ETC部
ETC部部室に入ると、そこにはさらに二人の女子がいた。二人のうちツインテールの方の子が僕を見るなり近づいてきた。そしてその子は生徒会長さんに言った。
「ねぇ!?部長この子何!?めちゃくちゃかわいいんだけど!?なんで男子の制服をきてるの?演劇部?それ止めてうちに入らない?」
なんか、女の子と間違われてるな…昔からよく間違われてはいたけどまさか制服を着ているのに間違われるのはショックだった。それを僕が否定しようとして、
「あの…僕おと…「えぇ!?まさかのボクっ娘?かわいい!」
しゃべらせてもらえなかった。僕がおろおろしていると、もう一人のショートボブの子が言った。
「きーちゃん、その子男の子だよ?」
「うそでしょ?こんなにかわいいのに」
ツインテールの子はとてもショックを受けていた。まあ、かわいいって言われた僕もショックだったけど…そんなこと思っていると、ツインテールの子は僕の方を見て顔を赤くしながら叫んだ。
「勘違いしないでよね!!」
勘違いしたのは君なんだけどね…
「さて、面白いものも見れたし話を戻したいところだが、あいにく私は生徒会の仕事があるからうららあとは任せた!」
「はーい」
そして、生徒会長さんは部室を出て行った。その後、ショートボブの子が言った。
「じゃあ、この部について説明するね。二宮くん。」
「え?なんで僕の名前知ってるの!?」
「ごめんなさい…」
ボクは基本的に女子と話さないほうだ。隣の席の中谷さんくらいしか話したことがない。
まあ、中谷さんと話すときも顔見てないからどんな子かもわからないんだけどね。
「しょうがないなぁ…じゃあまず自己紹介するね。私は中谷うららだよ!クラスは君とおなじ1年2組できみの席の隣だよ。結構話してたつもりなんだけどなー…」
この子が中谷さんだとは思わなかった。ごめん、気づかなかった。
「はい、次きーちゃんだよ。」
「はいはい、私は高梨姫衣よ。なれなれしくしないでよね。さっきのこと、誰かに言ったらぶっとばすから。」
怖い怖い、そんなに睨まないで。
「ごめんね、二宮くん。きーちゃん、男子が苦手で。」
だから、僕が男ってわかったときからにらんでたんだ…
そして、僕の自己紹介をした。
「はーい、じゃあ部活の紹介をするね。この部は et cetra 部、通称ETC部。名前の通りほかの部活がやってない『その他』のことならなんでもやってます。」
「なんでも?」
「うん、なんでも。恋愛相談、人生相談、ゲームにトランプ、プラモづくりなんかもやってるよ。」
「あれ!?後半遊んでない!?でも、相談も受けてるんだね。じゃあ、僕にもやってくれない?」
「いいけど…何を相談するの?」
「僕に向いてる部活動探しをお願いしたいんだけど。」
プロローグ2話目読んでくださってありがとうございます!
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