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くびちょんぱ姫:その捌首 女神樣に睨まれて……


   その捌首 女神樣に睨まれて……


 何故今わたしはなんの女神樣だか分からない女神に髪を鷲掴みされガン切れされているんだろうか……? 思い当たる節がまったくみあたらないんだけ……?


「腰砕けの漢よ! 立ち上がりなさい! わたしはこの聖なる神秘の泉の女神! くびちょんぱの泉等と揶揄されていますが、それは外道の者がのたまっているだけでごさいますわ! わたくしアクアポポロンでありますよ! どうぞ気安くアクロンなんて読んで頂いても宜しくてよ! どうなされましたか? 腰砕けの漢よ!」


「おお! これはくびちょんぱの何処の女神樣! お初にお目にかかります!」


 ペコリ!


「てい! こ〜ら!」


 ポコリ!


「いってえ! な……なにをなされます?」


「わたしは聖なる神秘の泉の女神ですよ!」


「申し訳御座いませんでした!」


「よしよし! 良い子ですよ! で! どうしたのですか? 腰砕けの男よ!」


「(腰砕けのオトコって? 性格に難有りそうだから從っとくか?)」


「てい! てい! て〜い! こ〜ら!」


 ポコリ! ポコリ! ポコリ!


「わたくし性格になんて等ありませんよ! なんせ聖なる神秘の何処の女神ですからね!」


「……すみませんでした……面倒臭え」


「てえ〜い!」


 ポコリ!


「面倒臭くありませんよ!」


「やい! くびちょんぱの女神! わたしに対しての狼藉許すマジ!」


「おい! やめろ! 何されるかわからんぞ!」


「ていてい! て〜い!」


 ポコポコ! ポコリ!


「痛いわねぇ!」


「わしは関係無いでしょ? 何故に弐発(にはつ)がわしなんですか?」


「仕方ありません! 勢いが余っただけですよ!」


「マジっすか……あのすみません! わしの鉄の斧のヨーコがそちらにお邪魔しておると思うんですがお戻し願えませんか……?」


 バツ!


「駄目〜え!」


「そっ……そんな……」


「嘘ですよ! もうアレは御役御免なさいして上げなさい! ほれ! ほれっと!」


 使い古された、お約束ではありますけど!

 女神の手に純金の御のと、純銀の斧が現れました。


「どっちか好きな方あげますよ! それでよいではありませんか! あんな錆々の鉄の斧なんか忘れて仕舞いなさい! 泉の底のヘドロの奥深いとこに落とすからですよ! あそこはわたし的にもバッテンですからね! 注意しときますよ!」


「そんな〜っ……ヨーコー!」


 腰砕けの漢は再びガクッと、絶望の淵へと崩れ落ちてゆきました……。


「さあ! 選びなさい! どっちがいいの?」


「そんなの決まってるじゃない! 純金壱択(いったく)でしょ!」


「お前は黙ってろ! わしが落ち込みたいんだから素直に落ち込ませろ!」


「やい! くびちょんぱの女神! 純金の斧を置いて、くびちょんぱの何処に帰れ帰れ帰れ!」


 カッチ〜ン!


 不本意ながら、

   何故ゆえにまた次へと続くのです…

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