ミノタウロスはお人好し?密猟者に大苦戦!?
ミノタウロスに襲われたてアルジェのお陰でおとなしくなったが……その後に起こることが良くても悪くてもなかった……
「すまねっス。いきなり襲う真似をしてしまい……」
「いいですよ。僕たちが悪いのですから……無断で入ったのですから……」
「「「……………。(その無断でというのは不自然だが………普通は断るのか?……)」」」
俺たちはいま、ミノタウロスに道を案内させてもらっている。あ、道案内させてというよりもあっちからお願いされたから……しょうがなくお願いした。
「─────というわけなんですよ。本当にすまなかったス…」
「それはいいですから…ミノタウロスのせいではなく…あくまで密猟者が頻繁にくるようになったせいですから…謝らなくても大丈夫ですよ?」
「あ、あの~……すまねッスが……お名前を聞かせて貰えないッスか?」
「ん?あぁ…いいですよ。僕の名前はアルジェント・ヴァンピール……アルジェで構わないです」
「因みに…他の三人のお名前を教えて貰えないッスかね?」
「いいですよ。すみません……三人の方も…お名前をお願いします」
…………なんで…アルジェが仕切ってんだ?…まぁ…俺には関係ないけどな…
「うん、リンだよ。リンシェール・へヴィンがフルネームだよ宜しくね♪」
「あたしはアリス・ティンベル……気軽にアリスって呼んで……べ、別に恥ずかしがりやじゃないんだからね!よ、宜しく…」
「「「…………。(絶対に嘘だ……)」」」
「私は、バハムート・ミラです。そして、こっちが相棒のヘルです。好きな食べ物は……こう見えて…果物が一番好きです。宜しくお願いします」
こうして、三人の自己紹介が終わったところで、ミノタウロスも自己紹介し始めた…
「俺…ミノタウロスのオズワルドッス。森の守護者やってるッス」
「オイワイルド?」
「オズワルドッス、姐さん達…宜しくおなしゃッス!」
「姐さんはちょっと…」
「じゃあ…アルジェ姐さん」
「……好きに呼んでください…」
………とうとうアルジェが諦めた……呼び方を変えるのを……見ていたら…笑えてくる……フフフ……と、いったところで…一つ問題が…
「臭いよ……倒れそう……」
……うん、臭いのだ……鼻が敏感になったかはわからないが……臭いが酷くて…逆に…自分が違う意味で眠りそう…だ。
「ちょっとごめんなさい」
「はい?」
「綺麗にな~れっ!」
……珍しい……アルジェが相手のことを気にするのは……まぁ…俺も、俺達も助かったけどな…オズワルドの体の不潔さが飛び……ハエも何処かへと飛んでった。それを間近で受けたオズワルドは口を半開きにしていた……そして…
「身だしなみをもう少し気を付けた方が良いですよ」
「……パネェ……アルジェ姐さん!…マジ……あんた何者なんすか…?今の……ユニコーンや…ペガサスが使うようなレベルのハンパねぇ魔法ッスよね!?」
「ただの通りすがりの吸血鬼ですよ」
「こんなに優しい人達に襲いかかったなんて……俺…俺……アルジェ姐達!!マジすんません!!俺に出来ることがあればなんでもいってくださいッス!!」
そこは、アルジェ姐さんというんだ……はぁ……まぁオズワルドも協力するといっているんだからな……。ミラみたいな動物がいれば……!?動物?あぁ!動物だ!!そいつがいれば向こうへといくのも楽勝だろ!
「お話中ごめんなさい。……動物っています?乗れる動物さんは…」
「いるッスよ!馬とか…鳥とか……中には……魔獣もいますッス!」
おっと……この森には動物以外に…魔獣もいるのか……ヤバい森だな……おい……。
「ありがとー♪アリスさん、アルジェお姉ちゃん!いこ?行かないとね……でしょ?」
「………いいわよ……あたしも……歩くのは懲り懲りだから……」
「だ、だから……お姉ちゃんは……ちょっと……。………それもそうですね……いきましょう………」
「あ、あの……私は………「いいから……ミラお姉ちゃんもいこっ♪」キャッ!?」
……言葉と行動が…妹っぽくなってきやがった……なんでこんなになったのか……体がたまに言うこと聞かないのは…なぜだろう?
………
………………
「ついたッスよ。ここが魔獣や動物達がよくくる……湖の畔ッス」
おぉ………凄い綺麗だ……っと……そんなことより……あれ?皆は?
「リンちゃん。皆はスね……動物探しにいきましたっすよ?いずれはここに戻るようにと言ったんすが……まぁ……俺もちょくちょくは様子をみにいくっすが……どうするっすか?」
「ん~…………じゃ、オズワルドの側にいよっかな?つまらないし……」
「わかったッス!じゃぁ……………!?」
「んん?どうしたの?」
「密猟者がきたらしいッス。俺は、向かうッスが……リンちゃんは皆が来たら、オズワルドは密猟者に向かったっていってほしいっす!そんじゃ……またっ!」
そういって……森の奥へと消えていった………それほどヤバいのか?……俺が向かわなきゃ駄目か?
……。
「────ン───ん」
「──リン─さん!」
「リンさん!!」
「はっ!?」
「大丈夫ですか?リンさん………考え事していたんですか?」
「もう、皆帰ってきたわよ。…………あれ?オズワルド君は?」
「……そういえば……いませんね……」
「リン……しってる……密猟者に…向かった……」
「「「!?」」」
ぶもぉぉぉぉぉ!!
「!?」
こうしちゃいられないよ!!いかなければ!!
「リンちゃん!?……しょうがないですね……いきますよ!」
「いいですわ!このアリス……命懸けても……おm「そんなことはどうでもいいです。早くいきますよ!」ちょっ!?引っ張らないで~……」
…………
………………
「くっ!?」
はやい!……密猟者の中にいたあの女の子……滅茶苦茶早すぎる……呆気にとられれば……此方が傷つく……
「遅い………遅すぎるよ………こんなにノロマ過ぎると……死んじゃうかもよ?」
「ぐぅぅぅ……密猟者が!!」
スカッ!
「攻撃も遅いなんて………生きている価値ないよ……じゃあ……ボクからも……流れろ!!」
ズバッ!!
攻撃が当たった……さらに……片耳が聞こえなくなった……耳がきりおとされたのか……でも……ここで引き下がれない……!
「くそっ………この攻撃を食らったら……お前なんか………」
スカッ!
「そうだね~……君の攻撃が当たれば……ボクは致命傷だ……け…ど……当たれば……ねぇ!!」
ズバッ!
なにも聞こえなくなった………が!自分のいっていることさえわからないが……このまま……死ぬ気はない!だが……この速さ……無理だ……くっ……無念………!?
「──────」
あぁ……アルジェ姐さん達……助けにきてくれたのか…
「───……───……─────!」
この言葉──聞こえないけど……あったばかりなのにわかる……
痛いの…痛いの…飛んで行け!
この後どうなるのでしょう?
次回は……リンが新たなる力に目覚め…言葉使いも変化する!?…かも……おたのしみに!
さらに!またまた、新たな転生者!しかも今回は男で!そして……リン達の前にいきなり現れるが……目の前の人物が知り合いだったことに気付き…その雇われ転生者はあっさりと裏切り手を貸すが…弱すぎて…逆に返り討ちにあってしまう……が、その時にその転生者が使った一発逆転の魔法にそこにいる皆は愕然としてしまう……果たして…その理由とは?




