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リコの悩み その2

「慎太郎さん。私にんじんとピーマン食べたくないです」

「だめだ。ちゃんと残さず全部食え」

「いやです。絶対に食べたくありません」

「……はぁ困ったもんだな」


 現在夕食を食べている最中でリコは主食のご飯と主菜のハンバーグとコーンスープは完食したのだが、ハンバーグの横に添えていた煮込んだにんじんとピーマンは食べずに皿の端へ避けていたを見た俺が野菜も食べる様に説得するが、リコは駄々をこねて野菜を食べない。


 これには俺もお手上げだ。


 実はリコは肉類と甘いお菓子が好きで、その反面野菜は大嫌いで本人曰く、野菜が視覚と拒絶反応を起こすぐらい大嫌いだという。


 かと言って野菜を夕食のメニューに外すことなく出し続けるのだが、毎回皿の端に避けて残すのが日課となっている。


「私もうお腹いっぱい。ごちそうさまでした」

「コラ、待て逃げるな……いや、いい事思い付いたぞ」


 リコは野菜が残った皿を放置したまま、その場から逃げようとした。


 しかし、俺は一切慌てず、とっさに思い付いた作戦を実行しようとする。


 それは、

「リコ~、野菜ちゃんと食べないとここにあるポテチ全部食べちゃうぞ」

「ひぃそれだけはやめて」


 俺がポテチの袋を開けてポテチを食べようとしたら、リコは悲鳴をあげて俺にポテチを食うのをやめてもらうよう懇願する。


「しょうがねーな。わかったよ、その変わり野菜もちゃんと食うんだぞ」

「はーい」


 リコは返事をしたのと同時に大嫌いなはずの野菜をもりもり食った。これには俺も呆気にとられる。


「ったく、ポテチ何個もストックしてあるっていうのに全部食えるわけねーだろ」

と独り言を漏らしたものの、リコがちゃんと野菜食ってくれてよかったなと思った俺であった。

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