【58話】恋愛双六6
『次は、私の番ですわ‼︎』
次は、美水の番だった。
『きょ、恭弥さま!』
『ん?』
『私、お願いがありますの‼︎』
『あぁ、俺に出来ることなら』
『私にも、コントローラーの…』
美水が、何かを言いかけた時、急にゲームの画面が双六を振る画面に切り替わっていた。
『きゃー‼︎どうしてですの‼︎』
『誤作動じゃないかな⁇ニコッ』
『…たぶん…ごさどう…』
『私も誤作動だと思うなっ‼︎』
雷花、雪音、乙女川さんが、誤作動だと断言した。
『むむむむ…納得いきませんが、ここは、誤作動ということにしておきましょう』
美水のアバターが、4マス進み、止まった所でまた質問が出題された。
『貴女は、素敵な殿方を見つけ、ロックオンし、アタックし、見事、陥し入れることに成功し、あらっ、失礼しました。文章を読み間違えてしました。コホンコホンッ、見事、落すことに成功し、奇跡的に結婚することが、出来ました。しかし、その素敵な旦那様には、とっても癖の強いブラコンの小姑がいました。小姑は、貴女を目の敵にして来ます。貴女は、どうしますか?[①料理の腕を披露する][②料理を食べさせる][③旦那様とのラブラブ度を見せつける]』
あれ?おかしいな…
①番と②番の選択肢の内容って同じじゃないか⁇
『決めましたわっ‼︎』
ポチッ
ボタンを押すおとが聞こえた。
『はい。ボタンを押して頂いたので、判定に入ります。それでは、結果を発表します。美水様が選んだ選択肢は、③番でしたので、ボーナスはありません』
『どうして③番は、駄目ですの⁇』
『はい。その理由を申し上げます。旦那様とラブラブしているのをブラコンの小姑様にお見せするのは、逆効果となるからです。小姑様の嫉妬の炎が、更に激しく燃え上がることでしょう』
ゲームの画面の中の理子さんが、淡々と解説をしてくれた。
『ということは、②番の選べば良かったのですわね!惜しかったですわ!私、料理がとっても得意でしたのに!』
『ソウデスネ。美水様なら、色々な意味で、料理を一口食べさせれば、イチコロ、誰であろうともコロッと逝っちゃいますよね。一度、食べさせれば、争いも起こりませんね。というか、争いの元を断つことが可能ですもんね。料理って、本当に女の武器、いえ、兵器だったのですね。私、水神家にメイドとしてお使いして、今日ほど驚愕した日は、御座いません』
『理子ったら、そんなに私の料理を絶賛してくれるなんて、嬉しいですわ。今度、理子に私の料理を披露してあげますわ』
『お気持ちだけで結構です』
『遠慮しなくてもよろしいのですわよ』
うん。
もうさ、ゲームの中の人と普通に喋ってるよ…




