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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

あの・・・・・・ゾンビになってしまったんですが

作者: 鍋猫

とりあえず、思いついた話を書いていたらこんな風になってしまった・・・・・・(´◉ω◉` )

 突然ですが、天国にいるお母さん、お父さん……お元気ですか?

 私は今、絶賛ピンチ中です!!!


「え、待って待って待ってまっめ……イタッッ噛んだッッ!!じゃなくて!!殺すのは……」


「うるせぇ!!!ちょっといい顔してるからってよぉ!

 いきなりお頭のズボンを引きずり下ろすのは許せねぇんだよ!!!」


「違いますです!!あれは、道の真ん中に落ちていた石に躓いてコケた先にズボンがあっただけで!決して、け〜〜〜っして故意にやろうと思ってやったわけではなく」


「そんなこたぁどうでもいいんだよ!!!お前がお頭のズボンを下ろすからお頭が相当泣いてんだよ!!」


「え…泣いて……?………ダサッ……」


「お前ぇえええ!とりあえず死ねぇぇええええええええええええ!!」


「え!うそうそうそうそ!!待って……」


 グサッッ……ビシャ……


  ♢♢♢♢


「ん…………………あれ?………私、生きてるの……!?ってことは死んでないってこと…?………ま、まあ、そんなことはひとまず置いといて、状況を把握しなくっちゃ!!」


 そう思った私は勢いよく起き上がり周りを見渡した。


「ここって、多分私が殺された場所だ…!!それに太陽の位置があんまり変わってないから時間もそんなに経ってないんだ!!なら、今から早足で帰ればユウリにも怒られないはずだよね!!」


 そう、私にはユウリという幼馴染がいる。ユウリは、茶髪に緑色の目をしていて私に対してとてつもないぐらい優しいのだ。

(あ、ちなみに私はリリアーヌっていう名前で金髪碧眼なんだよ!!)

 私にとってのユウリは何者にも変え難い存在で、将来はユウリと家庭をきずけたらな〜なんてっ!!

 そんなユウリだが、私がどっかに出かけようとするとしつこいぐらいに場所と帰る時間を聞いてくるのだ。まあ、そんなユウリも好きだからいいんだけど…

 だから、今回も同じようにユウリに場所と帰る時間を言って出かけたんだけど、このザマよ……

 だからこそ早く時間までに帰らなくっちゃ行けないのだ!大好きなユウリを困らせないために!!!

 そう思ったら即行動だよね!!私は素早く立ち上がり帰り道を急いだ。途中、人とすれ違った時にギョッとされることがあったけど気にせずどんどん歩いていくと自分の家に着いた。私がドアを開けようとしたとき


「リリ」


 誰かにそう呼ばれた。普通ならいきなり呼ばれたら怖がるところだけど私は何も怖くなかった。むしろ、私のことをリリと呼ぶのはこの世の中でただひとりだけなので勢いよく振り向き名前を呼んだ相手に抱きついた。


「ただいま!!ユウリ!!!」


 すると、私の名前を呼んだ人、ユウリが笑いながら抱きしめ返してくれた。


「リリ、今日は町での買い物楽しかったかい?」


「うん、楽しかったよ!!久しぶりに町で買いものするのは良かった!!今度はユウリも一緒に行こうね!」


「あぁ、そうだね。今度はリリと行くのもいいかもね。」


 そう言って笑い合っているとユウリが何かに気づいたかのように突然真剣な顔になった。


「ねえ、リリ。」


「ん?どうしたの?」


「君、なんでそんなに血だらけなの?」


「………」


 わ、わ、わ、忘れてたーーーーー!!!!

 そうだった、私はついさっき殺されてたんだったーー!!

 私としたことが血だらけの状態で帰ってたってこと!?なるほど、だから通りすがりの人々がギョッとするわけだ。ってそんなことよりどう言い訳しようか……ユウリのことだから下手に嘘を言うより正直に言った方がいいかもしれない。そう思った私はユウリに今日起こったことを話した。


