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くびちょんぱ姫:其の参首 母へ残す想いはあるだろう?


 その参首 母へ残す想いはあるのであろう


「母に残す想いはあるのであろう……」


「あるわよ! 夜の妄想に相槌を入れて上げられないのは、心配しか無いけど? 行商やってる心配性の叔父の弟さん夫婦と、ちゃっかり者のノリタマちゃんとマヨタマちゃんの弐子玉双子(にこたまふたご)ちゃんがついてるから大丈夫よ!」


「羊皮紙を持って参りました! 書き取り出来ますが?」


「さあいよいよだぞ! 端的に辞世の句を羊皮紙壱枚(いちまい)に収まるよう申してみよ!」


「早くしてよね! なんか冷えて来たんだけど? 明日になんないの? それかスパッとやっちゃってよ!」


「辞世の句を申してみよ!」


「石頭の薔薇の民ね!」


「これは書き取って宜しいでしょうか?」


「いや! それは不味い!」


「ちゃんと申してみよ! 母は病に伏しておるのであろう……心配だよな?」


「なによ? なんか魂胆見え見えなんだけど?」


「こちらをお書きしても宜しいでしょうか?」


「いや! まだだ!」


「そう言えば……あんなにシチリアンマピア島のシチリアンレモンが食べたい食べたいってずっと言ってたのに、最近は矢鱈と食変してたわね? とろろが食べたいとろろ食べたいって、とろろ芋メッチャ擦り下ろすして麦とろ食べてるわね? 最近は快適な牢獄にいたから分からないけど……確かお腹もぷっくり膨れてきてたわね? お腹が膨らむ病か何かに侵されて無ければいいんだけど……?」


「書き切れませんが……端的にお願いしてもらっても?」


「これは世迷言だから、まだよいよい!」


「その次に浮かんで来たんじゃないのかな? 何か大事な事とかあるのであろう……?


「辞世の句ね?」


「そうだ! いいぞ! その調子だ! やっとその気になったか!」


 不本意ながら、

   何故ゆえにまた次へと続くのです……。

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