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プロローグ

基本は主人公視点です。

名前が最初、全員ニックネームで書いていますが、そのうちキャラクター紹介をした時に本名フルネームで書きます。

「なぁ!カブトムシ取り行こうぜ!!」


そう告げたのは、いつも一緒にいる仲良し5人組のリーダー的存在、《かっちゃん》だった。


「えー?くそ暑いし、はかせの家行って、ゲームしようぜーゲームー」

「かっちゃん、こんな暑い日にこのまま外にいたら熱中症になっちゃうよ?」

「やまやん!!なんでいつもいつも僕の家なんですか!!たまには君の家にしてくれませんか!!」

「プールか海行こうぜ!!プールか海!!」


今発言したのは順番に、小学生にしては背がでかく、みんなから《やまやん》と呼ばれる少年。どこか自信のない《ひーくん》。いつも図鑑を持ち歩き、眼鏡をカチャカチャしている《はかせ》。泳ぐ事しか脳内にない《わっさん》だ。


季節は真夏。セミが騒がしく大合唱を始め、道路にゆらゆらと陽炎が現れるそんな時期。

この仲良し5人組は田舎にある小学校の小学5年生である。今は夏休みで、皆でいつもの公園に集まっていた。


「いや聞いてくれよ!!この前、狐神社の裏の森にとーちゃんと取りに行った時にさ!すっげー!いっぱい取れる所見つけたんだって!!」


狐神社とは小学校の裏にある、狐の形のした像の祀ってある神社のことだ。正式名称は別にあるのだが、分かりやすいようにみんなは狐神社と呼んでいる。


「ほんとかよ、それー。かっちゃんこの前だって「川で馬鹿みたいにでかい魚見た!!やべーよ!!」って言ってみんなで川に見に行ったら、フナしかいなかったじゃねーかよー」


やまやんが前回のことを思い出し、文句を垂れるようにいう。


「いーや!今回はマジだって!とーちゃんと行ってんだから!証拠はあんぜ!」


「嘘くせー」

「森って暗くて怖い・・・」

「僕、クワガタの方が好きなんですよね」

「森より海だろ!!海!!」


かっちゃんが熱弁するが、他のみんなはあまり興味ないみたいだ。

それもそのはず、田舎なら森に取りに行かなくてもカブトムシは割とその辺にいる。街灯の下やコンビニの駐車場、家の玄関などで簡単に取れるのだ。

だから、わざわざ森にまで取りにいく必要もないので、みんな乗り気ではないのだ。


「ふっ、ふふ・・・」



「かっちゃん・・・?」

「なんか笑ってますね」

「この暑さでおかしくなったー?」

「熱中症かもな!海入ろうぜ!」


いつもであれば、この辺で地面を背にグルグル回るようにして「やーだやだやだやだ!!!行くんだい!!」と駄々をこねて、みんなを無理やり連れて行くのだが・・・

だがしかし!今回のかっちゃんは一味違った!!

こんなこともあろうかと秘策を用意していたのだ!!!


「いやぁー!そっか!みんな行きたくないかー!残念残念!行ってくれたら帰りにア、イ、ス奢ってやったのになー?」


とみんなに千円札を見せびらかすようにヒラヒラとさせながらわざとらしく残念がる。

そう!!かっちゃんの考えた秘策とは!!シンプルに物で釣る作戦である!!

このくそ暑い中、他の4人の性格をよく知るかっちゃんは「こいつら絶対に暑いだのなんだの文句言ってカブトムシ取りいかねーだろ」と分かっていたので、事前に作戦を立てておいたのだ!!

ちなみに、この千円は母親に「お願いお願いお願い!!!」と頼みに頼んで月のおこづかいを前借したものである。

勝ちを確信していたかっちゃんは、笑いが止まらなかった。


「ふはははははは!!!」


「珍しくかっちゃんが頭使ってるー!」

「あの算数のテストでいつも10点のかっちゃんが!?」

「アイス食べたいなぁ・・・」


いつもバカ丸出しで最終的には駄々をこねるしかしてこなかったかっちゃんが、知恵を使い策を練ってきた事に各々驚いていた。


が、しかし、世界はそんなに甘くなかった。


「あ、そーだ!!アイスで思い出した!!ばーちゃんが昨日でっかいアイス買ってきたからみんなを家に呼べって言われてたんだった!!」


「・・・へ?」


「泳ぐことばっか考えててすっかり忘れてたー!」

「わっさーん、そういうのは先に言えよー」

「じゃあ、今日はわっさんの家で遊びますか」

「やった!アイス!」


「・・・え?」


完全に勝ちを疑っていなかったかっちゃんに、その策をぶち壊すわっさんの鋭い一撃!!

これにより、かっちゃんの頭の中は顎にアッパーを食らったように真っ白になっていた。


「でっかいアイスってあれかなー?スーパーで売ってる高い箱に入ってるやつだろー?」

「なに味なのか、気になりますね」

「ばーちゃんが買ってきたからなー、バニラじゃね?」

「アイス!アイス!」


「お、おい、みんな・・・」


「かっちゃんも行こうぜー?」

「カブトムシ取りはまた今度行きましょうよ」

「アイス食ったら海行こうぜ!!」

「僕泳げないよ・・・」


かっちゃん以外の4人は考えがまとまり、わっさんの家に向かおうとしていた。

親に頼んでお小遣いを前借りしてまでわくわくしながら考えた初めての策であった、それが思わぬ潜敵により完全にどうしようもなくなるというアクシデント、これによりかっちゃんの心は限界に達していた。

小学生が心の限界に達した時にする事と言えば一つである。


「うわあ”あ”あ”あ”あ”あ”ん”!!!!!!!」



「え!?」

「えぇー!?」

「あっ!」

「んあ?」


そう、号泣である。

普段、嫌なことや痛いことがあっても泣かないかっちゃんが泣いた事にみんなして驚いた。


「あ”あ”あ”あ”ッ、ひっぐ、うわああああん!!!」



「ちょちょちょ、どうするよー!?」

「かっちゃんが泣いちゃった!!」

「よほど自信あったんですね・・・」

「カブトムシ取り行くかー?」


4人はわっさんの家に向かおうと公園から出ようとしていたのだが、かっちゃんがまさかの号泣したことに驚き近くまで戻ってきた。


「うっ、うっ、うええええ・・・」


「分かった!分かったって!かっちゃん!カブトムシ取り行こうぜー!?」

「わ、わー!いっぱい取れるの楽しみですねー!」

「う、うん!楽しみ!!」

「海より森だよなー!」


4人がそう言うと、かっちゃんは泣き止み笑顔になる。


「へ、へへ!最初からそう言えよもー!ほら、早く行くぞー!!」


「いや、泣くとは思わねーだろー・・・」

「かっちゃんが泣くところ初めて見ましたよ」

「森こわいなぁ・・・」

「川ねーかな!!」


そうして一同は、かっちゃんのいう狐神社の裏の森に向かうのであった。


感想など頂けたらモチベに繋がりますので下さい!!!

作者は初心者です、ご都合展開ばかりになるかもしれません。

更新は書き次第更新していきます。なので時間帯などはまばらです。


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