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どぉなつの館  作者: 管理人①
9/9

捌 扉を開けるために


よく考えれば、ここを見るのを忘れていた。

流石にどぉなつももういないだろう。

少しでも何かがあれば、というか無かったらもう詰みだ。多分。

俺は脱衣所のドアを開けた。


「うん...居ないな。」


以前とは変わってすりガラスの向こうには何も映ってない。

一安心だ。この風呂に何かあってほしい。


「やはり広くはないが...ん、これは、?」


浴槽の排水溝に何か詰まってる。

鍵だ...!あでも、タグに【メイドルーム】って...

地下室の鍵ではなさそうだが、進捗ではある。

確かメイドルームは2階、だよな。


俺はどぉなつとの遭遇を警戒しながら、2階へと上がる。

良ければまたみんなと合流したいんだが...まあそう上手くも行かないか。

無事メイドルームの前まで到着した。


「開けるか。」


扉を開け、中に入る。

中には、ベッド、タンス、テーブルに椅子。それと本棚。

メイドの部屋だな、本当に。

いつも通り中を探索する。俺の読み通りなら...


「......お、あった。」


本棚の中に、1枚の紙。

研究データだ。


--------------------


研究データ『どぉなつ』No.4


生物【どぉなつ】の複製体について。続。


一致率85%の複製体生成確認。オリジナルにも劣らないと考えられる。

再生速度については未だ不明。研究を続ける。


また、稀にオリジナルとは程遠いが、特殊な力を持ったどぉなつの複製体が生まれることを確認。


以降このどぉなつを【でかどぉなつ】もしくは【異種どぉなつ】と呼ぶことにする。

被験者 どぉなつ

担当者 ====



--------------------


こいつらに真正面から戦おうとしても無理か...

まあ元より戦うつもりなんてないけど。

にしてもこいつ、生物なのか?そろそろ疑うぞ。


研究データの紙をしまい、他の場所も見る。

タンスを開けてみる。


「これは...箱?」


小さい箱は開きそうだが...鍵みたいなのがかかってる。

なんとか無理やりにでも開かないだろうか。

もう鍵探しはめんどくさいです!!

振ると中からはカラカラと何かが入っている音が聞こえる。


「ワンチャン、鍵か...?」


どうにか開けるか、

とりあえずぼこぼこに殴ってみることにした。

箱に傷は付く...でも開かない。結構頑丈なのか?

まあ一旦持っておこうか。


「なんかこじ開けれればいいんだけどな...」


あ、そうだ。

ちょっと前にハサミ拾ったんだった。錆びてるけど、これで開けれるか?

てこの原理だっけ?

俺は少しの隙間にハサミを差し込み、思いっきり力を込める。


「んー.........うおっ!!!?!」


勢い良く箱のふたが開いた。

あまりに油断してたから思いっきり尻もちをついたけど、開いたからまあいいか。

中にはやはり鍵が入っていた。


「これで地下室開くかな...」


よく見ると、タグには削れているが、うっすらと【下室】と書いている。

これはきっと地下室だ!

俺は再びどぉなつに気を付けながら下へと戻った。

階段を降りている最中に後ろからどかどかと聞こえたが、もしかしたら誰かいたのかもしれない。

足早に行くと、見つからずに扉まで来ることができた。


「よし...開いてくれ。」


俺は鍵穴に鍵を差し込む。

詰まることなく入り、そのまま回すと、ガチャっと音が鳴った。


「開いた!!」


そのまま扉を動かすと、重たい音を響かせながら地下への階段が見える。

きっとこの下にもっと色々あるだろう。

俺は少し後ろを確認して、下へと降りる。

それなりに探索出来てからみんな呼べればいいだろう。


「絶妙に暗いな......」


暗めの空間にカツカツと床を踏む音が響く。

階段の終わりが見えると、廊下が進んでいるように明かりが見える。

そこに着くと、目の前には扉がある。


「行くか...」


俺は扉を開ける。

そこには広めの空間に扉が3つあった。そして机が1つ。

机の上には何かがある。


「これは...研究データか。」


------------------


研究データ『どぉなつ』No.3


生物【どぉなつ】の再生能力について。


身体の約60%を破壊した。表情を見るに、苦痛は感じている模様。

再生までの所要時間 約8分。

再生速度を速めることを可能だと仮定し研究を進める。


被験者 どぉなつ

担当者 ====


------------------


へぇー...このくらいなら頑張れば倒せそうだけど、速くなってたら困るな。

念のためいつも通り研究データは拾っておくことにした。

すると隣の部屋でガタッと物音がする。


「っ!!...どぉなつか、?」


俺は逃げ道を確保しながら扉を開ける。

...もしどぉなつだったら逃げよう...


「っ......おや?君は...?」

「えっ、誰!!!」


そこには俺の友達ではない、誰かが居た。


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