海!魚!…そして…血ィ!?
今回も続くよ!
なんか……波乱万丈だね……。
もういうことないから本編どーぞ!
俺は、目の前の景色に圧巻した。なぜなら物凄く広く…それなのに…綺麗で青い…。それが印象的な街だったのでどんな街かが楽しみだった。
ゼノさんについて色々と聞いた。商人だったと、そして…たまたま…盗賊に目をつけられ…襲われているところを俺たちが助けて上げた感じだな。前置きはさておき……本編へ戻そう。
「ハナペチャ?」
「アレルシャです。着きましたよ。」
そういいゼノさんは馬を止めた。
俺たちは降りて、街にいこうとしたら……
「ちょっと待ってください。」
突然後ろからゼノさんの声がしてふりかえった。
「これ……旅の資金にしてください。」
チャリチャリ……
金属の音がして手元を見るとそこにはお金が……。
アルジェは
「うーん……すこし悪いきがしますね……。」
「いやいや……助けて貰ったお礼ですから……。」
「いや……やっぱり悪いです。まだ、返せる物はもってはいないので…次あったとき…必ず返します。」
「わかりました。では、またあったときにもし困っていたならお願いします。」
アルジェはやはり、すごい。だらしないときもあるがいざの時はそれもすごい。
そういったあと……ゼノは馬を動かしていってしまった。
残された俺たちは……。
「リンさん……お昼ご飯……食べませんか?」
それは俺もお腹すいていたから……。
「うん♪食べる食べる!!楽しみ~♪。」
やっぱり話し言葉は幼いけど…なれたからいいや。
さて……なにを食べるかな~……♪
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「………うぅ。」
「大丈夫?……苦しいの?」
なんでこんな状況なのかは不明だが…凄く苦しそう。
ゼノくんからわかれてからしばらくたち、アルジェが急に走るので追いかけてきてみたらうずくまっていたというのを見たので声をかけた感じだ。
「牙が……うずく………。」
アルジェが苦しそうな原因はもしかしたら、その吸血鬼だからかもしれない。吸血鬼は定期的に血を飲まないといけないらしい。しかし、アルジェの場合血を飲むことはおそらく4日くらいはしていないはず。しかし…耐えられていたのはたしか……あ、でも、食料調達に踏みこんだ際、なんか喉の乾きが半端じゃないとか……いっていたような……。ということは、もうすでに兆候がでていたというわけか……。というとその兆候を別のなにかしらで抑えていたが、それが遂に限界をも越えてしまい体に出てきたと言うわけか……。実をいうと言いにくいが…俺……今凄く眠気が来ていてさ……。でも、アルジェが楽しそうで此方も楽しくなって騒いでいたけど……こっちもこっちで……ヤバい……。
………あ……アルジェの目がゆっくりと閉じていく……。死ぬ訳ではないけど……限界より先に睡眠欲が勝ったらしく…そのまま、ぐったりと……寝た……。
「…………zzz」
「あ……寝ちゃった……。……ふぁぁぁ……リン……疲れた…アルジェお姉ちゃん……お休みなさい……。」
こちらももう限界……。取り敢えず、聞こえないはずのアルジェに一声かけて…続くように眠った。
眠る直前……人影が一瞬通った気がするが……それを考えられない状態だったので……睡眠に身を任せ、意識を手放した。
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「…………………んにゅ?」
あいかわらずの可愛い寝起きの一声………。自分もよく分からないで自然と口から漏れること……どうにかならないかなぁ……。声を発した自分も赤面してしまう。
そして…その隣に、銀髪の少女…アルジェが気持ち良くぐっすりと眠っている。さっきとは違い…苦しんでない。寧ろ…笑っていて気持ち良さそうだ。
「………んにゃ?」
思わず笑ってしまいそうになる俺……何故か似ているもの同士かと思うとやはり……
「キャハハ……♪お姉ちゃん……可愛い♪猫みたい♪………っ!?」
普通にごく自然とお姉ちゃんといった!?しかも……すっかり幼子見たいではなく…妹のように……。
「はぁ………リンさん………可愛いとかは余計ですから……。別にどうとは思わないですけど…。……一応…男ですよ?今は女の子ですが……。まぁ……お姉ちゃん……ですか…。そう呼ばれたら恥ずかしいですよ。でも、嬉しいです。」
「えへへ……お姉ちゃん!だーいすき♪」
