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【あとがき】甘い世界の修復師
この物語は、甘く脆い世界の終わりを、明るく逞しく生き抜く二人の記録です。
雨が降れば溶け出してしまうお菓子の街で、カロンは持ち前の無邪気さを失わずに修復を続けました。ぶかぶかのエプロンを揺らしながら、フロランタンのキャラメルを溶かして補強し、クッキー生地で建物を美しく直していく。彼女のその姿は、どんよりとした雨空の下でもどこか楽しげで、太陽のような眩しさがありました。
そんな彼女を放っておけず、影のように寄り添い続けたソル。二人の不器用な距離感は、不安定なこの世界において、唯一溶けることのない確かな絆でした。
この物語を最後まで見守ってくれて、本当にありがとうございました。カロンとソルの歩みが、あなたの心にも温かな甘い記憶として残り続けることを願って。
ー來夢ー




