屋上の手引
青い空。少し肌寒い温度。教室の中のどこか新学期で息苦しい環境から一転、俺達は中庭にやってきた。
「で、先生の言ってることが分からないってどういうことだ?俺はお前の言ってることがわからない。」
「あのね今日数学の授業あったでしょ?受験の前にゆいきに教えてもらった事と違いすぎて・・・それに先生怖いし・・・・」
確かに先生は怖かった。よくわかんないけどめっちゃ強そうなおじいちゃんだった。見た目は完全にアーノルドシュワットネッガーだった。ただ授業はそんなに進んでいないはずだ。
「授業ってそんなに進んだか?中学の時のおさらいって感じだったが・・・」
「だってゆいとが教えてくれた時と数字違うし・・・」
「受験の時は数学どうしたんだ・・・・?まさか鉛筆転がし・・・?」
「ゆいとならこう答えるかなって予想して書いたよ?」
なんか色々とひどかった。
「仕方ないな・・・そしたら明後日から週末なんだからそこでお泊り会でもするか?」
「えっ、いいの?」
「おばさんに聞いてみるよ。まぁきっと大丈夫と思うよ」
「ゆいき・・・・ありがとぉぉぉお!」
そういうと純華は俺に抱きついてきた。高1にしては、というより女性として割と大きめの2つの膨らみがすごく気持ちよかった。なんとなく純華も大人になったんだなぁとじっかんしました。
「いつもご飯作りに来てくれるお礼みたいなもんだからさ。」
そういって俺も抱きしめ返した。幼なじみ同士なら当たり前だ。
「えっ!ゆ、ゆいと!?や、やめてよ!見られちゃうって!!この先は誰も居ないとこでね?ボソッ」
「え、そんな嫌だったか・・・ごめん」
普通に嫌がられて悲しかった。
「え・・・そんな気はなかったんだけどゆいきごめん。」
次はお泊り会