不思議な同居人と世話焼く苦労人
まず…次回予告。
空気読めずにはいる謎の者たち……そいつの言うとおりにある場所で話をすると同時に真実な話とそのあとにおこる〈アビスコール〉というもので事態は一変。さて……どうする!?
アルジェとリンのとった行動は!?
……本編どうぞ!
「んぅ………ぅ……ん?」
そう嘆いて目を開けた…なぜかは甘い匂いに刺激されたから。
「目…覚めた?スッキリした?」
そう言っているのは、最近住むことになった命の恩人の側にくっついていて、子供のようだけど…知識や物分かりがとても良くついでに恩人の世話もしているしっかりしている神龍族といわれる始祖龍の女の子(リンという子)。謎が多く…伝承でしかない【形態変化】や【変身能力】というものをもっていて前に突然と【形態変化】して焦って混乱している私に解除の仕方を教えてくれた。命ではないけど、救世主というのかな?物凄く助かったからね。それで今は、前に突然なった【大天使化】って私が勝手につけたけど……なったのが天使でそれも、神話に伝えられる天使のリーダー《ウリエル》だった。だからこそ…なりたいと思った。……で、話を戻すけどその【形態変化】を使えるようになって…自由にそれも成るのに時間をかけずにマスターしたくてリンに教わっているところだけど……本当に難しくて…でも…成るのは出来るのよ?問題はその成るために体力を物凄く消費してしまって…一時期死ぬかと思うくらい……過呼吸になりかけた。でも…今では慣れて…時間はかかるけど…あまり体力は使わないようにはなれたが…今度は時間を意識してやるため…あの子が教えるけど…伝わりにくくて…今は苦戦して特訓中という訳。
「あ、起きたのですね?おはようございます。フェルノートさん。」
あの呑気そうで眠たげな紅(紅)の瞳をもつ少女はアルジェといい、突然住むことになった。日光下を歩く吸血鬼で呆れるくらいのめんどくさがりやで常時いくらでも寝れる異質な吸血鬼でもあり、この失明した私を助けてくれた命の恩人。側にいる子と一緒にいて、最初に姉妹かと思ったくらい似ていてそれも本人と子はほとんど意志疎通してあるのではないかと思うくらい同じでタイミングも一緒。まるで〈鏡の相棒〉といいそうで怖い。でも同じなので相棒も同じく、常時眠たそうで銀の吸血鬼ほどではないが面倒と思ったら適当にしてしまうので行きがぴったりって、正直、悪く言えば…ほとんど同じことをする鏡ともいえる。
で、今はリンが来て、様子を見にきたところ…起きたので、なにかをやっているアルジェの手伝いをしている。そして…起きたときに既に目の前に、白い食べ物みたいな物が皿の上に盛っていて…取り敢えずこれはなんなのかを聞く。
「あの……アルジェ?……これ…なに?」
「ん?……あぁ……シチューです。」
「………シチュー…?」
「あれ?……この世界には…無いのかな?……牛乳とお砂糖で作った料理です。」
「なんか……ドロドロしてるけど………。」
「お芋のとろみとお砂糖をお鍋でじっくりと煮てますからね。」
……なんか、正直…食べたくない。……アルジェが作っているところを見てないから……怖い。
「熱くて…食べられませんか?……ぼくが食べさせてあげますね?」
そういうと…アルジェはやっていたことをリンに任せてこっちに来る。しかも、リンは話していないのにわかっているようにアルジェがやっていたものに手をつけ始める。
……やっぱり、双子見たいに何をやっているのかがわかるのかな?そう思っていると……アルジェが座っていた私に近づいて置いていたスプーンを持って皿にあるものをすくって、可愛らしく…
「ふぅー……ふぅー……。」
「っ…………。」
可愛い。なんか羨ましくなるほどに可愛い。私は、同性にはあり得ないと思うが、告白することはあり得ないと思っていて逆に告白されたことも屡々(しばしば)とある。が、断っていた。しかし……今になり、彼女のことを見ていると…何故か可愛くそれも、「好きです!」みたいになりそうなくらい欲しい。なんとなく、同姓に向かって好きですと告白するという気持ちがわかる気がする。今までの性格を覆されるくらいにだ。そう考えていたら……
「はい。」
と、スプーンを口元へと伸ばしてきた。
まだ口を開けない私に向かって話してきた。
「熱くないので……はい。どうぞ。」
……スプーン近づけてきて…もう食べるしかないようね。もし、お腹を壊したらアルジェに治してもらいましょう。回復魔法なんて10あるのだから。
そして、口を開けた、アルジェがスプーンですくったものが流し込まれる。そして、無意識にこう言う。
「……美味しい………わね。」
そう……言うと彼女は……
「えへへ……よかった…♪」
っ………!
かわいい!って思うくらいの笑ったときの歯の出し方が上手くて…予想外に…可愛いと思ってしまうタイミングだったのでいい不意討ちだった……。
ズルい!!
私よりも可愛く…私に持ってないものを全てもっているのなんて…あ、私も勝っているのもあるわね……胸と…他は……ってそういうことじゃなくて…私の中での常識が凄く覆る瞬間でもあった。
「あ、まだ食べないでくださいね。今パンを焼いているので……。リンさん……出来ましたか?」
「うん!もうとっくの昔に♪」
「教えて下さい。割ってでもいいですので…。はぁ……作り直しです。……リンさん……手伝って下さい。」
「はーい。……よかったね!お姉ちゃん!」
「っ…………そ、そうですね……リンさん。」
「あー……照れてる……フフフッ…♪」
「リンさん……からかわないでください。集中してますから。」
「もぉ………お姉ちゃんがでしょ?……集中できてる?」
「…………………。」
「あー……なんで都合良く無視しないで!!」
………この光景見ていると……和むというか……仲良いのね……。しかも、割って入ることができないくらいに。
しかし……その空気をぶち壊すかのように……。
バンッ!!
扉が空き………その向こうにいるひとは一言……
「失礼!ここに治療の女神と無敵の闘神がいると言う者と話がしたい!」
タイミングが悪いわ…。サマカーが来るとはね……。
感想聞くのはなんかと思うので…次書くのは二回目の紹介や用語を詳しくと説明します。
もしかしたら…その人物のステータスも書くかも……。
そして、もしもそれが短ければ……次回の話もついでに投稿となります!
楽しみながら待ってください!
では。




