【38話】段ボールで運ばれて来ました。
雷花が俺の部屋を出て行ってから一時間程経過して、やっと朝食を食べられる。
今日は、雷花が厳選した最高級の卵と最高級の醤油をかけた卵かけご飯だ。
雷花に『手間がかかってないからお兄ちゃんには、あまり食べて欲しくないな』と言われたことがあるので、それが主な理由だと思うのだが、卵かけご飯は、二週間に一回程度しか食べさせてもらえない。
久しぶりの卵かけご飯!
この金色に光り輝く米粒をいま、この口の中にっ‼︎
『いただきま…』
ピンポーン
『お兄ちゃん、私、今手が話せないから代わりに出てくれる?』
『わかったよ…』
まったく誰だよ…
俺の朝食の邪魔をするやつは!
あつあつのTKGが冷めちゃうだろう‼︎
ガチャリ…
『どちらさまですか?』
『こちらは、雪白恭弥様のお宅でしょうか?宅急便です。荷物をお持ちしました。』
『はい。僕が雪白恭弥です。どうぞ、上がって下さい』
『失礼しまーす』
ガラガラガラ。
配達員の男性が、カートを押して玄関に入って来た。
カートには、特大の段ボールが積まれていた。
『リビングまでお運びしましょうか⁇』
『あっ、お願いしてもよろしいですか?』
『了解しました』
親切な配達員だった。
『こちらでよろしいですか?』
『はい、大丈夫です』
『それでは、サインをいただけますか⁇』
『はい。えーと、雪白恭弥と…』
『はい、確かに。ありがとうございました。それでは、失礼しました』
そういえば、誰から送られて来たんだろう。
差出人は…水神美水。
美水か。
こんな大きな箱…何を送ったのだろうか…
『お兄ちゃ〜ん!早くご飯を食べてデートに行こうよ〜』
『雷花が呼んでいるし、早くご飯を食べよう!』
その後、ご飯を食べ終わり、俺と雷花は自分の部屋に戻った。
雷花は、さっきまで俺を鎖に繋いで放置した状態で一時間も準備をしていたはずなのにまだ何か準備があるのだろうか…
俺も服を着替えて準備をした。
コンコンコン…
『雷花、俺、準備できたけど…』
俺の部屋の隣にある雷花の部屋のドアを叩いた。
『お兄ちゃん!私、もう少しかかるから下で待ってて!』
リビングに向かった。
雷花は、まだ部屋で準備をしているようだ。
ドアを開けて、リビングに入ると…
『おはようございます恭弥様』
『おはよう…パパ』
何故か、美水と雪音がそこにいた。




