表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姉×妹! 超絶ブラコン短編集  作者: 飛ケ谷隼人
第1章
10/12

第9話 菊乃の不満 1

投稿が遅れてたいへんすみませんでした!

またこれからちょこちょこと書いていきますので、

その際はどうぞよろしくお願いします。


 「は~る~ちゃ~ん! お~はぁ~よぉ~!」


 「うおぉ!?」


 ボフッっという鈍い音が、春菊の下腹部らへんに響く。

 

 「いててて……って、また菊姉さんですか……」


 「うん! おはよ~春ちゃん~!」


 「おはよう……って、何で菊姉さんは朝から毎回俺の部屋で俺の寝ているところに

 ダイブしてるんですか……」


 「えぇ~? 昨日はちゃんと我慢して春ちゃんのとこによば……

 眠りに来なかったんだよ!?」


 「当たり前です!」


 春菊はそう一喝すると、少々顎に手を当ててまだ起きて早々の頭を働かせる。


 「あれ? どうしたの、春ちゃん?」


 心配そうに顔を覗かせる菊乃に、春菊は目もくれず目をつぶりながら考える。

 そして……


 「……わかった!」


 「ふぇ? 何が?」


 「今日から一週間、俺とのボディタッチ禁止にしよう!」


 「……え……?」



 「えーーーーーーーーーーーーーーーーーー?!」


 朝一番の悲鳴とも取れる叫びが、花ヶ丘家に響き渡った。





 「……そう言うことだから、みんなもご協力頼む」


 「……まあ、事情はなんとなく分かりましたけど……」


 「どうして今更そんなことをするの、春くん? それに……」


 と、碧は言葉を切って隣に視線を向けると、

 

 「……春ちゃんと……ボディタッチ……禁止……」


 そこには、魂が抜けたミイラのような菊乃が上を見上げながら放心していた。


 「というか、今までが異常だったんだ。

 この機会にちゃんと姉、弟の関係を見直すべきだ」


 「どこが異常なのぉ!?」


 「”普通”のきょうだいならあんな起こし方しません」


 「でも、私たちは”義理”のきょうだいだよぉ?」


 「うっ、ぎ、義理は義理でも、きょうだいには変わりありません!」


 「うぇ~~ん、おかしいよぉ~!」


 「とにかく、今日から一週間、過度なボディタッチは厳禁です」


 「そ、そんなぁ~……」


 ぐったりと分かりやすくうなだれる菊乃に、柚乃と碧はすかさずフォローを入れる。


 「た、確かにお兄ちゃんが言うことも一理ありますね……」


 「そ、そうだね……前までは確かに行き過ぎてたと思うし……」


 うん、とお互いの顔を見て頭を振る柚乃と碧。

 

 「そ、そんなぁ~……」


 フォローというよりかは追い打ちをしたかのような柚乃と碧の言葉に、

 菊乃は人生でこれまでかというほど悲壮感を露にしていた。

 しかし、一方で柚乃と碧はというと……


 「(お、お兄ちゃんがお姉さんとの体の接触を禁止に……

 こ、これは……思ってもなかった絶好の機会……えへ、えへへへ……)」


 「(確かに、きょうだいであんなこととかこんなこととかおかしいよね、うん!

 やっぱり、ここは菊乃さんにきちんと更生してもらわないと……!)」


 また彼女らも、それぞれの思惑があったのだった。



 



 










これから2、3と続いていきます。続いていきたい(願望)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