すべての始まり
部活。それは青春を語る上で欠かせないものだ。僕、二宮浩太の通う友信高校にもたくさんの部活がある。うちの高校は部活に力を入れていて生徒は必ず部活に入らないといけないというきまりがある。4月のうちに入る部活を決めてない生徒は、放課後ひたすら勉強しなければいけない『自学部』に強制的に入れられてしまう。僕は、運動は中の下がいいとこなので文化部に入ることは決めていた。けれど、入学してもう半月近く経ったが、僕はまだ決められずにいた。あまりにも部活が多すぎるからだ。とはいえ今日は4月30日。今日決めなければなに自学部に入部決定になってしまう。教室でじっとしていても仕方がないので僕は文化部の部室がある部室棟へと向かった。
僕は部室前に貼られている表札代わりのポスターを見ていくことにした。
美術部、合唱部、英会話部、文芸部、手芸部、ETC部、サイエ…あれ?今変なのなかった?そう思い僕は出そうとした足を戻した。そして気になったポスターを見た。『ETC部』とあった。ETCってあれだよね?車についてるやつだよね?なにする部活なの、ここ?そんなことを考えていると後ろから話しかけられた。
「うちの部活に何か用かな?1年」
振り返るとそこには入学式の時に見た生徒会長さんがいた。なんて言えばいいか、わからないけど、とても美人さんだ。そう思いつつ、僕は応えた。
「ETC部ってなにするところなのか気になって…」
すると会長さんが、
「そうかそうか、立ち話もなんだし、入ってくれ」
そう言われるままにETC部の部室に入った。この時、いろんなことに巻き込まれることを僕は知らなかった。
はじめまして、高木ゆーきと申します。初めて小説を書かせていただきました。プロローグだけではよくわからないと言って見るのをやめてしまうかもしれませんが、5話くらい見てから考えてもらえたら嬉しいです。ツイッター垢もあります!面白かったよーとか思ってくれた方はぜひフォロして下さい。次回は2月22日更新予定です。