吸血鬼は町で…お医者を…神龍は……闘技場で…えっ!?
夢が正夢になると感動するよな!
……本編どぞ!
朝は…いつも寝起きが悪い…リン……ではなく……アルジェ。
今日はいつもにまして……早すぎる……と、いっても……俺もだけどね…。
あの二人が、何故こんなにもあさはやくと起きていたのか……それは…ほんの…2時間前だった……って!おい!……なぜに2時間がほんのだって!?何時間じゃなく!……何分な!
………アルジェに任せたばかりに……そういえば…あいつ……普通に時間どころか……1日のことをたった◯◯ですよ?……みたいなこといっていたな………はぁ……。俺も俺だが……あいつは俺よりも……強敵だ……。
………。
話がわからないだろ!?もう!俺が、分かりやすく説明するから!あー……アフレコになるぜ……。
実は……朝…4時位か?……こっちに時計なんてもん存在しないから……予想だぞ?ぐっすりと寝ている俺たちに聞こえないはずの声が頭に響くように、そして直接……話してきた……。
最初は……いつの間に…フェルノートさんがテレパシーを使えたっけ?と思った。流石のアルジェも寝ていられないようで……俺に……
「もぅ……せっかく人がいいように寝てたのに……リンさん……様子だけみて、寝ましょう。」
…………こいつ、人のこと…なんだと思っているんだ………。取り敢えず…返答した。
「うん……いいよ……でも……寝るのは……ダメだよ。」
「………それではですね……意識たったまま失うのはダメですか?」
それはそれで、逆におかしいだろ……。というよりも……言葉を違うふうに読むと……寝ることは意識を失うにほぼ近いから……。
「ちょっと……それはそれで…リンも……わかるよ……。立ったまま寝ることでしょ?頭いいのに……なんでかな……。」
「あ、ばれましたか…。」
「普通に考えてよ!分かるでしょ!?そんなの?」
「いや……わからないようにしたはずですが……「リンは、子供じゃないもん!……大人だもん!」ハイハイ……わがまま言わない!「話違う!」」
そうこうしているうちに……また、テレパシーで頭に……痛い……。
早くいかないと……どちらも倒れる……けど……テレパシーで倒れることができない……負の連鎖だ……。
「うっ……早くいかなければ……止まりません。いきましょう。」
「それ……早めに…に決めてくれれば……こんなにならないのに……。」
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「「っ………!?」」
テレパシーの方にいってみるとまず、驚いたのは……散乱していた……。散らかっている……フェルノートさんは、こんなに散らかり放題にするひとだっけか?
そう思って目の前をみたら……
「「だれ!?」」
まず見たときの第一声がそれだった。
『ちょっ!?だ、誰って……私よ?フェルノートよ?』
「あぁ……すみません……その姿は?」
「あ…それ、リンも聞きたかった。」
全くその通りだ。どうしたら、そんな姿になるのか……。聞きたかった。しかし、かえってきた返答は……全く予想外な答えだった。
『………わからないの。』
「「えっ!?」」
わからない!?原因も?
『そうなの……わからな……ってごめんね……心読んじゃった……。』
いや……その特技……神様も使った特技。
でも、寝ている間になにかあったとしたら……。そう思った時にアルジェが
「まさか、とおもいますが……正夢みてましたか?」
いきなり、アルジェが真面目に話すから、突っ込もうと思ったが…やめた。
『え……えぇ……不思議な夢だったわ。ウリエルって、いるのだけどね……私が間違えて攻撃してしまって……その時に失明の呪いを受けちゃったの。……でも……夢の中では…ウリエルはもう死んでいたの。その隣に……いかにも殺していたように、たっていたその人……たしか…生き返らせたいのなら……天の光よ!その身を宿して…受け入れよ!【大天使化】!という言葉を唱えて起きたらこうなってたの。』
「…………リン……いいかな?…その言葉……聞き覚えある。……その解除の仕方は練習が必要だけど……リンは……いろんな…姿になれるけど……その時は……頭に思い浮かべるの。……もちろん……自分の元の姿を。そうしたら……戻れるよ?……あ、でも……戻るのはとても簡単だけど……なるときはすごい集中力とその姿になるという強い気持ちがないと……二度と使えないからね?リン……普通に出来るようには……なったけど……そのために…凄く練習したし……月日もずいぶんたっちゃって……。
でも……これをマスターできたときは凄く嬉しいし……戦力にも大きく出るよ。」
まぁ……実をいうと本当だが……マスターするのには結構な精神と体力を最初はつかうからな。……フェルノートさんなら……がんばり屋というのもあって……すぐに覚えると思う……。
「うーん……取り敢えず……試してはどうでしょうか?このままだったら……まず、ボクが先にいきますよ……。」
『え……えぇ……。こう……かしら?』
フェルノートさんは目を閉じ、ほんの数秒間……静かになった。
すると…フェルノートさんに光が集まり、いつの間にか……いつも見るフェルノートさんに戻った。
「ん……。も、戻った!」
「成功……だね!」
俺も嬉しい!が……アルジェが話したことが大型爆弾となり、起爆した。
「フェルノートさんのとてもうるさい大声で、パニクっていたのをみて、ボクならそうしたのに……騒ぎを大きくしすぎですよ!…でも…戻れてよかったですね?フェルノートさん。」
…………。見るからに完全に怒り狂いそうな目になっている……。あーぁ……しーらない!俺は寝に……。
「ア・ル・ジェーー!!!!それに!リン!!貴女も連帯責任よ!!」
「「えぇーーー!」」
こうして……アルジェのせいで説教された上に……強制的に仕事まで決められた。アルジェは医者。俺のほうは強いから闘技場で挑戦者をまって、賞金稼ぎという………。
はぁ…今回から…人生……狂いそうだ……。
無事戻れたのと引き換えに仕事も入れられてしまったアルジェたち。
はてさて……どうなるのか。
次回へ続く!




