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ミニポン  作者: はんすけ
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第1話 これがミニポンだよ

 目をつぶってごらん。耳をふさいでごらん。ほら、あなたの背後に忍び寄ったのが、ミニポンだよ。

 ミニポン、かわいいね。緑色の体がかわいいね。

 お目々が大きいね。加工インフルエンサーより大きいね。かわいいね。

 お鼻がないね。生存より見てくれを優先しているんだね。かわいいね。

 お尻みたいなお口をしているね。それがいいんだよね。かわいいね。

 顔も体も、フォルムが白銀比だね。ぬかりないね。かわいいね。

 小熊でしょうか、いいえ、闇雲。闇雲にかわいいね。

 おや、ミニポンが駆け出したよ。短い足をえっちらおっちら。

 ああ! 転んじゃった!

 耐えているね。お目々に涙の玉を浮かべて、けれど零すのは耐えているね。

 泣いたっていいんだよ、って言ってあげよう。せーの、で言ってあげよう。せーの、泣いたっていいんだよ!

 あなたの声が、届いたよ。ミニポン、泣いているよ。

 涙の玉がいっぱい集まって、塩がたくさん取れました。その塩で、ミニポン、お店を開くようです。塩屋さんです。

 労働、という激痛コンテンツの概念は、ミニポンには存在しないよ。これはお店屋さんごっこだよ。だから、ここで読むのをやめてはいけないよ。

 さっそく、お客さんが来ました。オレンジ色のミニポンです。大丈夫、ミニポンにはメスしか存在しないよ。男女間恋愛、という激痛コンテンツの概念は、ミニポンには存在しないよ。だから、ここで読むのをやめてはいけないよ。

 通貨の代わりに感謝があります。それがミニポンだよ。ほら、オレンジ色のミニポンがお尻をフリフリ。感謝を表しています。

 ミニポンもお尻をフリフリ。売ってくれてありがとう、買ってくれてありがとう。

 おや、オレンジ色のミニポンもお店を開くようです。塩屋さんです。

 今度はピンク色のミニポンがやって来ました。オレンジ色のミニポンの塩屋さんで塩を買って、ピンク色のミニポンもお店を開きます。塩屋さんです。

 ああ! ミニポンが泣き出してしまいました。これ以上ないってくらい、大泣きです。

 そうして、海が出来ました。

 海は出来たけれど、ミニポンは泣き止みません。そこで、オレンジ色のミニポンは、おにぎりをたくさん作ることにしました。塩があるから転売があるんだ、だったら塩なんて全部食ってしまえばいい! ということのようです。ミニポンの知能は人間よりも高いのですね。

 にぎにぎ、にぎにぎ、にぎにぎ・・・・・・おにぎりがたくさん、嬉しいね。

 もぐもぐ、もぐもぐ、もぐもぐ・・・・・・上質な塩を使っているから、とっても美味しいね。

 いっぱい泣いて、いっぱい食べて、波の音が優しくて、ミニポンは心地よく、お寝んねしました。

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