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三日目
お風呂上がったよー、君も入りなよ
ガチャ
あれ?いないどこいったんだろう
あ、いた ふふっテレビに集中しちゃってる
僕だけ見てればいいのに…
ね?こっち向いて?
「………………」
むーーー!そんなにテレビがおもしろいの?
トントン
「………………」
ねぇ?僕を見てよ
スリスリ
ん…君の肌はきもちいいね
あの時もそうだった 覚えてる?僕と君の出会い
君は昔の僕みたいに捨てられてたね
そんな君を見たとき僕はとってもきれいだと思った
誰かに拾われるのを待つでもなくただそこに居座る君
だけどね、僕は君の色に心を奪われた、君から目をそらせなかった
何者にも染まっていない純粋な白
僕を視界に映して逃がさないとするその目
ゾクゾクしたよ、今まで感じてこなかった感触
その時運命だって思ったんだ
君と僕は結ばれるべく出会った
うれしかったなぁ
だから躊躇なく君を持ち帰った
その日から僕は今もずーーと幸せだよ?
だから………………ね? 僕と………… 一体になろ?
「………………」