一話
前回「奈々宮悠斗の非日常」という
タイトルでしたが
大幅にストーリー改変できたため
新タイトルにて
再投稿させていただきます!
よろしくお願いします
今日もいつもと変わらない日常。
冬休みに入って数日が経ち
肌寒い外の風に当たりたくない
この物語の主人公、
奈々宮 芽依
である。
生まれてから16年経つが
一応友達と言うもので不自由した事はない
だが上辺だけでとても仲の良い友達は居なかった
容姿はまぁまぁ
母親譲りの艶のある黒髪に
父親譲りの整った顔をしていて
丸っ鼻って言うわけでは無い
女性との関係は、まぁ、1人くらいなら…
と言ってもクリスマス間近のこの時期に始めて出来た彼女に別れを告げられ
かなりナイーブになっていのだ
そんな事がありクリスマス前後の予定も霧の様に消え去る
そんな事があり
家のリビングのコタツに入り蜜柑を剥きながら朝からTVを見てぐうたらな毎日をそれなりに満喫していた
「おにぃーTVのリモコンかしてよー!」
この声はおにぃと言う事からわかると思うが我が妹の
奈々宮 夢葉
である
自分より一つ年下の15歳で
身長は低めの149cm程で有りながら
出る所は出ていて引っ込む所は引っ込んでいる兄から見てもナイスなバディの持ち主である。
黒い髪はショートで癖毛の為所々跳ねている
茶色の目はクリクリしていてとても活発な妹である
髪の色は我が家の家系独特の何箇所か明るい茶髪と言う特徴に漏れずに綺麗に右側頭部の辺りから1束茶髪の髪が跳ねている
自分に茶髪はなかった
一族でたまに普通の髪の人間がいるらしく
目もすこし
切れ長気味の為、
学校ではなぜか教師にヤンキー認定される
街ゆけば路地裏でちょっと
フェードアウト感漂う粋な兄ちゃんの
集団に引っ張られ絡まれる
なぜだ、悪いことは生まれてこの方してないのに
自分の体はそこらの一般的な高校生よりもがっちりしていて、
チンでピラな方々などには余裕で勝てる自信がある
話は逸れたが
そんな可愛い妹の要求でも
今は自分が見ているのだ
一筋縄ではいかない兄貴の姿
をとっていたが
思ったよりゆめが粘るので
「仕方ないな、ここはじゃんけん勝負だ!」
「のぞむところっ!」
この時忘れていた
…自分はゆめが生まれてきてからこのかた
ゆめにじゃんけんで勝てた事がなかった事を
もちろん結果は負け
大人しくリモコンをゆめに授けコタツに入りながら剥きおわった蜜柑を頬張っていた。
ゆめが変えたチャンネルは今の時期定番の恋人とのデートスポット特集だった
奈々宮悠斗は心に1500のダメージを負った…
別れた彼女との思い出がフラッシュバックし
さらにその甘々な特集に胸焼けがして
近くにあった自分のコートを羽織ってコタツから出て肌寒い街へ飛び出した
「ちょ!どうしたのおにぃ!どこいくのっ!?」
後ろからゆめの焦り気味な声が聞こえたような気もしたが余り頭には入らなかった
この声が最後に聞いたゆめの声だったと気がつくのは
随分先の事になる。




