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under 500 Ⅱ

際立て期

娘は、反抗期になっていない。

それは、良かった。

良かったのかな。

反抗期は、あった方が良かったのかも。

そんなことを、考えてしまった。


それは娘が、反抗期とは違う厄介なものに、なってしまったからだ。


それは、際立て期だ。

自分を、目立たせよう目立たせようとする。

そんな、時期のことだ。

数は少ないが、噂は聞いていた。


「パパ、買って欲しいものがあるんだけど」

「何でも言ってよ」


ここで、拒否すれば、もっと際立て欲が出てしまう。

そう聞いている。


「動画用のライトと、良いスマホと、お化粧品、あとは......」

「そうかそうか」


動画投稿サイトで、自分を際立て、目立たせようとしている。

これは、聞いていたけど、まさか本当にするとは。


「あとさ、アイドルのオーディションがあってさ」

「そうか」


それが出てしまえば、もう応援するしかない。

あんなに、恥ずかしがり屋だったのに。

今は、こんなに堂々としてる。


目がうるうるして、視界がボヤけてきた。うれしい。

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