表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ブラコン※ブリザード】   作者: 雨雪琴音
【三章】ラブラブ 愛ランド
33/78

【19話】ミスリード美水様 (美水視点)

『美水ー!どこだー!』

キョロキョロ

幼さの残る少年が私を探している。

『あっ!見つけた!』

『見つかっちゃったっ!えへっ!』

むぎゅっ!

恭弥様に抱きついた!

『おっ、おい!離れろよっ!次は、美水が鬼だからな!』

『はい‼︎すぐに恭弥様を見つけてあげますわ‼︎』

『あはは、簡単には、見つからないよ』

『じゃあ、始めますよ〜!いっ〜ちっ‼︎にぃ〜』

『わわわっ、ちょっと待てよっ‼︎』

バタバタバタ!




『美水様、お飲物をお持ちいたしました。』

メイドの一人が私に梅ジュースを持って来た。

『ありがとう!』

『お身体、冷えていませんか⁇肌寒かったら膝掛けをお持ち致しましましょうか?』

『大丈夫ですわ。反対にこれを見て体が熱くなっていますから』

『これを見て…でございますか?』

今、私は、自家用ジェット機の中で幼い頃に恭弥様と2人で遊んでいる映像を観賞している。水神家のメイドで恭弥様の顔を知らないとは、この娘は、モグリなのかしら⁉︎

『貴女、新人の方ですか?』

『はい。先週、研修期間を終え、今週からお嬢様にお仕えさせていただいております。』

『この映像は、私と私の旦那様の幼い頃の映像ですわ。いずれは、水神家を継ぐお方です。貴方の御主人様にもなるのですから顔を覚えておいて下さいね!ただし、決して!!!!!惚れては、いけませんよ???????』

『はっ、はいっ!』

恭弥様が素敵過ぎて、女の子は、すぐに惚れてしまうので、一応釘を刺しておいた。

やり取りを終えて、私はまた映像に目を戻した。

『あぁ、やっぱり恭弥様は、幼い頃からかっこいいですわね!』

この映像は、私と恭弥様が私の家の庭で2人っきりで鬼ごっこをしているものを撮影しており、この映像を撮るために庭に隠しカメラを数百台使っている。

あの時は、2人っきりで遊ぶために雷花ちゃんと恭弥様を引き離すのに大変苦労しましたわ。

2人っきりで遊ぶのは、ドキドキしてしまいましたわ。

きっと恭弥様もドキドキしていたに違いありませんわ!


それにしても、昔は、恭弥様と雷花ちゃんとばかり遊んでいましたわね。

恭弥様が転校して来てから転校するまでの間、毎日の様に遊んでいましたわ。

私は、恭弥様に逢うまで友達を一人も作らず孤独な毎日を送っていました。

決してボッチッチだったのではありませんわ!

あくまで!!!作らなかった!!!!のですわ!

周りの人間は、私の親や親の会社や財産ばかりを見て、私を見てくれていませんでした。

私に優しくしてくれる方の裏の顔が見えてしまう度に心が締め付けられました。

でも、彼は、違いました。

彼だけは、『私』水神美水を見てくれました。

損得勘定なしに私に優しくしてくれました。

私を私と認めてくれました。

私が私のままでいいのだと教えて来れたのも彼です。

だから私は、彼が転校してもすぐに後を追わず、その場に留まり、彼に相応しい女性になるために自分を磨きました。

それに数年越しに再開した幼馴染というシチュエーションって物凄く萌えますわよね!

逢えない時間が愛を募らせるというやつですわ。

そして、せっかく再開したのに、やはり立ちはだかったのは、妹の雷花ちゃん!

でも、恋に障害は付き物といいますし、壁が大きければ大きい程、それを乗り越えた時、絆は、より強固なものとなり、2人の愛は、何人たりとも引き裂くことの出来ない確固たるものになりますわ!

だから雷花ちゃんには、負けませんわ!

貴女のお兄ちゃんは、私が絶対に頂きますわ!

必ず美水お姉ちゃんって呼ばせてみせますので覚悟しておいて下さいね!


ピンポン

『美水様、飛行機が着陸しました』

メイドのアナウンスが流れた。

恭弥様との幼い頃の映像を見ていると時間が一気に飛ぶ。

『飛行機をお降りになった後、目的地までは、お車でお送りしますのでお乗り換え下さい』

メイドに案内され、車に乗り換えた。

『目的地までは、すぐにお着きになりますのでもうしばらくご辛抱下さい』

『わかりましたわ』

私と恭弥様は、とある運命の悪戯から海を越えて引き離されてしまっていた。

『すぐ助けに参りますのでもう少しだけお待ち下さい‼︎』

私は、私の義妹から私の旦那様を奪い返しに行くため気を引きしめました。


『ここが、目的の場所です』

『ここに恭弥様がいるの?』

『はい。その様です。発信機は、この場所を指しております』


ピンポーン!…

『恭弥様ぁ〜ご無事ですかぁ〜愛する美水が来ましたよぉ〜雷花ちゃぁ〜ん!ドアを開けて下さぁ〜い‼︎』


ガチャリ!


『え?…………』

私は、愕然とした。

中から出て来たのは、恭弥様ではなかった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