くびちょんぱ姫:その伍首 そうよ海よ!
その伍首 そうよ海よ!
「そうよ海よ!」
「グッジョブ!」
「はっ!」
「お前のあおい瞳と海と夢だったな?」
「そうよ海よ! 海なのよ! わたしの夢は!」
「待て! 勝手に間歇するんじゃない? そこへ至るまでの過程を話せ!」
「言ってなかったかしら……? 言ったわよ! わたしの中で整合性取れてるし!」
「面倒臭いなお前?」
「何が面倒臭のよ? 面倒臭くなんか無いわよ? 失礼ね!」
「お困りのようですね? 話しても……?」
「良いから言ってくれ!」
「はっ! 海と瞳の色で御座います。それと叶えたい夢があるとかないとかでは……」
「何? 勝手にわたしを分析してくれてんのよ!」
「そうであった! 助かったぞ!」
「はっ!」
「ひとつづつ潰していくぞ! お前のそのあおき瞳と海はどの様な関係があるのだ?」
「いい質問ね! 朝までやってる矢鱈と火を焚いてる居酒屋に首根っこ引っ張られて連れてイカレタ夜だったわね! 母の弟さんの叔父夫婦の、母の弟さんの叔父がわたしの目を見て言ったのよ! なんて麗しい綺麗な碧き瞳なんだって!」
「異議有りです! かなりの脚色が入ってると思われます!」
「あんた良いとこなのに話しの腰を折らないでくれるかしら?」
「いいから気持ち良く語らせてやれ! 話しの中から力を合わせて読みとろう!」
「分かりました!」
「で! どうなんだ!」
「それでね! 何だったかしら? アンタがちゃちゃ入れるからでしょ!」
「ですから! あんたの瞳の色が海の色とか言われたんじゃないんですか? 叔父さんに? それで夢がふたつとかあって片方が叶ってて、もう片方が叶って無いんじゃないですかね? 聞いていたところ推察致しますと!」
「沿うよ! なんで知ってんのよ? あんたわたしの魅力にメロメロの、隠れ追っ掛けね!」
「違います!」
「返し早すぎてしょ! ちょっとは溜めなさいよ! わたしメッチャ傷付いたんだからね! わたし見た目のまんまナイーブで傷付きやすいんだかんね! 知ってるでしょ! 隠れ追っ掛けなら!」
「違います!」
「あんた! 溜めなさいって! 言った端はなから天丼やってくれるわね!」
「すみません! 面倒臭いんですけど……?」
「もう黙ってろ! 有り難う! 王が復活したらお前の事言っとくから!」
「はい! お願い致します!」
「やっと認めたな!」
「何をよ?」
「やっと曖昧になっていた話しの真相に辿り着いたんだぞ!」
「そう言われればそうね……有り難うと言っておくわ! 羊皮紙の男!」
「わたしは羊皮紙の漢では御座いません!」
「そこは我慢してやれ! 羊皮紙の男で!」
「……分かりました……(ジロッ!)」
「それでだ! お前の海の色の様なあおい瞳と叶えたい夢とは関係があるのか?」
「おおありんこよ!」
「なんだ? おおありんこって……?」
不本意ながら、
何故ゆえにまた次へと続くのです…