メモ魔
初投稿です
短いのでまあ気軽に読んでいただければ嬉しいかな、と思います
僕はいつも右手にペン、左手に手帳を持っていた。そして必ず何かがある度、僕が体験したことや思ったことを手帳にメモした。そこにぶつけられた文字たちはあることないこと、全ての事柄を作り出し、一つの世界を形成していた。それでも繰り返し繰り返し何かを書いた。文字がびっしり集まってもその上からまた何かを書いていった。
「あの人大丈夫かしら?」
「あんなに何かを書き込んで、気でも狂っているんだろう」
僕について周りの人間がCこのように囁く。
その言葉も一字一句狂わず手帳に書き込まれる。
カチャン
ドンドン
気付いたら生活音が擬音語となり手帳の面に書かれている。
いつの間にか、新しくメモしていたことは今まで書いてきた文面、ここで止めたらメモが止まってしまう、また新しく記入していかなくては…
僕はいつも右手にペン、左手に手帳を持っていた。そして必ず何かがある度、僕が体験したことや思ったことを手帳にメモした。そこにぶつけられた文字たちは…
ありがとうございました