伍 見たもの
やっぱ怖いな...1人は。
ツバキと分かれて私は1階を探索することにした。
どうにか2人のどっちかと合流できたらいいんだけど...
分かれた先の曲がり角の奥にあった部屋は、
「仕事部屋...?鍵でもかかってるのかな。」
私はすぐそばにあった仕事部屋に入った。
中は結構広くて、パソコンとか机に椅子があった。
パソコンも気になるけど、とりあえずそれ以外を見て見ることにした。
「本棚にはぁ...お、これあれじゃん。」
ツバキが見せてくれた研究データってやつが中に挟まっていた。
読んでみますか!なになにぃ...
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研究データ『どぉなつ』No.1
無事にドーナツの見た目をした生物を作ることができた。
彼であれば体が削れても再生可能。再び美味しくなることができる。
なお、担当者はこれから1人に兼任することとする。
以降の研究データを【ナンバーズ】と称し、どぉなつの研究データをまとめる。
経過観察を続ける。
被験者 ====
担当者 ====
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「えぇ...ラノベみたいに倒そうとしても倒せないってことじゃん...」
しかも両方の名前潰れてるし...
どっちか片方は知りたかったかもなぁ。
「ナンバーズ...またツバキと合流したら教えてあげよっと。」
適当に本棚にあった本を見漁っていると、
研究データの他にもう1つ、本の中に挟まってるものがあった。
これは...鍵かな?
「えでもタグに何にも書いてない。」
変だなぁ、さっき私が見つけたやつにはちゃんと書いてたのに...
まあこれもツバキに渡すか。
「さてと...」
そして次に目をやったのはパソコン。
ちょっと中身見てみたいよね~!
「うーん...。パスワードかかってるかな?」
電源を付け、適当にかちゃかちゃしてみる。
するとなんとパスワードがかかっておらず、開いた。
「おぉ!開いた!」
私はデスクトップにあるファイルを適当にクリックしてみる。
「これは......関係ないか。」
色々見ていると、私は1つのファイルの名前が目に入った。
「ん、?『どぉなつ』...?」
その名前のファイルをクリックすると、中には驚くものが入っていた。
これは...使える!!!
「『館内の地図』...全種類の『ナンバーズ』...『異種どぉなつ』...?」
私は1つずつ見ることにし、館内の地図から開いた。
「ほうほう......この館に、地下が...」
この館にはどうやら『地下室』が隠されているらしい。
場所は...あそこか。
「ここにツバキ連れてきた方が早そうだな。...一応他のも見とくか。」
次に開いたのはナンバーズ。
紙として保管されているのもあるようで、ここには全てのデータが残されている。
そこに書いてあるものは私でも目を疑うものだった。
「......。流石に怖いな、」
所々破損している場所はあったが、大体の部分は読めてしまった。
どぉなつ、あんなに可愛いドーナツみたいな見た目なのに...
再びマウスを動かし、最後に開いたのは、異種どぉなつ。
「え......こんなのズルじゃん...。」
私はその場に座ったまましばらく固まった。
でもこんなところで止まってるだけじゃ何も進まない。
震える足を抑えながら私は立ち上がった。探索を続ける。
仕事部屋を出て、もう少し進んだ先にある部屋を見た。
「ここは......!『陸』だ!」
陸の鍵はツバキが持ってるし、あの仕事部屋も見せたいから...
よし、ツバキを呼びに2回まで行こう。
私は自分の進んできた道を戻り、T字路まで戻った。
玄関の方を見ると、みんなが居た。
「っ!みんな!!」
「セナ!無事だったんだな!......、セナ、」
「ツバキ!私ね、見つけたよ!陸の部屋!」
「っ!そうか......」
あれ?みんなどうしたんだろう?
最初ツバキは元気に反応してくれたのに、
みんな顔がこわばってるよ...?何がおかしいんだろう...
「セナ...走れ......」
え?なんで走るんだろう?
せっかくみんなで合流できたんだから喜べばいいのに。
ん......なんか、甘い香りが...
私はその香りが気になり、後ろを振り向いた。
「馬鹿!!!」
「あ。」




