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2話 言葉を話す狐

視点が前半かっちゃん、後半は残りの3人視点になります。

勾玉を手に取った突如、目が見えなくなるほどの眩い光に見舞われたかっちゃんだったが、徐々に光が落ち着き、少しずつ目を開けることができるようになっていった。


「なんだよ、もう!!」


突然起きたことに文句を言いながらも目を開き、周りをキョロキョロと確認すると、そこは森の中だった。


「え?あれ?狐神社は?それにみんなもいねーし・・・」

「まぁ、落ち着くのじゃ小童」

「は?」


足元から声がしたので視線を下に向けて見たら、先ほど祠の前で手招きしていた、しっぽが2本生えている狐がいた。


「ちゃんとこっちの世界に来れたみたいじゃな?」

「え!?狐が喋ってんだけど!!」

「そりゃ、余ぐらいになれば言葉を話すのなんて朝飯前じゃよ」

「すげえ、初めて見た、喋る狐・・・」


初めて見る言葉を話す狐にかっちゃんは驚き、見知らぬ土地よりも狐の方に興味が湧いていた。


「余の名前はイナコじゃ。小童、お主の名はなんと申す?」

「俺の名前は地高 勝也(ちだか かつや)!みんなからはかっちゃんって呼ばれてるぜ!!」

「カツヤじゃな、承知した」


ひとまず自己紹介を終えると、そのまま狐は話をする。


「いいか?カツヤ、お主をこの世界に連れてきたのには理由があるのじゃ。」

「この世界?え?ここ日本じゃねーの?」

「日本どころか地球でもないのじゃが・・・いいか?話すぞ?」

「うん」


イナコと名乗る狐は理解が乏しいかっちゃんに呆れるが、そのまま話を続ける。


「カツヤをこの世界に連れてきたのは、この世界のどこかに封印されている余の母上を探し、その封印を解くのを手伝って欲しいからじゃ。」

「かーちゃん?」

「そうじゃ。母上は堕神レイティアによって、この世界のどこかに封印されてしまったのじゃ。余は訳あってこの世界のものや人に干渉できないのじゃ・・・じゃから・・・カツヤ!!勝手に連れてきて図々しいのは分かっているのじゃ!!だが、母上を探すのを手伝ってはくれぬじゃろうか!!この通りじゃ!!」


イナコは涙を流しながら、地に伏せるようにしてかっちゃんに懇願した。


「いいぜ」


かっちゃんは、一瞬も迷うことなく即答した。


「本当か!!」

「何言ってるのかチンプンカンプンだったけど、要するにかーちゃんに会いたいんだろ?なら、会いに行こうぜ!!」

「正しく伝わっているのかどうか怪しいが・・・すまない、ありがとう!!恩に着る・・・!」

「いいってことよ!でさ、ここって・・・え?」


イナコの願いを聞き受けたかっちゃんは気になっていることを聞こうとしたが、イナコが発光していることに気づく。


「おい!イナコ!なんか光ってるぞ!?」

「え?いや、妖路は切ってあるはずじゃぞ!?なぜじゃ!?」

「なに言って・・・眩しっ!!!!!」


かっちゃんがそう言いかけた瞬間、光は強くなり辺りは光に包まれた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


時は少し遡り、祠の前で突如眩しい光にかっちゃんが包まれたのを見ていた4人は光が収まるとかっちゃんがどこにもいないことに気づく。


「かっちゃんー!?」

「かっちゃんが消えました・・・」

「どこいっちゃったの?かっちゃん・・・?」

「かくれんぼか!?」


突然かっちゃんが消えたことにより、4人はかなり動揺していた。

それでも他3人と比べると比較的冷静なはかせが、そういえば【かっちゃんが光に包まれる前になにかを手にしていた】事をすぐに思い出した。


「そうです!!かっちゃんは消える前に何かを持ってました!!」

「「「え???」」」


そういうとはかせは、祠の中を覗ける位置に近寄っていった。

他の3人は、はかせが祠に寄って行ったので、動揺しているがみんなそれに付いていくように歩いた。


「色とりどりの勾玉・・・?これですか?かっちゃんが消える前に持っていたのは・・・」


祠の中を覗いたはかせは台座の上にある4色の勾玉に気づく。


「なんだそれー?」

「いろんな色あってきれいだね!」

「青がいいな俺!青!なんか光ってるし!」


他の3人もはかせに続いて台座の上の勾玉を確認する。

各々反応を見せるがその中で、わっさんが不意に言った言葉が引っ掛かりはかせが尋ねる。


「わっさんが光って見えるのは青色ですか?緑ではなく?」

「ん?そうだぞ?青が光ってるぞ!海みたいだな!!」


その会話に他2人も参加する。


「俺はオレンジのが光ってるぞー?」

「僕は黒っぽいやつが光って見えるよ・・・きれい・・・」


(なるほど・・・?みんなそれぞれ違う色が光って見えているんですね・・・なにか意味があるのかも・・・)


みんなの話を聞き、1つの共通点を見つけたはかせであった。

その後、数分の間思考を巡らせてみたがその勾玉に関して皆目見当もつかなかった。


「何も分かりませんね・・・とりあえず、みんなで光っている色の勾玉を手に取ってみましょうか」

「「「わかった!!!」」」


はかせが促すと、他の3人も同意し、それぞれの色の勾玉を手にした。

すると各々にどこからか聞いたことない声が聞こえる。


「・・・なんですか?今の声は?」

「なんか言ってたよなー?」

「うん、可愛いって言われた」

「海はいいよなって言ってたぞ!!!」


声が聞こえたのを不思議に思っていると、次の瞬間!!

勾玉が眩い光を発し、4人の視界を光が満たす。


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