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【ブラコン※ブリザード】   作者: 雨雪琴音
【二章】ドキドキフィアンセ
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【10.5話】兄のピンチを救うのは、妹です。(妹視点)

今日、お兄ちゃんの教室を妻として穏やかな気持ちで見守っていたら、転校生が来るって話を泥棒猫先生が話していた。

おっ、女の子⁉︎

女の子が来るの?

まぁ、転校生が来た所で私一筋のお兄ちゃんは、その子を気にもかけないだろうけどね…

でも、0.07秒でも見惚れてたら後でお仕置きしなきゃだね!

そして私のことを沢山見てもらって、お兄ちゃんの目を除菌してあげなきゃ!

眼病予防は、日頃のケアが大事だって眼科の先生が言ってたから!

それにしても、お兄ちゃんは、やっぱりかっこいいなぁ〜

今、私は、伊達眼鏡に写る映像でお兄ちゃんを見てる!

この映像はね、私が作った蜂型の小型飛行ロボットのカメラで捉えた映像が送信されてくる仕組みなの!蜂さんは、私が今使ってるいる専用のシャーペンを前後左右に動かす事で操作出来るの!

蜂さんの名前は、『愛故に刺す』なの。


あれ?転校生が来たみたい!

って⁉︎あれれ?どうしてあの女が⁉︎

もしかして、お兄ちゃんに逢いたくて転校して来たのかな⁉︎

これは、立派なストーカーさんだね!妻として私がきちんと排除しなきゃだね!


『最後までヤッちゃった関係です♪キャッ‼︎』水神美水みずがみ みみが不思議な事を言い出した…

ぷちっ、

許せない!例え妄想の中でも私の大好きなお兄ちゃんとエッチなことをするのは、許せない!!!

『蜂さん!いっけー!やっつけちゃえー』

蜂さんには、隠しギミックとして、シャーペンのグリップ近くにあるスイッチを押すとフラグデストロイヤーモードになり、No.002の[とっても眠くなーるラムネ]を加工した針を敵に打ち込むことができるのだ!

針が刺さって、眠ってしまいなさいっ!

今こそ、キャッチコピー通りに『どこでも彼を感じていたい。近づく女は、蜂の巣だよー』

べしっ!

私の蜂さんが水神美水の扇子でハタキ落とされた。

しかもお兄ちゃんが、蜂さんに刺されそうになった水神美水の心配をしていた!

ダメだよお兄ちゃん騙されちゃ!

その女に優しくしちゃだめ!


『恭弥さまぉ〜先ほど美水のことを心配して下さりましたよね⁉︎美水の胸は、感動で打ち震えております!あの様な大きな蜂…美水は、大変恐ろしゅうございました!今夜は、怖くて眠れないかもしれないので、一晩中お側にいて下さい!』

お兄ちゃんに着けた盗聴器から水神美水の妄言が聞こえてきた。

くっ、策士ね水神美水!


『ほら、恭弥さま!私の胸は、こんなにドキドキしています!触ってみて下さい!』

水神美水が私よりほんのちょっぴり!本当に!!!ほんのちょっぴりだけ大きな胸をお兄ちゃんに触らせようとしている!

お兄ちゃんの大ピンチ!

助けなきゃ!

そう思った私は、駆け出していた!

今行くからね!お兄ちゃん!

『雪白さぁ〜ん、他のクラスは授業をしているので、廊下は、走らないで下さいねぇ〜』

担任の綿田都わただみやこ先生が何か言っていたが、私の耳には、届かない!

だってお兄ちゃんが私の助けを待っているから!


がっっっしゃーーーーん!

扉を勢いよく開けた!

『ちょっと待ったー‼︎』





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