「ふーん、そんなことがあったんだ。」


 え………そんだけ?反応そんだけですか?もしもーしユウリさーん

 幼馴染が殺されて生き返ったのにそんだけですかー?全然反応を示さなかったユウリに戸惑いを隠せずオロオロしているとユウリがいきなり肩を結構強い力で掴んできた。


「それでリリ、そのリリを殺したヤツらはどんな格好をしてたの?」


「えーっと……」


 それから私はユウリからの質問責めにあい知っている限りのことを教えた。


「よし!犯人が分かったから少し出かけてくるね。」


 ユウリはそう言うとさっさと出ていってしまった。


「今のなんなんだろ?」


 そう思い首を傾げた時、突然何かが外れる音と私の視界が反転した。咄嗟の事だったので目をつぶってしまったが目を開けると全ての家具が大きくなっていた。


「なんじゃこりゃーーーーーーーー!!!!!!」


 今世紀最大の叫びを上げた私に対して何も返ってこない外の静けさよ……泣ける……


  ♢♢♢♢


 どのくらいたっただろう……未だに家具が大きくなっている状態で、何故か手も足も動かず、ぼーっとしてるだけの無意味な時間を過ごしている時、ユウリが帰ってきた。


「ただいま、リリ。…あれ?リリ?……どっかに行ったのかな?」


 そう言って部屋中を探し始めた。そして、家具よりも小さくなった私を見つけたユウリは目を大きく開けた。


「うわ!!リリ!?なんで首だけになってるの!?」


 珍しく慌てた様子のユウリに私は気づかず、ユウリがさっき言った言葉しか脳に無かった。

 え、首しかない?あ、だから家具が大きく見えたんだ!!なるほどね!これで解決したよ、ありがとユウリ!!ってそんなこと言えるかぁああああぁぁぁぁ!!!え、首だけって何?私今どうなってんの?え、ちょ、まっ、持ち上げないで〜意外と怖いから〜〜


「リリ、首だけも可愛いけど体はどこにいったの?」


「分かんない、首傾げたらこうなっちゃってさ」


「なら、2人で探そっか」


 そう言ったユウリに感謝しながらも探すとテーブルの下に無惨にも転がっていた。それを見つけたユウリがテーブルの下から引っ張り出し、イスに座らせると体の上に()を乗せた。すると、見る見るうちにくっついていき1分後ぐらいには元通りになった。


「いや〜首を傾げただけで落ちるってびっくりした〜!!」


「そうだね。僕も驚いたよ、それになんで首だけなんだろ?手とか振り回しても落ちないだろ?」


「そうなんだよね」


 そう、私は首にすごく負担がかかることをすればするほど落ちるのだ。でも、それは首だけでほかの部位はなんど振り回しても落ちなかった。


「もしかしたら、リリにこんな事聞くのもどうかと思うけど…リリが刺された場所はどこだったか覚えてる?」


「うーん、よく覚えてないけど首だったようなそうじゃなかったような……」


 そう言うとユウリは何かを思いついたかのように顔を上げた。


「そうか!リリ、だからだよ!!首が落ちてしまうのはリリがアイツら(ゴミ虫)に刺された場所だからじゃないかな?」


 なるほど!それなら納得いくかも!そう思ったらフツフツと怒りが湧いてきた。


「ねぇ、ユウリ!!私アイツらに仕返ししてくる!!」


 そう言って家のドアを開けようとするとユウリが素早くドアの鍵を閉めた。


「リリ、アイツら(ゴミ虫)はもういないよ。」


「え、なんで?まさか、いたいけな少女を殺してしまった罪悪感で逃げ出したとか!?」


 そう言うと、ユウリは私の頭を撫でながら微笑んだ。


「そうじゃないよ………まぁ、君に言う必要もないけど」


「え、なんて?そうじゃないけどから後が聞こえなかったんだけど……」


「ん?ああ、何も言ってないよ。」


「うーん、なんか釈然としないけど…まあ、ユウリが良いならいいかな!」


「うん、そうしてくれると助かるよ。ところでリリ、今日の晩御飯は君の大好物のシチューなんだけど僕の家に来るかい?」


 その言葉に私のお腹が即座に反応を示した。


「なんだと!?!?絶対に行くから!!」


「分かった、なら準備しておくね。それと、多分晩御飯を食べ終わってる頃には辺りも暗くなっていると思うし僕の家に泊まればいいよ。」


「それは、悪いよ…」

 そうなのだ、ここ最近私は何かとユウリの家に行ってご飯を食べ、家に泊まるというすごく迷惑な生活を送っていたのだ。そんなことをずっとしていたらユウリに嫌われてしまう、そう思った私は断った。


「うーん、リリの好きなケーキも作っているんだけどな…」


「ウッ……なら泊まっていくけど……」


「よし、ならそれで決まりだね。」


 そう言って出ていったユウリに何か丸め込まれたような気がするも私は()()()行くのだった。


  ♢♢♢♢


 それから、ゾンビとなった自分に負い目を感じたリリアーヌがユウリの前から逃げ出そうとして捕まりどうにかこうにかされた後仲睦まじく結婚して幸せに暮らしたのはまた別の話である。

物凄い簡単な登場人物紹介

リリアーヌ→お頭のズボンをさげて殺されてしまったが何故か生き返ってしまった少女。

金髪碧眼、美少女。


ユウリ→リリアーヌの幼馴染。見た目ヒョロいのに喧嘩強い。

茶髪、翠眼。イケメンとまではいかないが割と顔は整っている。


お頭→ズボンをリリアーヌに下げられ泣いていた。子分諸共ユウリにボコボコにされた。

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