やっちまったーー!!身体の意思のことで矯正される…と、かいてあったが…まさか…心に変化があったりしてしまいそのままの気持ちで話してしまうとは……しまったな…………別に姉妹関係ではないけど…アルジェは一応好きだ。恋の方ではなく、頼れる仲間としてだ。
「………っ!?リンさん……ありがとう。できれば…名前で呼んで欲しいです。」
「えへっ♪ありがと♪…うん。わかった。アルジェお姉ちゃん♪」
「…。……。…………。(アルジェだけでいいのですが…話がわかっているように見えて、名前だけ付け加える…。幼子にしかできない嫌な特技、相手の特徴を真似るとは…日が経つにつれて…色々と…合いそうになる可能性や…血はつながってないが…偽りの妹なのに、本当の妹に見えるみたいなことをいわれる日はそう遠くはないな………はぁ……。養って貰うはずが…逆に養う人を失う原因にもなりそうで……ハードルが…絶望的ですよ…。)」
「………話は終わったかしら?」
話し終わったタイミングで横から声がした。二人は振り向くと……初めてみるオッドアイ……の女性だった。そして…話は続く。
「君達……路地裏で寝ていたのよ?うっかり躓きそうになったお陰でわかったの。そして、ここに運んできたのよ?所で……大丈夫?」
見間違いではなかったようだ。偶然通り、うっかり俺達のせいで転ぶ所だったけど、その場所で寝ているのは流石にまずいと判断したようでここにつれてきて、起きるまで見守っていたらしい。………天使か!?
「う、うん……あの……おねe……「オッドアイボインさんですか?」えぇっ!?」
「オッドアイボイン!?」
始まった…。アルジェの勝手に名前付ける癖。面白いけど……この空気……どうするの?
「あ、ボインオッドアイの方がよかったですか?」
「…なんでよ……。お姉ちゃんは……どうして、名前を外見から決めちゃうの…?リンだったら違うよ……。」
「そっちの女の子は全然違うし……かといって……こちらの子も何かがずれているし……。あ!私の名前は……フェルノート・ライリアというの。出来ればそう呼んでくれるかしら?」
アルジェもアルジェだが……俺も俺だ……何が……外見からみて決めるとか……誤解を招いてしまったようだ……。……アルジェの癖が移ったかもしれない……。
「はい。わかりました。ボクの名前はアルジェント・ヴァンピールといいます。アルジェと覚えてください。フェルノートさん。」
「次に私?えーと……アルジェさんが変なこといってごめんなさい。まず、謝るね。で……私は、リンシェール・ヘヴィンっていいます。出来れば…リン……もしくは…リンシェ……どちらでも構いませんがそう呼んでください。」
「わかったわ。アルジェ、リン。まってて、お茶いれるから。」
「……?」
アルジェが何故かフェルノートさんをガン見してる……何かおかしいのかな?俺も良く見てみると……。
あれ……。ちょっとだけおかしい。歩くのも普通だし……アルジェは、お茶をいれているところを見ている……。こっちもみてみると……。あぁ……そういうことか……。
フェルノートさんのお茶を入れるところが何が変だと思ったら……注いでいるところを見てなかった。普通は見るはずの動作がないから変と思った。そして…近づいてくるフェルノートさんが話す。
「はい、これ、飲んで。大丈夫だから。別に毒なんていれてないから。」
そういわれ…ちょっと飲んだ………。
甘い……いや、正確にいえば…紅茶みたい。そして、飲んでいるときにフェルノートさんの顔を除きこんだ。……。
ない。
光ってない。詳しくいうと……黒目が動いておらず動いても…あちらこちらに動き見えてないようすだった。それに気付いたアルジェは聞く。
「その目……もしかして見えないですか?」
率直に聞く。
「えぇ……ある魔物との戦いで。……その時に。」
そんなことをはなすフェルノートさんは完全に落ちていた。
「有名な医者や魔法使いなど色々と試してもらったけど……だめだった。それで…この目のまま数年間暮らしてきたわけ。」
落ち込んでいる……。急に失明して……見てきたものをもう見れなくなるというととてもじゃないけど暮らしてはいけない。けど……そんな状況でも数年間見えない中で必死に生きてきたと言うわけか……辛いな……。
そしたら……なにをおもったのかこうアルジェが話す。
「すみません、ちょっとボクの方に近寄れますか?」
「え、えぇ……いいわよ。こ、こうかしら?……はい。」
アルジェ……もしかして……治すつもりでは……。でも、転生者だから、必ずではないけど……可能性十分にある。
「少しだけ目を閉じてもらえますか?」
「えっと……こう、かしら?」
