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第123話 大反省会(?)~女子side~


「ホントにもう! またアイツらバカやってる!」



 旅立つ前の告白騒動を受けて、男女別々で反省会を行うことになった私たち。とはいえ、中々本題に入れず、他愛のない話ばかり続けてた。そんな私たちとは裏腹に男性陣は変に盛り上がってるみたい。



「まるで酒盛りじゃん! アイツら酒飲んでないのに何か出来上がっちゃってるよ。ダメな意味で凄くない?」


「グランツァ君を励ますために盛り上げる努力をしてるんじゃないかな?」


「え~!? 違うんじゃない? なんかバカが感染爆発してるように見えるんだけど? ジュニアが飲み物、鼻から吹き出してるし……。」


「エェ……。」



 擁護したかったけど……ミヤコちゃんが言うようにホントに鼻から吹き出してる……。真面目で綺麗な顔立ちの男の子が恥ずかしいことになっている。これはちょっとはしゃぎ過ぎ、悪乗りし過ぎなのかもしれない。



「で、でも、ラヴァンさんがいるから、大丈夫だと思う。」



 唯一、あの人だけ理知的な人だから、悪乗りを止めてくれると思う。それにロア達と考え方がまるで正反対だから大丈夫……じゃなさそう……。



「あの石頭イケメン、ゆーしゃと喧嘩してるよ。しかも殴り合って取っ組み合ってるよ。」



 ああ……ついにラヴァンさんまで飲み込まれてしまったのね……。最後の砦だと思っていたのに。やっぱり、頭の悪さは伝染しちゃうのかな? ああ……。



「まあ、でも、筋肉ゴリラがいなくて良かったよ。いたら、完全に動物園だよ、コレ。」



 ああ、そういえばゲイリー君は狩りに出かけたんだっけ? 凄い張り切ってたと思う。それを見たほとんど人がホッとしたような顔をしてたのを憶えてる。反省会には向いてないとみんな思ったからかな?



「しょうがないよ。男の人はある程度そういうところがあるから……。」


「男って結局、おバカってこと? またはお猿並みの知能しかない?」


「う、う~ん、流石にそれは言い過ぎかも……。」



 多分、ミヤコちゃんは男の人があまりにも子供っぽい事に幻滅しちゃったんだと思う。それが直接の原因ではないだろうけど、あまりにストレートな愛情を向けられて引いちゃったから、受け止めきれずに断ったんだと思う。



「まだあの子はあなたと同じで若いから、これからもっと格好良くなると思うよ? せめて、お友達にはなってあげて。」


「ええ~!? でもなんかガキ臭いもん。童○だし。」


「そ、それは言わないであげて……。傷付くと思うから。」



 やっぱりミヤコちゃんの男性の好みは年上なのかもしれない。それでもロアやラヴァンさんは好みじゃないみたいね。二人ともそれぞれ性格は違うけど、何がダメなんだろう? この子が違う反応を見せた男性は……、



「じゃあ、やっぱり……エピオンの事が好きなのね、ミヤコちゃんは?」


「え……!?」



 ミヤコちゃんは急にフリーズした。急にピタッと! やっぱりあの子が気になるみたいね。確かにあの子はほぼ同年齢のミヤコちゃんやグランツァ君に比べると大人びて見えるかもしれない。



「そうなんでしょう? やっぱりそうなのよね?」


「な……なんで、ソイツの名前を出すの……?」


「グランツァ君をふったのは、エピオンが本命だから彼を裏切りたくなかったからじゃない?」


「うう……!? エルるんが意地悪になってる! なんかもう、魔王みたいに思えてきた……。」



 ちょっと意地悪しすぎたかな? でもある程度、ミヤコちゃんの本心が分かったような気がする。ミヤコちゃんの心の中でエピオンの存在が大きくなってるはず。だから問われると困っちゃうのね。



「うぅーーッス!!! 皆さんの期待に応えて、見事に大物を捕まえてきたッスよぉ!!!」



 ゲイリー君が狩りから戻ってきたみたい。大物って一体何を捕まえてきたんだろう? 何か大きな地響きみたいな音が聞こえるけれど……?

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