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【ブラコン※ブリザード】   作者: 雨雪琴音
【一章】その名もシス充。
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【3.5話】暗躍・シスター(妹視視点)

今日も朝からお兄ちゃんと一緒に登校している私は、宇宙一の幸せな妹だと思うの。

朝から二回もプロポーズされたし、それそろ式場の予約もしなきゃ!

引き出物は、何にしようかなー

知り合いにタキシードお兄ちゃんとウェディング雷花ちゃんのフィギュアを作ってもらおうかなー

あっ、そろそろ子供の名前も考えなきゃ!

うーんどうしよう!

ふたりの名前をとって、女の子なら恭花きょうか、男の子なら雷弥らいやなんてどうかなー

ふふふふ。お兄ちゃんの子供ならとっても可愛い子なんだろうなー

早くあいたいよー

でも、女の子が産まれたらお兄ちゃんを取り合いになっちゃうなー

うーん。少し心配だなー

お兄ちゃんは、かっこよすぎるからどんな女の子でもほっとかないもん‼︎


2人で楽しく登校していると

お兄ちゃんのクラスメイトの八城やしロ リょうさんとあった。

私は、基本男の人は、お兄ちゃん以外嫌いなのだが、遼さんは、そこまで嫌いじゃない。私を女の子として見てないところが好印象だ!

遼さんの隠された真のアダ名を知れば、私に興味がないのも当然と言えば当然だ。

ほら、困ってる小学生がいたから助けに言っちゃった!

あっ、でもラッキー!

お兄ちゃんと2人で登校する時間がまた増えちゃった!

そうだっ!えいっ!腕もくんじゃおー!腕を組んだらお兄ちゃんが照れちゃって

『もうすぐ学校に着くんだから離れろよっ!皆から見られるぞっ⁉︎』

なんていって来たから言い返しちゃったー

『見せつけてるんだよー!』って!

だってこうして見せつけてないとお兄ちゃんを狙う悪い女の子達がお兄ちゃんにアタックしてくるかも知れないんだもん‼︎

この完璧美少女シスターの雷花ちゃんの目の黒いうちは、お兄ちゃんに近づけさせないんだから!

って思ってる側から悪い虫がっ!

『雪白くん⁇朝から何をやっているの⁇』

この気安く私のお兄ちゃんに喋りかけて来た人は、乙女川さんって言うんだけど、うーん、乙女川さんには、朝から兄妹でラブラブ登校している以外にどう見えるのかな?

乙女川さんは、視力悪いんじゃないかな⁇

眼鏡にしたらいいのに…眼鏡が似合わなくてお兄ちゃんの好みのタイプにかすりもしないアウトゾーンに飛んでいけばいいのに!

あれっ⁉︎お兄ちゃんって眼鏡フェチじゃないよね⁉︎

今度、お兄ちゃんの前で眼鏡をかけて 眼鏡姿の私と裸眼の私とどっちが好みか聞いてみよう!

私は、眼鏡お兄ちゃんでもありだけどね!

それより

『妹とイチャイチャするなんて不潔よ!』って、乙女川さんは、目だけじゃなくて頭も悪いのかな?

妹とイチャイチャするために兄は、妹より早く産まれて来たのに…

今度、乙女川さんにいい病院を紹介してあげよう。

それから『兄と妹 宇宙講座』を開いてあげるのも忘れないようにしなきゃ!

そしたら私とお兄ちゃんの邪魔もしなくなるよね!


ん?今しっかり『私が彼女になったらイチャイチャしてあげるのに…』

って聞こえちゃった。

誰が誰の彼女になるのかな⁇

乙女川さんは、ついに発声器官まで悪くしちゃったんだねー

もう仕方のない人だなー


『ごめん乙女川さん、最後の方が聞こえなかったからもう一度言ってくれる?』

って優しいお兄ちゃんが聞き直してあげてるよ。

私のお兄ちゃんは、慈悲深いなぁー

この慈悲深さは、まるで神だよ!


あれ⁇可笑しいな。乙女川さんは、神であるお兄ちゃんに向かって告白なんて大それたことをしようとしているよ。

うん。仕方ないな。

アレの出番だよ!

『あのね…雪白くん!私ね、雪白くんのことが…』


バチッ


乙女川さんの撃退に成功した♪

使ったのは、私と友達のハカセちゃんが共同開発した妹18特殊装備の一つ、指人形タイプのスタンガン!No.001正式名称:[指人形に気をつけて‼︎]

十本の指に装着すれば、連続十発のビリビリ攻撃を行える優れものなのです!ちっちゃいけれど優れもの!指紋認証で登録した本人しか使えないから悪用の心配なし!

キャッチフレーズは、

【ちかんも恋人もお兄ちゃんもいちころっ!】

まだ電力が弱いから改良の余地ありなの!

二時限目が終わったぐらいに目を覚ましそうだから、飲み物でも差し入れしよう!

えっ⁉︎罪滅ぼしなんかじゃないよ♪

だって私の神に告白しようとした身の程知らずには、これぐらいで丁度いいから!

あっ!飲み物にはね、妹18特殊装備の一つ、No.002正式名称:[とっても眠くなーるラムネ]を入れてから渡すの!

キャッチフレーズは、【奥手な彼氏もお兄ちゃんも安心して…だって、目を覚ましたらもう終わっているから…】

今日も一日、他の女の子がお兄ちゃんと関わる時間を減らす為に雷花は頑張っちゃうよー


よし、まずは、乙女川さんを保健室に運ぼう。

お兄ちゃんになんて運ばせないよー

だってお兄ちゃんの初お姫様抱っこは、雷花との結婚式でやるんだもん!

乙女川さんは、きっと一生お姫様抱っこなんてされる機会なんてないだろうから、私がしてあげよう。

可哀想な乙女川さん。

あっ、ホームルームに遅れそうだから保健室の前に置いていけばいいよねー

じゃあ、今日も張り切ってお兄ちゃんとのラブラブ学園ライフを楽しんじゃおう!

お兄ちゃんに近づく虫も気を抜かずにデストローイ!えいえいおー!





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