 私は曖昧に返事をしてお茶を濁す…すると突然大きな声が聞こえてきた


「平民風情が第二王女様に気安く話しかけるんじゃないわ!」


「…….」


 アリアはその言葉を聞いて立ち止まると、その声がした方へ顔を向ける

 大きな木の下で何人かが誰かを囲っている

 これはゲームとかである平民いびりをする貴族のイベントというやつですか!?

 悪役令嬢がヒロインをいびりそこへ王子が駆けつけてヒロインを助ける!

 というやつなのでしょうか?

 そこであたりを見わたすと…

 いました王子がラムサス王子が

 ちょうど歩いてくるではありませんか!

 さぁラムサス王子平民の方を助けてあげるのです!

 ……ってあいつ素通りしやがった!

 私はラムサスのところへ走って向かい王子の手を掴む


「あなた何 素通りしてるんですか!ここはあなたが助けるところですよ!」


「知らん」

 そういって王子は私の手を振り払おうとする

 ……がどうやら握力は私の方が上のようだった


「おい貴様!離せ!」


「いいえ離しません!あなたが困っている方を助けるまでは!」


 そういって木の下で囲まれている方を見てみると

 そこにいたのはフィーネさんだった


「あれ?フィーネさん」

 フィーネさんもこちらに気付いたようだ


「フィーネさん、おはようございます」


「アリアさん、おはようございます」

 二人して挨拶をすると悪役令嬢がこちらを睨み付けてくる


「何?貴方たちは引っ込んでなさい」


「私たちは同じクラスの友達です。なので困っているのなら助けるのが当然です」


「ですよねラムサス王子?」

 すると突然王子から不快なオーラ漂ってきた


「ラ、ラムサス王子!?……もう行きますわよ」

 そう言って悪役令嬢たちは去っていった


「フィーネさん大丈夫でしたか?」


「はい、問題ありませんありがとうございます」


「そうですか、それならよかったです」


「それよりも…ラムサス様がだいぶお困りのようですが……」


「あっ」

 私が振り返るとそこには顔を真っ赤にして怒っているいるラムサスがいた


「そんな顔を真っ赤にして

 可愛い女の子に手をつないでもらって恥ずかしいのですか?」


「違うわ!」


「じゃあなんで怒ってるんですか?」


「だからそれはお前がいきなり俺の手を掴んで離さないからだろうが!」


「え?それだけで怒ってるんですか?」


「当たり前だろ」


「王子なのに器が狭いんですね」


「なっ……」

 すると王子は怒りを通り越して呆れてきた


「あのなぁ、俺は一応王族なんだぞ」


「知ってますけど?」


「普通はもっとこう敬ったりするもんじゃないのか?」


「うーん、あまりそういうことは気にしないですね」


 するとメリッサがこちらへ目配りをしてくる

「そろそろクラスへ向かわないと授業が始まりますね」


「そうですね、遅れる前に行きましょう」


「はい」


 こうして私たちは教室へ向かったのだった


「何なんだよあいつは……」


 ラムサス王子をただ一人残して……

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