フェルノートさんが目を閉じる。
そして…次にいい放ったのは……。
「見えるようになーれ!」
そういい放ち……次に話したのは…。
「どうですか?」
「…!あ、あ、……光が!!」
成功だな。
「びっくりしないようにゆっくりと開けてください。」
「え、えぇ。」
目を開けたフェルノートさんは……ひかっていた。黒目もしっかりと動いて……泣いていた……。
「みえ……る………みえるわ!!」
「そうみたいですね。」
「何年も諦めていたのに…………ありがとう!ありがとう、アルジェ!!」
「いえ、助けてもらったお礼ですから。」
うんうん……アルジェはやっぱり私のお姉ちゃんだな……。って…もう心まで…侵食されつつあるな…神龍族……すごいけど恐ろしい。
「お礼だなんて………そんな、こんなことされたら、私の方からしなければいけないくらいよ!なにかない!?なんでもするわ!」
………借りどころか……逆に作ってしまったな……アルジェ……。あ、倒されて、………誰かが見てたら間違いなく…そっち(フェルノートさん)が倒されている方になにかしているにしか見えませんが………。
「っ…………」
そういえば……たしかアルジェ………血を欲していたような……となれば…今の状態ってかなりヤバイのでは……。
「あの……フェルノートさん……落ち着いた方が……。」
「えっ……あ!ごめんなさい。」
まずは、離れてくれたからよし。問題は血だな。……しょうがない。いってみるか。
「あの……なんでもします。っていってましたよね?」
「ん?あぁ……いってたわ。」
「アルジェさんに代わっていいますけど……アルジェさん……血が足りないのです……。よかったら……血をもらえませんか?……小皿一滴でいいので……。」
アルジェは……
「それ……さっきボクが言おうとしていました。」
「どうでしょうか?もら……「いいわ。」「「へっ!?」」
突然のことで…唖然している間に…どこからかナイフを持ち……手首に向かって……。
シュンッ!
止める止めない言う前に…切った。
血がポタポタとコップに注がれて……あっという間にコップ一杯まで……
「ちょちょちょ……待ってください。」
「え?どうかしたの?」
「どうかしたもなにも……あぁ……もうこんなに……痛いの痛いの飛んでいけ。……女の子なんですから……もっと大事にしてください。」
「え、えぇ……ありがと……凄い……あ、これは私の血よ?」
フェルノートさん……素直に受け止めすぎだよ。……でも……なんでもするといってたから……これも、その内の一つだと思ったからかな?
「っ…………」
あ、アルジェが唾を飲み込んだ…。そのくらい欲していたのかな?
「んっ………くっ……んふ…………はぁ…………。」
エロい……飲むとき凄くエロい……。吸血鬼って飲むとこんな感じなのか……。見ようとおもっても見る気になれない。
「はぁ……ごちそうさまでした。」
「じゃあ……おかわりを……」
「………………十分なので、もうしまってください。」
なんか、フェルノートさん……しょんぼりしたよ。それくらい興奮してたのかな?なんかみていたら……眠くなってきた……。
「お姉ちゃん………リン……眠いから……寝る……ね。……おやす………zzz………。」
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寝ちゃいましたか。
やっぱり可愛いですね。でも、お姉ちゃんと呼ばれるのは…むず痒いですね……。
「ねぇアルジェ……聞くのだけど……貴女って……何者なの?」
「何者って……通りすがりの吸血鬼ですが………。」
「はぁ!?え!でも……まだ昼間よ?吸血鬼って夜じゃないとあるけないのでは……。」
「いやいや…大丈夫ですよ。日向ぼっこ大好きですから……なんたって…日照耐性なんて10ありますから…。」
「10ぅ!?」
あ、やっぱり驚くんだ……。ということは……目を治せなかったのは回復魔法が低いからか……。
「え!?じゃ、じゃあ、回復魔法も!?」
「はい。そちらも10です。」
「な…!?あ、貴女……いったい何者なの……?」
「ですから……アルジェント・ヴァンピールですよ。……おやすみなさい。」
「え!?ち、ちょ!?アルジェ!?」
なんかフェルノートさんが話しているけど聞こえない。あー……ふとんが温い温い………。リンさん……フェルノートさん……おやすみなさい……。
これからどうなるのか?
楽しみですね。
さて、次はアルジェとリンについて詳しく知ろうとするフェルノートさんにご期待ください!
では。