王子の嫁になりまして。
はい、そうでーす。なぜか嫁に認定されました。
落ちぶれた伯爵家リンダース家の長女、リリシャンヌ。
齢18です。平凡に生きてきました、貴族であるが落ちぶれていますので。ええ、平民に降下しようと目論んでました。
しかし、王宮からの絶対要請『夜会に必ず参加』という貴族であるがための要請を受け最初で最後と思ってドレスを用意して参加しました。
「嫁においで?」
夜会を抜け出し、さぁてもう顔だしたし帰ろうか!と思い馬車を待っているとグイッと引っ張り込まれた。とある部屋にて言われました。
「……?」
微笑を浮かべ、求婚されました。この国の王子に。
ちょっと、待って。なーぜー?!
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求婚され、王にも王妃にも認められて王宮内にというか王子妃の部屋を与えられましたが、結婚までに猶予が一週間。それまでに私を、見限ってはくれやしないだろうか?
嫁においで?と微笑んだ王子はその後顔を変えて、『君が一番俺に興味なさそうだったから、ね嫁においで?というか、来ないと知らないよ』
と言いやがりましたよ!ええ、私を必ずや見限ってもらう!
と息巻きましだが、もう残り2日って!
よし、奥の手だ!
王子との毎日のティータイムにて、寄り添ってやりました!
アハハハ、どうだ!お前が興味なさそうだったからと思いきや、え?コイツ俺に興味あるわけ?作戦!
「どうした?今日は積極的だね」
「…………(効いてねぇ~)」
女は度胸!奥の手の奥の手だ!
「………!!……」
フレンチキスのつもりが、ディープキスにしやがった!聞いてないよーオイオイオイ!
「……で、殿下っ」
苦しくって、王子を見上げましたが……はい?なんで、ちょっと頬を赤らめてるのかなー?
「やば…もう無理」
そう呟いて、王子は後ろを振り向き側近に告げる。
「セイル二刻ほど休憩無理やり入れて。」
「一刻ならば問題はありませんが…」
「二刻」
「殿下に無理してもらわなくては…」
「それでいい」
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グイッと引っ張られ、足が浮かぶ。
ギュッと目を閉じ衝撃をまつ。ばふっ…柔らかい?!
「あ~もう、無理。……貰っていい?」
なにを、とは言っちゃだめな気がする!!
「…というか、無言は同意だし?」
ひぇー!!だめと口にしようとすると、キスで阻まれる。ええ、もちろんディープ。これ、無理やりといいますよ?
「はぅ…」
「ふふ、可愛いな…リリー」
なんだかスッキリ顔の王子の顔を見つつ私は意識を手放し始めた。
「すぐ、終わらせてくるから。それまでに体力回復させてて」
ちょっとまてぇい!その…またですか?!
意識戻っちゃいましたよ!!
「すぐ、戻る。」
パタンと戸が閉まる音を聞いて、無理やり意識をとばした。
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その後美味しく頂かれ、結婚式をあげたのですが…腰が痛くて痛くてヨタヨタしてました。始終こけそうになって私は羞恥でかおを赤らめ、王子はほくほく顔でというのは参列者全員の意見である。
あれ、私結婚しちゃってるぅ!!
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「ねぇ、セイル…殿下の弱点ってなに?」
リリシャンヌは、殿下そっくりの赤ちゃんを撫でた。
「…妃殿下です」
「はい?!私が?!」
「ええ、それはもう…」
「いやいやいや、興味なさげな私を選んでるからね、ありえないからね?」
セイルはため息をこっそりついた。
いえ、一目惚れの策略の結果です。妃殿下。
その証がその赤子ですよ……
セイルは遠い目をした。




