6話目。準備完了。
※注意
話が飛んでる、という方は、どうぞ1話目からもう一度お読みください。
その文字列を見た瞬間、私の脳内でショートムービーが流れた。
劇場のステージで、スポットライトを浴びた私がマイクで話す。
『発表します。私の名前は……』
━━━ドラムのロール音が流れる。
ダカダカダカダカダカダカダカダカ……ジャン!
『透也です!』
パチパチパチパチパチパチパチパチ。
━━━劇場に拍手が沸き起こる。
観客は全員、私だ。
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「そろそろ現実に帰って来ーい。」とサトルに言われてしまった。
自分の性別を間違って認識していたのは私だけだった。
[登場人物の名前の確認]
[赤:カイ⇒健]
[橙:ルミ⇒佳穂]
[黄:コウタロー⇒将太]
[黄緑:ヒカリ⇒美鈴]
[緑:スズ⇒透也]
[青:ソーヤ⇒仙太郎]
[紫:キョウコ⇒栞]
[神様:悟]
突然だが、向こうの世界での記憶が戻っている。
そしてその記憶の中での私は間違いなく男子だった…。
それらのことについて聞いてみたのだが、サトル曰く、「今の君達の姿は所謂“アバター”──映画じゃないよ──のようなもので、内面性が強く現れるんだ。そして、名前イコール記憶……要するに、名前がわかればその名前だったときの記憶も思い出せるっていうことだよ。前世の記憶もいけるよ。」と。
(これは伏線張ってるのかな……。というか、性別変わるほど私は女々しいのか!?うーん………。あ…………そういえばサトルってサドルみたいな名前だなぁ…)
閑話休題。
「自分の名前がわかったところで、早速仕事しに行ってもらおうかな。」
ようやく本編が始まる…のかな?