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手助けの手引  作者: zacky
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高校の手引

過去に入賞したこともあるのですが、昔書いていたものとは違う学園生活ものについてプライベートで書いてみたいと思い投稿させていただきます。

日常、というか学園生活物は全く書いたことがないので恐らくつまらないとは思いますがご指摘など頂けると幸いです。

1.


「お兄ちゃん・・・朝だよ・・・?早く起きないとキスしちゃうよ////?」


「うわああああああああああああああああああ!おきあmす!はい、おきまsう!」


漫画みたいな話だと思うが俺の愛妹、由比(引き篭もり)は


絶対に、そう絶対に毎朝これをやる。


頭がおかしい。兄妹なのにこんなことをするのはおかしい。それともアメリカンな妹なのだろうか。


いやそんなはずがない。控えめに言ってもやはり俺の妹はおかしい。


そんなことを考えていながら学校行く準備をしていると、


「ご飯の用意出来たよー!冷めちゃうよー!」


といつもと同じセリフが飛んでくる。


「いま行くよー!」と僕もいつもと変わらない返答をする。


母さんと父さんが死んだあの事件から、いつもと変わらないことを幸せと思うようになった。


「それじゃあいくよー!」


「おう!」


「「いただきます!」」


「んー!今日も美味しい卵焼きだな!最高だよ!」正直ちょっと甘い


「ありがとー!明日も作るね!」


「毎日ありがとな!、そしたら学校いってくるわ!火の元にはきをつけろよ?」


「わかってるって!いってらっしゃーい!」


そういって俺は5年前にできた新しい自分の家。つまり叔母さんの家から学校に向かって飛び出した。



2.


入学式もおわり、いよいよ今日から授業か、というような心持ちだ。


心機一転高校では是非友達がほしい。すなわち高校でびゅーなるものだ。


「おはよう、純華ちゃん!」「おはよー○さん!」


流石に女子はすごい。まだ入学式から一晩たっただけなのに、もう話し相手がいるだと・・・!?


と思っていたが、それも女子全員じゃない。俺の後ろの女子は一人で「The history of BOARD GAME」という本を読んでいる。


地味だがけっこう可愛い顔だ。ボードゲームすきなのかな?


「あ、あの席座ってください!」


担任のTだ、新任っぽくて可愛いな。ただ、ちょっとあざとすぎやしませんかね・・・?


「えっとおはようございます!昨日入学式で、せからしいですけど今日から授業あるんでがんばってくださいね!


そしたら何かわからないことあったら私職員室にいるので、質問にきてくださいね?」


「はーい先生!質問ありまーす!」


丸坊主が質問した。初日から勇気のあるやつだ。


「なんですか?」


「先生何歳ですかー!」


アホだ。


「後で職員室に質問に、質問に絶対来てくださいね。呼び出しじゃないですからね?」


「ハイ(´・ω・`)」


ほんとに新任なんですかね?


「そしたら1限は国語総合、私の授業ですね、用意して待っててくださいねー!」


ついに初めての授業か、緊張するな。


「はい!そしたら授業始めますねー!今日は初日なので、とりあえず自己紹介してもらいますね!」


自己紹介だと・・・?まずい、何も考えてきていない。


ま、まぁ名簿10番だし?一人一分で十分あるし?


「赤井某です。趣味は読書です。よろしくお願いします。」


はやっ!20秒も立ってねーよ・・・・


考える間もなく俺の番になってしまった。


 きやまゆいき


「城山結絆です。趣味は音楽鑑賞、得意教科は数学です。一年間よろしくお願いします!」


当たり前の事しか言えなかった。


なんてことだ、第一印象で失敗してしまった。


ま、まぁいい、次はボードゲームちゃんだ。


にしのげいむ


「西野芸夢です。よろしくお願いしましゅ。」


顔赤くなった


あざとい、可愛い。


名前しかわからなかったが正面から見ると尚更かわいかった。


この辺では見ないってことは遠くから来ている子だと思う。


◇◇◇◇


その後あの馬鹿が職員室から泣きながら帰ってきた以外にはなにもなく放課後になった、


その日は短縮授業で帰り支度をしていた俺に幼なじみのAが話しかけてきた、


「ゆいきー今晩家行っていい?ご飯作りに行くからさ。」


「あぁいいぞ。何か必要なものあったら買っとくぞ?」


「う、ううん!大丈夫持ってくから!」


「分かった、」


「やだ、私通い妻みたい・・・・!城山純華フフッ」


「なんかいったか?」


「な、なんでもないよ!」


「じゃあ家で待ってるな。」


「うん!」


いつも作りに来てくれて、良い奴だな・・・・あの人嫌いの由衣とも仲いい上に、中学の頃は無口で嫌われ者だった俺にも優しいし、いいやつだ。


◇◇◇◇


うちは芸夢、高校に入って親の都合で大阪から東京に引っ越してきた。


できることならあんな酷い親とは別々に暮らしたかったから大阪にいたかったんやけど、許してもらえへんかった。


周りからは読書が趣味っぽいとか言われるけど、そんなことはない。


読書は正直苦手や・・・ついでに人付き合いも苦手や。


私が好きなのはボードゲーム。チェスに将棋、オセロ、囲碁、すごろく


ボードゲームならなんでも好きや。人付き合いと違って複雑なルールはないし、簡潔やからな!


できれば、高校では恋愛やら部活での揉め事やら、人付き合いのややこしい部分には遭遇したないわ。


「ゆいきー今晩家行っていい?ご飯作りに行くからさ。」


「あぁいいぞ。何か必要なものあったら買っとくぞ?」


早速遭遇してしまいましたなぁ・・・・学校始まってそうそうついてないわぁ・・・


っていうか、高1でご飯作りに行くって、すごい関係やなぁ・・・・

もしかして東京の方ではこんなんが普通なんやろか。



次は純華が結絆の家に行く部分から。


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