【24話】段ボールの中身は、開けるまで分からない(美水視点)
恭弥様を妹の魔の手から救うため
発信機を追ってたどり着いた場所で待ち受けていたのは、なんと私の将来の義理の父と義理の母との再会でした。
チャイムを鳴らすと、ドアを開けて、恭弥様のお母様が出迎えてくれました。
『あら?美水ちゃんじゃないっ‼︎しばらく見ない間に綺麗になったじゃない!』
『そうだな、凄く綺麗になったな。ここで立ち話もなんだから、中に入りなさい』
恭弥様のお父様が家の中に入る様に促して来ました。
ゴゴゴゴゴ…
『貴方…私という妻がいながら浮気ですか⁇』
『いや!待ってくれっ‼︎世界で一番綺麗なのは君だ!僕には、君が一番だ!』
お義父様がお義母様にかなり真剣に(必死に)愛を告げていましたが、私も恭弥様から真剣な(必死の)愛の告白をされてみたいと思ってしまいました。
『もう!貴方ったらぁ〜!照れちゃうじゃないっ‼︎美水ちゃんが見てるわよっ‼︎うふふふふ』
二人は、いつ見ても本当に仲が良いですわ。
私と恭弥様も二人のような仲睦まじい夫婦になりたいですわ!
FUUFU生活?…………
私の中で何か凄いアイデアが浮かびかけました。
『美水ちゃん‼︎お茶でも飲みながら喋りましょうか!』
お義母様に喋りかけられて、浮かびかけたアイデアが萎んでしまいました。
でも、消えてしまったわけではないので、後でもう一度、夫婦生活について思案してみようと思います。
『僕がお菓子を作って、お茶を入れて来るから、君たちは、ゆっくり喋っているといいよ。つもる話もあるだろう』
そう言ってお義父様は、キッチンに向かった様でした。
さすが恭弥様のお父様、気が利く素晴らしい方ですわ。
『ねぇ?美水ちゃんは、どうしてここに来たの⁇』
お義母様に質問されました。
『恭弥様に逢いに来ました』
『え?ここに恭弥くんは、いないよ⁉︎』
『え?』
私は、唖然としてしまいました。
すかさず発信機の場所を確認しましたが、やはりこの場所を指しています。
私は、この状況を飲み込めないでいました。
『あっ、でも雷花ちゃんから荷物な
ら届いたよ‼︎一緒に開けてみようか!』
お義母様が、あまり関係なさそうな荷物の話をしてくれました。
『はい…』
私は、ここに来れば恭弥様に逢えると思っていたので、激しく落胆してしまいました。
ガサガサゴソゴソ。
『あら?これ何かしら?』
お義母様が段ボールの中から取り出したのは、恭弥様の制服でした。
すぐに恭弥様の物だと分かりました。
(※匂いで!)
『もしかして…‼︎お義母様!その制服を見せていただいてもかまいませんか⁇』
『え?この制服?いいわよ⁉︎』
『感謝いたします』
ガサゴソゴソ…
ゴソッ‼︎
『やっぱりっ‼︎』
私は、発見しました。
私が恭弥様に着けた発信機を!
もちろん、誰がこんなことしたのかは、聞かれなくても分かります。
私の義妹は、本当に可愛いですわね。
『お義母様!私、行かなきゃいけない場所が出来たので失礼します‼︎』
『もう行っちゃうの⁉︎せっかく来たんだからもう少しゆっくりすれば⁇』
『いえ!一刻を争う事態ですので失礼します‼︎』
スタスタスタ!
『それじゃあ、またね‼︎美水ちゃん!恭弥くんに逢えるとイイわね!私も久しぶりに恭弥くんと雷花ちゃんに逢いたくなっちゃったな〜』
『必ず、恭弥様を見つけ出してみせます‼︎それでは、失礼します!』
ガチャリ。
来たばかりのお義父様とお義母様の家を後にして、恭弥様探しを再開することにしました。
振り出しに戻ったかもしれない⁇
いえいえ…
恭弥様を探し出すのに奥の手を使う時が来ましたわ‼︎
普段ならば使わない手ですが、雷花ちゃんにここまでコケにされてしまったのですから、これは黙っていられませんわ。
プルルルルルルルル…
ガチャリッ‼︎
『あっ、お爺様⁇美水です‼︎私、お願いがありますの‼︎お爺様の人工衛星で私の旦那様を見つけて欲しいのですわ‼︎』
お爺様は、軽く了承してくれた。
もうすぐひ孫の顔が見れると言ったら二つ返事で了承してくれました。
世間では、こういうのをチョロいと言うらしいのです。
さぁ、待ってて下さい!
恭弥!
必ず、逢いに行きます!




