第四話
<注意>
初投稿作品なので誤字脱字や文のおかしいところがあるかもしれませんがご了承ください。
ラギスは即座に戦闘態勢を...とろうとはしない。
先程とは打って変わってとても冷静沈着であり、すぐに環境の観察を始める。
(相手は二人で人数では少し不利、馬車は破壊され逃げ場もない。更に御丁寧に結界まで用意している...ここで確実に仕留める気か。)
相手の準備は万全の状態である、ただし彼の脳内に敗北という文字はなかった。
これでも精霊騎士団の三筆頭の一人であり、戦闘センスは至高の領域まで到達しているからである。
それほどの強さを持つ彼に相対しても尚、不動を保つ仮面の二人組に問いかける。
「クックック...私が誰か分かってやってい...」
「ヒュン!」
風を切る音と共に眼前に銀色の物体が高速で飛来する。
ラギスはそれを咄嗟によけたもののわずかに刃先が頬をかすり、傷を負う。
その端麗な顔に赤い血が流れるのを感じ、ラギスは少しの笑みを浮かべる。
(予備動作を必要としないナイフ投げ...やはり、暗殺術の類か!)
「もういい!この場で殺してやる!」
その言葉と同時にラギスは聖覇気を開放する。
ラギスは緑の光を身に纏い、その光から発せられる強風に周りの草が揺らぐ。
その時、仮面の片方が少し動揺するのをラギスは見逃さない。
(片方は私の力を少し見誤っていたようだな。)
貴重な情報の一つを脳の片隅に置き、前に手を伸ばす。
(私の最初の栄光となれる事を光栄に思い...死ね!)
「吹き荒れよ!終焉の風!!!」
突如として風向きが変わり、ラギスを中心に激しい乱気流を作り出す。
地面が抉れ、土が舞い上がるほどの暴風はまさに神の怒りを表しているようだった。
「この力、しかと目に焼き付けておけえぇええ!!!!」
その雄叫びはこれから始まる戦いの苛烈さを物語っていた。
* * *
「—————うぉ...なんじゃこりゃ...。」
とてつもないオーラと強風にトレイルは少し気圧される。
「—————あれは精霊使い固有の技で、解放すると精霊との結びつきが強まり身体能力・加護の力が一時的に高まるものよ。あちらも本気で来るようね。」
その直後ラギスが手を伸ばし魔法を発動させる。
「—————来るよ!ノア!」
「—————それじゃあこっちも行くよ。」
とても遅くなってしまい申し訳ありません。
リアルが忙しくて今回は文字数が凄く少なくなってしまってしまいました。
不定期投稿とはいえここまで期間が開くのはさすがに失踪を疑いますよね(笑)。
多分ですが次話投稿も遅くなる確率が高いです、でもどうか待っていただけると幸いです。
自分への戒めとしてもう一作品同時並行で作ろうと思っていますのでどうかそちらも見ていただけると嬉しいです。