表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
209/331

第209話 タニシング・バズーカ!!


「あ、あのぉー、モシカシテ、あなたがラスボス様でヤンスか?」



 おじさんに無理矢理押し込まれたエレベーターは最下層行きでヤンした。到着したあっしらは恐る恐るフロア内を探っていたら、とてつもないオーラを放つ存在に遭遇したでヤンス! 暗がりで姿は見えないヤンスけど、真っ赤に光る目が怖さを際立たせているでヤンス!



「返事がない。タダの屍のようだ、ッス。」


「滅多な事を言うもんじゃないでヤンス! ほらっ、機嫌を悪くされたで遊ばされてラリルレロでヤンス!」


「タニシさん、最後の方、何言ってるかわかりません。何語なんですか?」


「合い言葉はラリルレロ! これは常識でヤンス!」


「余計に意味がわかりません!」



 あぁーっ!? 心なしか、ラスボス様の目の輝きが強くなった様な気がするでヤンス! ゴリラが失礼にも屍とか言ったのがマズかったでヤンス!



「ここはとにかく先手一生ッス! こっちから仕掛けて爆破してやりやしょうぜ!!」


「先手必勝ですよ! 間違えてます!」


「パイセン! 例のスペシャル・コンビネーション・α、試してやりやしょうぜ!」


「おうあっ! な、なにをするぅー、でヤンス!」



 ゲイリーがあっしの体を掴んで、構えたでヤンス。あっしをラスボス様に向けて! これは本気でヤンス! あっしらが秘密裏に開発していたツープラトン技がこんな所で使われようとは! 死ぬときに使用されるとは思わなかったでヤンスぅ!



「タニシング・バズーカ!!」


「ひーーっ!?」


「えぇ!? タニシさんを投げるんですかぁ!?」


(ひゅーん!!)



 ああ、人は死を目前にすると、時間の流れがゆっくりになるんでヤンスなぁ。中々、着弾しないでヤンス。なんだか、走馬灯の様な物が見えてきたでヤンス。アレはミャーコちゃんにセクハラして殺されかけた時、毎日徹夜して、エロフィギュアを作った時、色んな事があったでヤンスなあ。でも、エロいことしか浮かんでこなかったでヤンス!



(ズドォォーーーーーン!!!!)



 た、たーまやーっ! あっしの太く短い人生は終わりを迎えました。今までご視聴ありがとうございヤンした。ダンディー・タニやんの奇妙な冒険~完?~ タ

ニシ先生の次回作にご期待下さい。



 ん? アレ? 意識があるでヤンス? あっしはケッシの覚悟で意を決したでヤンすけど、意識があるヤンス? まさかここは天国? やった! 天国って事は天使さんがいるはずヤンス! いるんだったら散々、セクハラしまくってやるヤンスぅ!



「む、ムチュゥーーッ! まずは手始めに挨拶代わりのキスを……。」


「ちょっ!? タニシさん、落ち着いて下さい! 僕ですよ! ジムです! 気持ち悪いことは止めて下さい!」


「おうあっ!? 天使ちゃんが気弱少年に化けたでヤンス!」


「ひ、ヒドい……。色々とヒドい……。」



 ラスボス様、ラスボス様はどうなったでヤンス? 巨大なデーモンの姿をしたラスボス様が倒れている。もしかして、勝った? あの強烈な赤い眼光も光を失ってるでヤンス?



「ハッハ!! 俺っちらにかかれば屁でも無い相手ッスね! クソ雑魚ッスわ!!」


「倒したんでしょうか? 声も何も上げずに倒れただけだったような……?」



 倒れただけ説が出てきたでヤンス。あっしは実は弱かった説を推したいでヤンスね。でも、さっきの爆発で怪我とかもしてないのが怪しい説。それはあっしにもいえることでヤンスけど。とりあえず、あっしは不死身説!



「ダメダ……。」


「……!? なにか言ったでヤンスか?」


「いえ? 何も?」



 幻聴? 聞きたくない声、見たくない悪夢が蘇ってきたでヤンスかな? ラスボス様から聞こえたような?



「ダンジョンのラスボスがこんなに弱いようじゃ、ダメダ!!!」


(ボゴォーーーーン!!!!)


「で、出たぁ!?」



 ダメダ・オジサンがラスボス様から生えてきたでヤンスぅ! 悪夢でヤンス! せっかく逃げてきたのにまた出くわしたでヤンス! タガメおじさんに足止めされてるはずでヤンしたのに! おじさんは何をやってたでヤンスか?



「ラスボスが簡単に倒されるようではダメダ。暇を持て余した私に倒されるようではダメダ!だから、張りぼてでいかにも死んでいない様に誤魔化したが、ダメダ、った!!」


「オジサンが自ら白状したでヤンス!」


「ラスボスを暇つぶしに倒してしまったんですかぁ!?」


「だから、私がラスボスの代わりをやらないと……ダメダ!!!!」



 おうわぁ! ラスボス以上のラスボスが登場してしまったでヤンス! うっかりラスボスを倒すぐらい強い人と戦わないといけない? もうダメダ! ダメダコリャでヤンス! あとオジサンがラスボスから出てきた事とか、タガメおじさんの行方を深く考えては……ダメダ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