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貴族令嬢のたしなみ

貴族令嬢のたしなみ  第2話

作者: 宵代 月乃

えとですね。つ、続き、書いちゃったー。です。


 さらに歩いていくと、花壇の隅で日よけ帽をかぶった少女が、土をいじっていた。

「アンナ・・・」

「お父様、」

アリスよりも背の高い、年上の少女は、その長い一本の三つ編みを垂らした肩をぴくりとふるわせた。振り向いた若草色の瞳は、優しげな笑みを浮かべている。


「おかえりなさいませ。お戻りを、心待ちにしておりました。」

「ただいま。アンナは・・・、また・・・。土いじりか?」

「はい・・・。申し訳ございません。」

「い、いや、いいんだよ。あの、だから、私に敬語は使わなくていいと言っていたろう?ああ、そんなに申し訳なさそうにするな・・・!」

 

 彼女はアンナ=チャペル。チャペル家の次女である。栗色の髪はまっすぐにのび、普段はその髪を一本の三つ編みにしていた。

アンナはアリスと違い常識人で、個性がなく平々凡々だということにコンプレックスをもっているらしい。周りに強烈な妹や姉、母がいるのだからその気持ちは分からなくもないが、少々勘違いしている節がある。穏和で優しく、控えめなアンナもまたチャペル家の女。

アンナとて、すごい個性をもっているのだ。


「あ、お父様。あの、あとで剣の稽古をしてくださいませんか?」

・・・。アンナの趣味は二つある。一つは園芸。アンナは自然を愛する少女なのだ。貴族としては微妙な趣味だが、止めるほどのことでもない。

だが、もう一つの趣味のほうが問題だ。それは、剣術なのだから。

「お前は私より強いだろう、稽古はまだ毎日やっているのか?」

「もちろんです、体がなまってしまいますから。」


にこにこと笑う彼女は剣を扱えるようには見えない。見えないだけなのだが。

アンナは基本的に怒ることはない。怒ってもけして暴力はふるわない。・・・自分の味方には。

アンナが本気で怒るとなると、相手は全身複雑骨折、顔も変形、血まみれになるに違いない。そのことはアンナ自身分かっているようで、いまだ前例はない。


ジャンは、前に一度、なぜ剣術を学ぶのか聞いてみたことがある。するとアンナはこういった。「お父様が出張でいらっしゃられないとき、チャペル家を守るものはいなくなってしまいます。だから、私は強くならなければならないんです。」

そのときジャンは本気で涙した。なんて、なんて健気で良い子なんだ!と。そのときジャンは知らなかったのだ。これから剣の相手をして娘に骨をおられることを。


「まあ、ほ、ほどほどに、な。」

ジャンはあれから剣の稽古というものに精神的外傷・・・トラウマができた。いくらアンナが手加減を覚えたからと言って、怪我することは請け合いである。彼女の相手をしたがるものはまずいない。

「はい。精進いたします。」

いつも長袖、膝下したまであるドレスを着用し、真面目につつましく生きる淑女の鏡なアンナだが、育った環境が問題有すぎる。


彼女の名前はアンナ=チャペル。チャペル家の次女である。


その常識が多少おかしくても、仕方のないことだろう。



短め?ですか?

会話文が少ない・・・。つ、次はがんばります!

感想をいただけたらもっとがんばります!

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