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【ブラコン※ブリザード】   作者: 雨雪琴音
【三章】ラブラブ 愛ランド
32/78

【18話】二人きりの無人島(水着エプロンクッキング)

[無人島一日目〜昼食時〜]


今、俺は、どういうわけか無人島にいる。

朝目覚めると無人島にいたのだから仕方がない。

いや、本来なら仕方ないで終わらせるべきではないのだが、仕方ないと言わないとやっていけないのだから、現実逃避してもいいじゃないか…

どうやって無人島に来たのかも分からないまま雷花と2人だけの無人島生活がスタートしたが、既に色々なことがあった。

雷花が溺れたり、雷花が蛇に襲われたり……俺が兄としてしっかり雷花を守らなきゃだな!


そんなこんなで色々あったが、今からお昼ご飯だ。

もちろんご飯は、雷花が作ってくれている。

『お兄ちゃんすぐ出来るから少しだけ待っててね!』

『あっ、あぁ』

ここで、一つ突っ込みたいことがある。

『なんで雷花は、水着の上からエプロンを着てるんだ?』

『え?普通だよ⁉︎お兄ちゃん』

『え?普通なのか?』

『スク水の上からエプロンするのは、普通だよ‼︎』

『そっ、そうなんだ…』

最近の子の普通って凄いな…

『(ぼそっ)えへへ、お兄ちゃん意識してる意識してる!やっぱり水着エプロンの威力は、絶大だなー‼︎背中にお兄ちゃんの熱い視線を感じるよー♪うふふ♪このままガバーってお兄ちゃんに抱きつかれちゃったりしてー♪お兄ちゃんが「味見がしたいよ!」って私の耳元で囁くの!そして私が「まだご飯出来てないよ⁉︎お兄ちゃん!」って答えると、お兄ちゃんがとってもカッコいいキメ顔で「違うよ!俺が味見したいのは、俺の可愛い雷花さ!」なんて言ってくれちゃったりー、そのまま凄いことになっちゃったりとかしちゃうよね!むふふふ負負負負負負負負負』

雷花が何やら呟きながら怪しいオーラを出していたのでそっとしておくことにした。


そうこうしているうちにお昼ご飯が出来たようだ。

『お兄ちゃんご飯出来たよー』

『ありがとう』

無人島のお昼ご飯は、かなり豪華だった。

雷花が取って来てくれた魚やイカ、サザエの刺身が綺麗に葉っぱの上に盛り付けられていた。

刺身の隣には、俺が森で集めた果物が雷花の手で綺麗にカットされて、こちらも同じ様に葉っぱの上に盛り付けられていた。

魚や果物を切るのに使った包丁は、

この無人島の浜に打ち上げられたリュックに入っていた物だ。

包丁がないと料理に何倍も時間がかかるから包丁をゲット出来てラッキーだった‼︎

このリュックには、何故か調味料類も入っていた。

船で事故にあった人の中に料理人でもいたのだろうか…

しかし、このリュックのおかげで無人島生活に希望を持てた。

例えそこが無人島でも美味しいご飯が食べられることは、幸せだ。


刺身を食べていると、雷花がリュックの中に入っていた油で、刺身にした後の魚の骨で骨せんべいを揚げてくれた!

調理に使う火は、リュックの中に入っていたライターを使って点けた。

骨せんべいは、絶妙なパリパリ食感と凝縮されたシンプルな旨味があり、揚げ方、味付け共に最高だった。

『雷花は、料理が本当に上手いからいいお嫁さんになるよ!これ、つまみにしたら最高だな!』

『きゃー♪(ぼそっ)2人の愛の島でプロポーズ来たぁー!!!!「いいお嫁さんになるよ」→{俺のお嫁さんにしたい!}→{嫁になってくれ!}だってー‼︎それに、「つまにしたら最高だな!」だってー‼︎「妻にしたら」って、お兄ちゃんったら私との結婚生活を想像しちゃうくらい、私のことが大好きなんだねー♪うん!うん!雷花は、最高のお嫁さんになるよ!むふふふ負負負負負負負…』

雷花が一人で騒いでくねくねしていたが、いつものことなので気にせず美味しい料理を綺麗に食べ尽くした。


よし、お腹もいっぱいになったことだし、夜になる前に寝床を確保して頑張って草や葉っぱでベッドでも作ってみるかな。






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